【タイガーⅠ・後期生産型】Part.11「牽引ワイヤーを手芸用のラインを使ってディテールアップする」(タミヤ・1/48・制作記)
今回は車体に載せられている牽引ワイヤーにディテールアップを施していきます。
下準備 〜 車体のダボ穴をパテで埋める
パーツを加工することで車体に不要な穴ができてしまうので、パテを使って埋めておきます。
写真ではタミヤのポリパテを使い、硬化後に800番のペーパーで仕上げています。
キットのワイヤーパーツは動きに乏しい
車体上部に配置される牽引用のワイヤーはキットのままだと形状が直線的で堅い感じがします。
ワイヤーの置かれたラインも、もう少しランダム感を出したいので、今回はワイヤー部分を別のラインに置き換える事にします。
置き換える為のワイヤーを手芸店で調達する
肝心のワイヤー部分ですが、それなりに曲げたりした感じを出したかったので、今回は手芸用のカラーコードを使う事にしました。
今回は太さや質感に拘りたかったので、通販ではなく実際に手芸店に足を運んで吟味しました。
商品を選ぶ時は、以下のようなポイントで選びました。
- 【太さに注意】
キットのスケールが1/48と小さめなので、太さが0.1mm違うだけでかなり見た目のスケール感が変わってきます。キットの元々のパーツはワイヤー部分が約0.8mmだったので、商品を選ぶ際は0.8mmの真鍮線を切った物を持参して見比べながら選びました。 - 【材質について】
材質が綿だと毛羽立ちが出てしまいますし、切った部分がほどけてきたりしてしまいます。化学繊維なら毛羽立ちなどが無いので化学繊維でできたワイヤーを選びましょう。今回買ったワイヤーはブレスレットなどのアクセサリー用のコーナーにあったので、探す際の参考にしてください。 - 【表面の質感について】
いくら化学繊維と言っても、表面がつるつるだと質感に乏しくなってしまいます。実際の牽引ワイヤーは何本もの細いワイヤを束ねた感じになっているはずなので、それをイメージしながら表面の質感がついた商品を選ぶとそれっぽく見えます。
購入したワイヤーと元のパーツを置き換える
ワイヤーの先端部分は、このまま流用するので、先端のみニッパーで切り取っておきます。
ワイヤーは化学繊維と言っても、切った部分が少し開いて毛羽が出てしまいます。まずは、それを防止するための措置をしていきます。
樹脂入りの模型用接着剤をワイヤーの端から1cmくらい軽く塗り、乾燥させます。
接着剤が乾燥したら、その部分をデザインナイフで、やさしくカットします。
すると、接着剤の樹脂が染み込んでいるので、毛羽が出たりしなくなります。
ワイヤーをカットしたら、最初にカットした元パーツを、ゼリー状瞬間接着剤を点付けして接着します。
片方接着できたら、反対側までの長さを測るために、元パーツにワイヤーを這わせて長さを出します。
ワイヤーの長さが出たら、反対部分にも樹脂入り接着剤を染み込ませてからワイヤーをカットし、先端パーツを接着します。
完成するとこんな感じです。
2セット必要なので、もう1つも同じ要領で制作します。
車体への接着は次の記事をご覧ください。