【タイガーⅠ・後期生産型】Part.15「迷彩塗装に初チャレンジしてみた!」(タミヤ・1/48・制作記)
前回の記事で基本色の塗装が完了したタイガーさん。
今回はエアブラシを使って迷彩塗装を施していきます。
塗料の調色・基本塗装は前回の記事で → 制作記 Part.14 「マホガニーサーフェイサーを使って下地塗装をする」
目次
低圧でゆっくり吹くために、塗料は薄めにする
前回の記事で迷彩色の調色は済ませてあるので、これを塗料:薄め液を1:3〜1:4くらいに薄くしてエアブラシで吹いていきます。
私は車体の基本色など通常のエアブラシ塗装の時は、だいたい塗料:薄め液を1:2の割合で吹いていますが、今回は塗料の粘度を下げるために、かなり薄めの設定にしています。
なぜ、塗料の粘度を下げる必要があるのか
今回は迷彩塗装をするためにエアブラシをかなり近づけて塗装を行ないます。
エアブラシを車体に近づけた状態で濃いめの塗料を強い圧力で吹き付けると色が一気に乗りすぎてしまうので、微調整が難しくなります。
1/48というスケールに合わせるために様子を見ながらゆっくり吹いていきたいので、色が濃く乗りすぎないように塗料は薄く、そして塗料が出過ぎないようにコンプレッサーの圧は低くして吹き付けます。
塗料が濃い場合は、コンプレッサーの圧を高めにしないと塗料が出なくなるので、塗料が薄ければ圧をかなり下げられるというメリットもあります。
迷彩は説明書や雑誌・ネットの作例を参考に
説明書には「1944年 夏 東部戦線」と「1944年 夏 ノルマンディ」の迷彩柄が図で解説されています。
今回は説明書左側の「1944年 夏 東部戦線」の迷彩を施すことにしました。
説明書以外にも、ネットの完成品の作例を見たり、「Armour Modeling」などの雑誌の作例を参考にすると塗装前のイメージが湧きやすいと思います。
全体のバランスを見ながら、ゆっくり慎重に塗装
0.3mmのエアブラシを使って、さっそく塗装に入っていきます。
先の項目で書いたように薄めの塗料を低い圧力でゆっくり吹いていきます。
圧力はレギュレーターの針がほぼ0を指しているくらいなので、だいたい0.02〜0.03MPaくらいだと思います。
あまりに低くしすぎると塗料が出なくなったりするので注意しましょう。
ブラウンを吹き終わりました!
初めての迷彩塗装で、まだ途中ですがテンション ガン上がりです!!(。≧ω≦。)
同じ要領でダークグリーンを塗装して迷彩塗装完了です!!
けっこうこだわって調色したので、かなり自分のイメージに近い感じで仕上げることができました!!
が、もう少しグリーンの彩度を落としても良かったかなと思っています。(´・ω・`)
ちなみに、転輪部分には迷彩は施されていないようなので、車体と砲塔のみ塗装しました。
軟化剤を使ってデカールを密着させる
塗装が完了したので、ここでキット付属のデカールを貼り付けていきます。
ネットで制作の解説を見ていると、デカールはウォッシングが終わった後に貼り付ける例が多いようですが、私はウォッシング前に貼り付けてみることにしました。
理由はウォッシング→デカールの順だと、デカール部分のみキレイになってしまいそこだけ浮立ってしまいそうな気がしたためです。
デカール→ウォッシングの順の方が、デカールの部分も汚れるので、車体に馴染みやすいのではと考えました。
今回はカーモデルなどと違い、デカールを貼る面がデコボコで、なおかつツヤ消しになっているので、デカールがしっかり密着するように先にMr.マークセッターを塗布しておきます。
ツィメリットコーティングの部分は、特に凹凸が大きく、マークセッターのみでは凹みにしっかりフィットできないので、デカール貼り付け後にMr.マークソフターを筆に少量含ませて上から優しく押さえてデカールを軟化させます。
マークソフターは結構強力で浸けすぎるとデカールが破れたりするので、少量ずつ付けてやさしく押さえるようにします。
仕上げにツヤ消しクリアーを吹いて、デカールを保護する
一晩乾燥させて水分が乾いたら、最後にラッカーの「Mr.カラー(182)/スーパークリアー つや消し」を吹き付けました。
ラッカー塗料はデカールを侵してしまうので、捨て吹きしながら慎重に吹いていきます。
ラッカークリアーを吹いておくことで、デカールの保護になり、経年による劣化を抑えることができます。
結構念を入れてデカールを密着させましたが、やはり少しシルバリングが出てしまっていますね。。。( ̄Д ̄;;
ツヤ消し塗料の上のデカール貼りは難しいです。
このあたりは後々の汚し塗装で、なんとかごまかしていきたいと思います!