【タイガーⅠ・後期生産型】Part.19「光沢クリアーを使って、雨で濡れた状態を表現する」(タミヤ・1/48・制作記)

泥汚れの塗装完成前回記事で履帯に泥汚れを施したタイガーさん。
最初の予定では、このままパステルのマットな質感を活かして仕上げるつもりだったんですが、履帯を塗りたくっているときに濡れてる感じが雨上がりのぬかるみを走破してきたような感じですごく良かったので、急遽雨濡れ仕様にすることにしました。

光沢クリアーを履帯・転輪に上塗りする

水性ホビーカラー・光沢クリアー
雨に濡れた状態を表現するには、単純に光沢感を出せばいいので、今回は水性ホビーカラーの光沢クリアーを塗っていきます。
ラッカーのクリアーだと下地が溶け出してしまうし、エナメルのクリアーは塗膜が弱そうなので、今回は水性アクリル系のクリアーを使いました。
最初はエアブラシで薄く塗り重ねた方が乾燥が早いと思い、エアブラシで乗せるつもりでしたが、残念ながら静岡県も梅雨のせいで雨つづきなので、筆塗りで塗装することにしました。

ちなみに何故雨の日にクリアーのエアブラシ塗装ができないかというと、湿度が高い日にクリアーをエアブラシなどで塗装すると、白く濁ってしまうことがあるためです。

光沢クリアーの筆塗り
雨の表現といっても特に難しいことはありません。
光沢クリアー塗料を薄め液で2倍に薄めて濡らしたいところを筆塗りするだけです。
転輪・履帯はデコボコしていて塗料が回り切らない箇所があるので、筆を押し込んで念入りに上塗りします。
1回塗りだとイメージした光沢感にならなかったので、2時間ほど乾燥させてからもう一度重ね塗りしました。

車体への光沢クリアー塗装
車体の腹の部分も悪路を走れば当然泥が付くと思うので、ここも地面に近いところや履帯から泥が飛びそうな箇所をメインに光沢クリアーを乗せていきます。
あとはフェンダーまわりや、車体の側面、後部なども同じように泥が跳ねそうな箇所を塗装しておきます。

雨に濡れた履帯・転輪
乾燥するとこんな感じです!
前回の投稿で塗ったパステルの泥と今回の光沢クリアーが良い感じに混ざって、雨で濡れた泥の付着が表現できました。
ドロドロの悪路を走破してきた感じが出せたと思っています。

光沢クリアー塗装後1
乾燥後、車体に足回りを組み込みました。
足回りだけ重点的に光沢クリアーを塗ったことで、ぬかるみを走行している足回りと、雨が上がって乾燥してきた車体とのコントラストが出て、雨上がりの泥道を走っている情景が表現できたかなと思います。

光沢クリアー塗装後2
車体側面は、フェンダーはもちろんですが、フェンダーが取れたところは泥跳ねが多いと思うので、ここの光沢クリアーを多めに塗りました。

光沢クリアー塗装後3
履帯が露出しているところは泥や水の跳ねが多いと思うので、ここも盛大に光沢クリアーを乗せて、塗れた感じを表現しています。

予定にはなかった工程で、行き当たりばったりな制作になってしまっていますが、この制作途中での思いつきも模型制作の醍醐味だと思っています!(`・ω・´)

いよいよ長々と作ってきたタイガーさんも、かなり仕上りが近づいてきました。
次回は完成前の全体の最終調整に入っていきたいと思います!