【タイガーⅠ・後期生産型】Part.2「砲塔と砲身の合わせ目消し」(タミヤ・1/48・制作記)

こんにちは!管理人のシノです!
前回の第1回記事ではキット内容の紹介をしましたが、第2回の今回はいよいよキットの製作に入っていきます。
まず最初は合わせ目消しの処理が必要な、砲塔と砲身の製作をしたいと思います。

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砲身の合わせ目消し

まずは、戦車模型の命とも言える「砲身」の合わせ目消しをしていきます!
砲身は戦車の中でも主役の部分なので、キレイに処理できるように丁寧に作業していこう!

左右の砲身を、模型用接着剤で接着

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今回製作している「タイガーI 後期生産型」の砲身は、写真のように真ん中で左右に分割されているため、接着した際にできる合わせ目を消す必要があります。
まずは、接着した際に隙間などができないようにデザインナイフなどでしっかりとゲートやバリなどを処理しておきます。
パーツを貼り合わせた際に隙間ができてしまうと、合わせ目を消すのが大変になってしまうので、しっかりとパーツが噛み合うように下処理をしておきます。
隙間がないようにパーツが整形できたら、模型用接着剤を使って貼り合わせておきます。

ラッカーパテを合わせ目に盛りつける

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接着剤がある程度乾燥してパーツがしっかりとくっついたら、ラッカーパテを溶剤で少し薄めて合わせ目に筆で盛りつけます。
パテは薄めすぎると乾燥後のヒケが大きくなって、合わせ目を消しきれない事があるので、薄めすぎに注意!
それから厚く盛りすぎると肝心の合わせ目部分のパテがなかなか乾燥しないので、あまりぼってり塗りすぎないようにします。

合わせ目上にパテが盛れたらできれば2〜3日ほどしっかりと乾燥させます。
一晩も乾燥させれば、ぱっと見完全に乾燥しているように見えますが、乾燥が甘いと合わせ目処理が完了した後に、乾燥しきれていなかった溶剤が作業後に揮発して、また合わせ目が出てきてしまうことがあるので、ラッカーパテを使って合わせ目消しをする場合は、しっかりと乾燥を待つことが大切です。

もし乾燥時間が惜しい場合は、パテの代わりに瞬間接着剤を盛ってから、瞬間硬化スプレーをかけて効果促進することで、すぐにヤスリがけの作業に入ることができます。

ペーパーを使ってパテを切削する

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パテを完全に乾燥させたら、600番のサンドペーパーで挟んでパーツをクルクル回してパテを削っていきます。
600番で最後まで削ってしまうと荒すぎるので、ある程度削れたら800番のペーパーに代えて同じように少しずつ削っていきます。

ペーパーをかける際は、あまり力を入れすぎないように注意しましょう。
合わせ目に補填されたパテはまわりのプラスチックよりも柔らかいため、ペーパーがけの際に力を入れすぎると合わせ目のパテが掘り出されてしまい、また合わせ目が出てきてしまうことがあります。

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先端部分は形状が複雑で、サンドペーパーでは整面しにくいので、ここは3Mのスポンジヤスリ800番で包んで整面します。
ここでも同じように、あまり力を入れすぎないように注意しましょう。

パテで埋まってしまった凹モールドは、スジ彫りツールで彫り直す

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砲身には数カ所凹モールドがありますが、パテを使ったためにモールドが埋まってしまいます。
ここはスジ彫りツールを使って、凹モールドを彫り直しておきます。
写真で使用しているのは、Mrラインチゼルの0.15mmです。

サーフェイサーを吹いて、合わせ目が消えているかチェックする

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一通り成形ができたら、サーフェイサーを吹いて合わせ目が消えているか確認します。
今回は最初にサフを吹いたら部分的に溝が残っていたので、その部分だけパテ盛りからやり直すハメになりました。。。
もしかするとラッカーパテを薄めすぎて、ヒケが大きくなりすぎたのかもしれません。
(写真は2回目の成形をして、サフを吹いたところです。)

砲塔の合わせ目消し

砲身の基本工作が完了したので、次は砲塔の製作に入っていきたいと思います!

マスキングテープを使って仮組みをして、合わせ目消しが必要な箇所をチェックする

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最初に砲塔前面のパーツをゲート処理して組み立てを済ませておきます。

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その他のパーツもゲート処理をして、マスキングテープで仮止めして合わせ目が見える部分を確認しておきます。
(写真の砲塔の向きが前後逆ですが、気にしないでください。。。)

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前面部分は、下部に1箇所合わせ目が見えます。

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後ろは下部と上部の2箇所に合わせ目が見えています。
合わせ目消しは、この見えてる部分のみに施していきます。
先に仮組みして確認をしておく事で、見えない部分の合わせ目消しを省略できるので、作業効率が上がります。

砲身の作業時と同じ手順で、合わせ目を消していく

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合わせ目の場所が確認できたら、模型用接着剤を使って組み立てます。
今回は流し込み系の接着剤を使っています。

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接着後は、砲身の時と同じようにラッカーパテを盛りつけて、しっかりと乾燥させます。

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パテが完全に乾いたら、600番 → 800番のサンドペーパーをかけて成形します。
ペーパーをかけ終わったら軽く捨てサフを吹いて仕上りを確認しておきましょう。

砲塔の方は砲身と違い合わせ目消しをしなくても、それほど目立たない箇所なので、簡単に済ませたい方は省略してもいいかもしれません。

まとめ

以上、砲身と砲塔の合わせ目消しについての解説でした!
砲塔と砲身は戦車模型の中では主役級の箇所なので、キレイに仕上がるように丁寧に作業をすすめましょう。


次の記事では、履帯と転輪をロコ組みという方法で組み立てる手順を解説していきますので、ぜひ一緒に読んでみてね!
【タイガーⅠ・後期生産型】Part.3「足回り(履帯・転輪)の組み立て・ロコ組みに初チャレンジしてみた」(タミヤ・1/48・制作記)

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