【タイガーⅠ・後期生産型】Part.20「パステルなどで最終調整をして、完成へ」(タミヤ・1/48・制作記)

光沢クリアー塗装後1
いよいよ完成間近となったタイガーさん。
今回は全体のバランスを再確認しながら、全体の最終調整を行なっていきます。

パステルを使って排煙のススを表現する

パステルをアクリル溶剤で溶かす
マフラーの排煙まわりにパステルを使ってスス汚れを描き込みます。
まずは、黒のパステルを茶こしで削って、アクリル塗料の薄め液で溶かします。

マフラーにパステルを塗装
溶かしたパステルを、マフラーの排煙口まわりに塗ってスス汚れを描き込んでいきます。

塗料乾燥後のマフラー
乾燥するとパステル特有のマットな質感になり、排気ガスのスス汚れのような感じになります。
上面には茶色のパステルを少し乗せて錆びっぽくしました。

余談ですが、タイガーIのエンジンはV12型のガソリンエンジンだったようですね。
塗装してる時は勝手にディーゼルエンジンだと思い込んでいたので、かなり盛大にパステルを乗せてしまいましたが、ガソリンエンジンならここまで盛大に汚さなくてもよかったかもしれません。。。
やっぱ下調べは大事ですね(´・ω・`)

パステルを使って錆を描き込む

パステルを使って錆を描き込んでいきます。
すでにウェザリングで塗装剥げや錆を描き込んでありますので、オレンジなどの彩度が高いパステルを使ってより錆が出ている感じを表現していきます。

使う道具
今回は乾燥した状態のパステルを使うので、先端がスポンジ状の化粧道具を使います。
こちらは100均の化粧用品コーナーで入手できます。

パステルを道具に付ける
パステルは粉を細かくするために茶こしではなくヤスリを使って削ります。
少量削ったらスポンジにパステルを擦り付けます。

パステルでの錆の描き込み1 パステルでの錆の描き込み2 パステルでの錆の描き込み3
錆を乗せたいところにスポンジを擦り付けていきます。
マフラーの腐食部分、予備履帯、ワイヤーなど金属が露出した箇所に錆びを描き込んでいきます。
彩度の高いパステルは乗せすぎると発色が強くなりすぎるので、少量に抑えるように注意しながら作業します。

エンピツで金属地を描き込む

タイガーI/鉛筆での金属地の描き込み
鉛筆で車体の金属地が露出した箇所を描き込みしていきます。
車体の角・錆が出た所・予備履帯・牽引ワイヤーなど、金属地が露出した箇所に濃いめの鉛筆を擦り付けて金属っぽい質感を表現していきます。
今回は手元にあった一番濃い鉛筆が4Bだったので、それを使いました。
だいたい4B〜6Bあたりの濃いめの鉛筆を使えば丁度いい感じになると思います。
この作業をすると車体全体が微妙に金属っぽい輝きを帯びて、一気に重量感が高まります!

全体のバランスを見ながら再びウォッシング

タイガーI/砲塔を暗く調整
ここでいったん全体のバランスを落ち着いて再確認しました。
車体と足回りの感じは良かったのですが、それに比べて砲塔の上面が1段明るく少し浮いた感じになってしまっていたので、ウォッシングをした際の暗めのエナメル塗料で1段砲塔全体のトーンを下げました。

それからパステルで錆を描いた際に、彩度の高いオレンジが強く出過ぎてしまったので、ここにも同様の塗料を上から乗せてトーンを抑えました。

0.3mmの真鍮線でアンテナを追加

先に付けると汚し作業の邪魔になりそうなので、ここまで付けなかったアンテナを設置します。
キットには特にアンテナのパーツは付属していませんので、今回は0.3mmの真鍮線を使うことにします。
真鍮線が無い方は、延ばしランナーでも十分だと思います。

タイガーI/アンテナ基部への穴あけ加工
まずは真鍮線を差し込むための穴を0.3mmのドリルを使ってあけます。

タイガーI/真鍮線のアンテナをニッパーでカット
開いた穴に0.3mmの真鍮線を差して、程よい長さで金属用ニッパーを使いカットしました。

機銃を取り付ける

汚し塗装前に取り付けると絶対に折りそうだと思い、あえて接着していなかった機銃を取り付けます。

タイガーI-後期生産型-機銃の取り付け
機銃は取り付け前に先端に0.3mmのドリルで穴を開けてディテールアップしてあります。
取り付けは瞬間接着剤で設置した後、ラッカーの「光沢ブラック」を筆塗りして、最後にエナメルの「メタリックグレイ」(XF-56)でドライブラシをして仕上げました。

[悲報]機銃の取り付けパーツを紛失。。。


砲塔上の機銃取り付け用のパーツ(E13)をロストしました。。。
塗装工程に入ったあたりで下地色だけ吹いてから部品ケースにしまっていたはずなんですが、機銃は残っているのに取り付けパーツだけ見つかりません。。。(TwT )
おそらく借りぐらし的な妖精さんが生活のために持っていったんだと思います。
ネットの作例を見ると砲塔上の機銃は付けていない作品も結構見られるので、今回は取り付けずに完成させることにしました。

機銃のついでに、車体にもドライブラシ

タイガーI-メタリックグレイでのドライブラシ
既に鉛筆で金属地の描き込みはしてありますが、もう少し金属感を強調したいところにエナメルの「メタリックグレイ」(XF-56)でドライブラシをしました。
金属の輝きが増して、全体により重量感が出ました。

「タイガーI 後期生産型」とうとう完成!!

タイガーI-後期生産型-完成
制作記20記事に及んだ「1/48・タイガーI・後期生産型」とうとう完成しました!
完成作品の写真は次回の「完成作品紹介」の投稿でお披露目しますので、お楽しみに!!