【タイガーⅠ・後期生産型】Part.6「意外なものを使ってツィンメリットコーティングを施す」(タミヤ・1/48・制作記)
タイガー戦車の中でも後期生産型の特徴と言えるツィンメリットコーティング。
キットのパーツにはこのデコボコの表面は再現されていません。
そのまま組んでもいいんですが、せっかくなのでパーツを加工して表現してみる事にしました!
どうやって加工するか?
[注意!]
今回の加工方法ですが、私が完全な思いつきで実践してみた技法のため、非常に時間がかかり、結構指の力を酷使するので非常に疲れます。(作業終盤は指が疲労骨折しそうでした。。。)
これからツィンメリットコーティングをする方はネット上にもっと効率の良い方法を解説したページもありますので、そちらを参考にすることをお勧めします。
ネットや雑誌で調べてみると、エポキシパテやポリパテを表面に薄く延ばして、固まる前にパテをデコボコにするのが一般的な方法のようです。
試しに手元にあったエポキシパテを延ばしてみたりしたのですが、1/35スケールならいいですが、1/48スケールだとパテが少し厚くなりすぎる気がしたので、やめました。(大分前に開封した古いパテだったので、固くて延ばしずらかったせいもあるかもしれませんが。。。)
よくよく調べると、タミヤからツィンメリットコーティング専用のカッティングシートも発売されていましたが、お金がかかるのと、注文して商品が届くまで作業が止まるのが嫌だったので、却下!
なんか良い方法はないかと考えながら、用具棚を眺めていて、目に留まったのが↓コイツです。
エアブラシを使われる方にはお馴染みですが、塗装用具の洗浄剤です。
これはかなり強力な溶剤で、プラスチックに付着するとプラスチックをも溶かすほどの強力さです。
誤って製作中のプラモや、塗装後のパーツに飛散すると泣くことになりますが、今回はこのプラスチックを溶かす能力を活かしてみることにしました。
作業開始 〜 溶剤とマイナスドライバーで凸凹を表現
まずは、加工する部分とそのままの部分があるパーツに境界線を引いておきます。
加工をしない部分は、マスキングテープを貼っておきます。
ツールウォッシュを筆で表面に塗り付けます。
1回だとあまり表面が溶けないので、少し間を置きつつ、3〜4回塗ってプラ材の表面を溶かします。
一気に全体に塗布すると作業後半の部分が固まり始めてしまうので、少しずつ場所を区切って作業していきます。
表面が溶けて、固まらないうちにドライバーで上から押さえて彫りを入れます。
精密ドライバーのように先端が鋭利すぎると、彫りが細かくなりすぎてスケール感に合わなくなってしまうので。先端に少し厚みのあるドライバーを使ったほうが、程よいスケール感を表現できます。
今回はタミヤのミニ四駆用の小型ドライバーを使用しました。
施工する箇所は説明書で解説されていますので、説明書を参考にして溝を掘っていきます。
1/48スケールなので、それほど面積は大きくありませんが、溝を付けるのに結構力がいるので休みながら作業しないと指が折れそうになります。。。
今回のやり方のメリットはパテなどで無用に厚ぼったくなってしまう事を防げる事くらいで、手間と時間が非常にかかるので、やはりパテを使った技法の方がお勧めです。
次にドイツ戦車を制作するときは、パテを使ってしっかり解説させていただきます。
加工終了 〜 車体を組み立てる
全てのパーツに加工したら、各パーツを接着します。
パーツに直接加工をしたことで、少し反りが出て接着部に隙間ができやすくなってしまっているので、接着後はしっかりマスキングテープで押さえておきます。
これから砲塔にもコーティングを施していきますが、少し加工が必要な箇所があるので、次回記事で紹介したいと思います。