【タイガーⅠ・後期生産型】Part.7「砲塔の予備履帯の一部を脱落させる」(タミヤ・1/48・制作記)


前回の記事で車体にツィンメリットコーティングを施したので、今回は砲塔に設置された予備履帯の一部を脱落させて、ダメージ表現を加えていきます。

前回記事「意外なものを使ってツィンメリットコーティングを施す」

予備履帯部分ディテールアップのための下準備

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写真は砲塔を仮組みしたところです。
砲塔側面には装甲を兼ねた予備履帯がありますが、車体に使用感を出すために後ろ2つ分を取れた状態に加工してみたいと思います。

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予備履帯の部分にはパーツ取付の穴が空いていますが、履帯を取ると見えてしまうので、これを埋めていきます。
通常こういった穴埋めにはパテを使うのが一般的ですが、前記事で紹介した方法でツィンメリットコーティングを施す際に、穴の部分もプラ素材になっていた方が都合がいいので、今回はプラ棒と樹脂入り接着剤を使って埋めていきます。
まずは穴に合うプラ棒を探します。

前回記事「意外なものを使ってツィンメリットコーティングを施す」

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穴の部分に樹脂入り接着剤を多めに塗布しておきます。

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最初に探したプラ棒を差込みます。

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プラ棒の余分な部分をニッパーでカットしたら、上からさらに樹脂入り接着剤をたっぷり塗布しておきます。

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丸一日寝かせて、接着剤が完全に乾いたら、余分なプラ棒部分をニッパーで再度カットします。

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400番のペーパーで表面を平らにします。
この後、ツィンメリットコーティングを施していくので、ペーパーのキズは消さなくても大丈夫です。(400番かけっぱなしでOK!)

ツィンメリットコーティングを施す

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まずは加工する部分としない部分の境界をマーカで印をつけておきます。

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説明書を参考にしながら前記事で紹介した方法でコーティングを施します。

前回記事「意外なものを使ってツィンメリットコーティングを施す」

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砲塔前面にある穴が加工によって埋まってしまったので、千枚通しで開け直しておきます。

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履帯取り付け用の穴も加工によって狭くなってしまっていたので、ピンバイスで広げておきました。

予備履帯のディテールアップ加工のつづき

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履帯部分の加工の続きです。
予備履帯と固定金具部分は一体になっているので、切り離していきます。

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ニッパーで切り取って、断面はデザインナイフで整えておきます。

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切り取ったら接着剤で固定金具部分だけ接着します。

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他の予備履帯も一緒に取り付けておきます。

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キットには履帯の固定金具は上の部分しか再現されていません。
下の部分はプラ板を使って再現します。
まずは0.3mmのプラ板を切り出します。

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履帯の下部分に樹脂入り接着剤で固定していきます。

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ネットの資料を見ると履帯固定金具の下の部分は履帯の穴に通すための棒が出ているようなので、ここは延ばしランナーで再現しておきます。

砲塔横パーツをムシピンに差替える

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砲塔横部分にはプラパーツが用意されていますが、パーツが小さく成形が手間だったので、ここは虫ピンに差替えることにしました。
まずはドリルでピンを入れる穴を開けます。

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虫ピンを金属用ニッパーで短くカットします。
模型用のニッパーで金属をカットすると刃こぼれしてしまいますので、必ず金属ライン用のニッパーを使用しましょう。

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瞬間接着剤で接着します。
こういった部分は元のプラ素材を整形するより、虫ピンにした方が加工が楽な場合もあります。

砲塔後ろのパーツ加工

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砲塔の後ろ側に付けるパーツは、底面が埋まっていません。
組み立ててしまえばほとんど見えない部分ですが、一応プラ板を使って埋めておきたいと思います。

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まずは0.2mm厚のプラ板にマーカーで形を書き出します。

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ハサミを使って少し外側をカットします。

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樹脂入り接着剤で接着して一晩乾燥させます。

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乾燥したら余分な部分をデザインナイフでカットしておきます。

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400番〜600番のペーパーをかけて表面を整えます。

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これで穴埋めは完了です。出来上がったら砲塔に接着しておきます。

細かな部分のバリ取り

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砲塔上部の覗き穴の部分は、写真のようなバリが多いので、デザインナイフできっちり切り取っておきます。