プラモデル製作で使用するピンバイス・ドリルの解説

ヘッダーイメージ

ピンバイスの使い方

ドリルとピンバイスは穴あけ加工をするときに使用します。
ピンバイスとは、棒状(ピン)のもを固定する万力(バイス)ですが、模型ではほとんどの場合ドリル刃を固定して穴あけ加工に使用するので、厳密には意味は違いますがピンバイス=ドリルという認識でいいと思います。


写真はタミヤの1/700大和を製作しているところですが、このキットは砲座を設置するために穴あけ加工をしなければなりません。
このように改造・改修などをしない場合でも、キットによっては組み立て説明書に穴あけ指示があったりするので、1本準備しておくと安心です。

[おすすめのピンバイス1]タミヤ 精密ピンバイスD

0.1mm〜3.2mmまでの幅広い径に対応した万能ピンバイス

精密ピンバイスD
模型最大手のタミヤから発売されている精密ピンバイスD。
これ1本で0.1mmの極細径から、少し太めの3.2mmまで、幅広いドリル径に対応できるので、これ1本あればほとんどの模型製作作業をこなすことができます。

4種のチャック内蔵で、どんな径のドリルもしっかりホールド

チャックの部分
ピンバイスはドリル系に合った径のチャックを使用しないと、ドリルをしっかり固定できずにドリルが空回りしてしまうことがありますが、このピンバイスには4種の径違いのチャックが内蔵されているので、使用するドリルに合わせて最適なチャックで正確にドリル刃を固定できます。
写真のチャックは1本はドリルの固定部分。もう1本は持ち手の中に収納できるようになっています。

リューター用のビットも固定できる

リューター用ピットの装着例
3.2mmまでと太めの径にも対応しているので、写真のようにリューター用のビットも装着することができます。
写真は面取りビットですが、開けた穴のバリを取って縁をキレイに仕上げることができます。

[おすすめのピンバイス2]タミヤ 精密ピンバイスS

小ぶりで軽量なボディで、1mm以下の穴あけ精度がアップ!

タミヤ-精密ピンバイスS
0.1mm〜1.0mmまでの細めのドリルに対応した精密ピンバイスです。
小径のドリルの扱いに特化しているため大きさが小さく、そして軽く作られているので小さな穴あけの時はこちらのピンバイスの方が断然作業がしやすいです。

精密ピンバイスDとSの比較
先に紹介した「精密ピンバイスD」でも小径ドリルを装着することができますが、[D]の方はピンバイス自体の重さが少し重いため細いドリルだと少々作業がしにくいです。
特に0.5mm以下のドリルだと下手に扱うと折れてしまうことがあるので、余裕のある方は1.0〜3.2mmまでは[D]1.0mm以下は[S]と両方用意しておくと安心して作業ができます。

[おすすめのドリル刃1]タミヤ 極細ドリル刃セット

汎用性の高い1mm未満の小径ドリルセット

タミヤ-極細ドリル刃セット
タミヤから発売されている、1mm未満の極細ドリル刃の5本セットです。
写真のように専用のケース付で、径が分かりやすいようにドリル径のシールも付属しています。
模型の改造では0.3mm未満のドリルはあまり使用することがないので、小径の穴あけならこのセットがあればほぼ全ての作業をまかなうことができます。

金属線の設置にとても便利

真鍮線の設置例
個人的に1mm未満の穴をあけるときは、真鍮線を設置するために穴をあけることがほとんどです。
私がよく使用するWAVEのホビー用真鍮線の太さが、[0.8][0.5][0.3]なので、この3種の出番が非常に多いです。
特に0.3mmはスケールモデルのアンテナや支柱として使うことが多いです。

[おすすめのドリル刃2]新潟精機 小径ドリルセット10本組

1.0mmから1.9mmまで、0.1mm刻み径のドリル刃セット

新潟精機-小径ドリルセット10本組
1.0mm〜1.9mmまで、0.1mm刻みでドリル刃がセットになった商品です。
この商品は新潟精機という精密測定工具などを製造している会社なので刃の精度も非常に高く、正確に穴あけ加工をすることができます。

ガンプラのメタルパーツ設置に大活躍

ガンプラのメタルパーツ設置例1.0〜2.0mm径のドリルは、ガンプラにメタルパーツを設置したりするのに重宝します。
ガンプラのメタルパーツは径の違いがパーツによってとても細かく、また塗装をする場合は塗膜の厚みを考えて、実際のパーツより0.1mm大きい穴を開けたりするので、0.1mm刻みで全ての径が網羅されているこのドリルセットはとても重宝しています。

すぐに目的の径だけ取り出せる便利な収納ケース

ドリルのケース
このドリルセットは収納ケースがとてもよくできていて、蓋の部分をスライドさせることで、目的の刃を1本ずつ取り出すことができます。
ドリルも0.1mm刻みくらいになると、誤って全部の刃をぶちまけたりすると目視で再度径を揃えるのがとても大変なので、このケースはとても重宝します。