【デカール】箔押しならではの美しさ!ガイアノーツ-RBコーションデカール-ホイルゴールドを使ってみた
制作記は書いていませんが、現在HGアッガイさんを鋭意制作しております。
HGなのでパーツ数も少なく、非常に組みやすいキットなのですが、いかんせん外装がツルツルでモールドなどがほとんどありません。
なので手軽に情報量を増やす方法として、今回初めてガイアノーツさんから販売されている箔押しデカール「RBコーションデカール-ホイルゴールド」を使用してみたので、レビューしていきます!
一般的なデカールとの違いは、印刷方式の違い
ここで少しデカールの印刷方式について解説。
一般的なデカールはほとんどが、オフセット印刷かスクリーン印刷という印刷方式で印刷されています。
スクリーン印刷
単色〜3色くらいのベタ塗りのデカールは、ほとんどがスクリーン印刷。
色数が少ないデカールのほとんどはこの方式で印刷されていて、インクの縁がクッキリしていて、細かなものでもキレイに印刷できるメリットがあります。
ただし、インクは0%か100%でしか乗せられないので、黒インクを使って50%のグレーを表現したりなどの中間色の表現はできません。
方式は違いますが、イメージ的には版画をイメージしていただければ、判りやすいかと思います。
オフセット印刷
色数が多く、グラデーションなどが使われているデカールにはオフセットという印刷方式が使われます。
オフセット印刷は非常にポピュラーな印刷方式で、身近にある雑誌、チラシ、ポスターなどの紙媒体はほとんどがこの方式で印刷されています。
デカールの場合、白インクのベタを敷いた後、その上にCMYK(シアン・マゼンタ・イエロー・ブラック)で柄を印刷するものが多いです。
(白インクを敷かないと裏の色が透けてしまうため。)
ルーペなどで拡大して良く観察すると、家庭用のインクジェットプリンタと同じでCMYK(シアン・マゼンタ・イエロー・ブラック)の4色のインクを大小の点で重ね合わせることで階調を表現しているのがわかります。
顔の輪郭などをみていただけるとわかりますが、細かな点での表現になるため、縁の明瞭度はスクリーン印刷の方が優れています。
ただし、家庭用のインクジェットプリンタなどに比べれば非常に高精細なので、荒さが気になる事はあまりありません。
箔押し
そして今回使用する箔押しデカールがこちら!
見よ!この圧倒的キラキラ感!!!
箔押しは印刷というよりも特殊加工の部類に入ると思いますが、身近なところで探すと、デパ地下や駅なかなどで売っている高級お菓子のパッケージなどで、文字がキラキラしているものなどがありますが、あれは箔押しで加工したものです。
先に紹介したスクリーンとオフセットはインクを使った印刷であるのに対し、この箔押しは箔のフィルムを型で押し付けて圧着する加工になります。
これにより通常のデカールでは表現できない、圧倒的な存在感を表現することができます。
スケール感と再現性
文字などの再現性は大きめの文字はキッチリ読めるが、極小の文字は判読はできない程度。
このあたりはスクリーン印刷のガンダムデカールと同じくらいなので、再現性は悪くないと思います。
小さいパーツは2mm〜3mmくらいなので、1/144スケールに使用しても大きすぎることはない。
デザインも小さいながらも非常に豊富なので、パーツに合わせて選べて、単調になってしまうこともない。
中くらいの大きさのデザイン群。
このあたりは幅が6mmほどあるので、少しアクセントを付けたい箇所に使いやすい大きさ。
このあたりのデザインは8mm〜10mm以上あるものもあるので、貼ればかなり目立つと思います。
一番大きいものは幅が16mmもあるので、ウィングなど大きなパーツがあるモデルに使えば、かなり強いアクセントを付けられます。
ただ、このくらいの大きさになってくると1/100以上の大きさでないと、場所によっては少しオーバースケールな感じになってしまうかも。
とりあえず、試し貼りしてみた
箔押しと言っても基本は水転写デカールなので、使用感は普通のデカールと変わりませんでした。
パッケージの説明には「光沢仕上げ推奨」とあったので、とりあえずMrカラーGX-スーパークリアーIII(ラッカークリアー)を吹いてみました。
光沢仕上げなら、元々のデカールの輝きを損なうことはなさそうです。
あとデカールの耐久性を調べたくて、少し意地悪ですが、捨て吹きを一切せず最初からしっとりドカ吹きしました。
結果としては、デカール自体が破けてしまったり、極端に縮んだりはありませんでしたが、文字の縁の箔が少し浮いて、めくれた感じになってしまう箇所があったので、やはり通常のデカールと同じように2〜3回くらいは捨て吹きしてから本吹きした方が安全そうです。
メーカー非推奨ですが、後からつや消しクリアーも吹いてみました。
パッケージには「つや消しクリアを塗装すると、色変化や鏡面の特徴が消えます。」とあり、確かに箔押し特有のキラキラ感はなくなりました。
しかし、個人的にはかなり良い仕上りだと思います!
確かにホイル感は無くなりましたが、それでもしっかり金だと認識できるくらいの反射はあるし、ツヤ消しのおかげでしっとりと落ち着いた金色になりました。
言葉で表現するのは難しいですが、漆器に施された沈金のような、二条城の内装のような、和風っぽい落ち着いた金色といった感じで、スゴくイイです!!
今回のHGアッガイは元々つや消しで仕上げる予定だったので、試し貼りが良い結果になって良かったです。
実際にアッガイさんに貼ってみた
実際に頭部のパーツに貼ったところです。
デカールの段差軽減とデカール保護のために、スーパークリアーIII(光沢)を塗装したところです。
光沢の方がやはりキラキラ感がありますね。
キャンディー塗装などで、テラテラに仕上げるような場合なら、一番このホイル感が活かせると思います。
そして仕上げにツヤ消しクリアーを薄く乗せて完成です。
落ち着いた輝きながらも、しっかりとアクセントになっていてすごく良い仕上りになったと思ってるんですが、どうですか??