【ガンプラ】プラ板を使ったダクトフィンの作り方(ディテールアップ)
こんにちは!
井上喜久子さんの娘さんが成人している事実が理解できないシノです。
おいおい、どういうことだってばよ!
まあ実際はもう検閲により削除歳だしね。。。
どうでもいいけど、早く本題に入ってくれる?
今回は今制作しているHGクシャトリアのダクトにフィンを追加してみたいと思います!
確かに、このダクトってただ段々になってるだけで、ディテールがいまいちなのよね。。。
今回は方眼紙を使った下書きの方法から、デザインナイフを使った切り出しの手順まで、詳しく解説していきます!
記事内ではHGクシャトリヤのディテールアップに使える、フィンのPDFデータも配布しているので、制作中の方はぜひご活用ください!
目次
試作品の製作
いきなりすべてのフィンを制作しても「設置してみたらカッコ悪い」となったらすべての作業が水の泡になってしまいます。
そんな失敗をしないためにも最初に1枚でいいので、試作品を作っておきます。
そうすれば、完成後の仕上がりをイメージしやすくなり、失敗が少なくなります。
各部サイズを計測する
まずはフィンを設置する箇所のサイズを計測します。
スケールでも計測はできますが、こういった個所はノギスを使うとより簡単に計測ができます。
設置する部分の[幅]と[奥行き]を計測します。
今回のふくらはぎのダクトは段によって幅が違っていますので、まとめて計測してメモしておくと後での制作が楽になります。
方眼紙シールにシャープペンで下描きする
方眼紙シールにシャープペンとスケールを使って、試作品の下描きをしていきます。
先ほど計測したサイズに合わせて方眼紙にフィンをデザインしていきます。
方眼紙シールについてはタミヤのマスキングシート(1mm方眼タイプ)を使うか、100均のシール紙(マッド)と家庭用インクジェットプリンターで自作します。
方眼紙の自作の方法は、別ページで解説しています。
こちらのページから方眼PDFデータをダウンロードして、印刷してください!
【特製データ付録】100均のステッカーシートで1mm方眼シールを自作する
シャープペンは一般的な0.5mmのものだと細かな部分が書きにくいので、製図用の0.3mmのものを準備しましょう。
0.2mmのシャープペンもありますが、高価だし芯が折れやすいので、500円くらいで手に入る0.3mmのものでいいと思います。
0.2~0.3mm厚のプラ板に貼ってカットする
今回は0.3mmのプラ板を使って作業を進めていきます。
より繊細さを表現したい場合は0.2mm厚でもOKですが、0.2mmは柔らかすぎる感じがするので、個人的には0.3mm厚がおすすめです。
デザインの下書きができたら0.2mmか0.3mmのプラ板にシールを貼り、デザインナイフとスケールを使いカットします。
カットできたら設置個所に仮置きしてみて仕上がりのイメージを確認します。
デザインや大きさに問題が無いようでしたら、このデザインに合わせてその他の段のフィンも方眼紙に書いていきます。
本番のダクトフィンの制作
HGクシャトリヤ・ダクトフィン用テンプレート・PDFデータ
試作品によるデザインの確認が完了したので、本番のダクトフィンの制作に入っていきます。
手順としては、その他の段を幅の違いに合わせて制作していくだけですが、今回はより簡単に読者の方に制作していただけるように、プリントしてカットするだけでフィンが完成する「プリント用テンプレート」をPDFデータでご用意しました。
PDFデータのダウンロード
PDFデータはA4サイズになっています。
A4のシール紙(マッド紙)に拡大縮小せずに100%の比率で印刷してください。
「用紙に合わせる」等の設定にしてしまうと、縮小されてサイズが合わなくなってしまうので、ご注意ください。
もしPCやプリンターをお持ちでなかったり自作のデザインで制作したい場合は、タミヤの方眼マスキングシートなどを活用してシャープペンで書き起こします。
テンプレートの下準備
テンプレートは100%(実寸)で出力したら、必要な部分だけデザインナイフで切り出し、0.2mmか0.3mmのプラ板に貼りつけます。
貼りつけたら作業しやすいように1枚ずつにカットして作業の下準備は完了です。
2通りのカット方法
これからプラ板を下書きに合わせてカットしていきますが、デザインナイフでの切り方は下記の2通りになります。
どちらの場合でも、必ず新品の切れ味のいい刃で作業をするようにしましょう。
5mm以上の長い箇所は、ナイフを4~5回走らせてカット
カットする長さが5mm以上の長めの箇所は、デザインナイフを4~5回走らせてカットします。
この時の注意点としては、必要以上に力を入れないことと、刃をしっかり垂直に走らせることです。
刃が斜めに入ってしまうと、断面が斜めになってしまいます。
特に厚みのある0.3mmのプラ板を使う場合は注意してカットしましょう。
3mm以下の短い箇所は、刃を上から押しあててカット
カット箇所が3mm以下の短い箇所は、上からデザインナイフの刃を垂直に充てて、上から力を加えて一気にカットします。
こちらも刃が斜めになっていると仕上がりが悪くなってしまうので、しっかりと垂直を意識して刃を入れるようにしましょう。
効率の良いカットの手順
効率の良いカットの順番はデザインによって異なりますが、今回は一例としてカットの順番を掲載しておきます。
作業写真 | 作業手順説明 |
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最初の状態。 ここからスケールとデザインナイフを使ってカットしていきます。 |
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まずはフィンの一番出っ張りになるラインでカットします。 ここは長さが長いので、刃を5回ほど走らせてカットします。 |
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同じ要領で両サイドをカット。 ここを先にカットするのは、次の三角の切れ込みを入れる際に、刃を入れた部分の外への圧力を分散させるためです。 言葉で説明すると分かりにくいですが、実際に刃を入れると刃の厚み分プラ板が外に押しやられるので、実際に作業をすればご理解いただけると思います。 |
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切れ込みの箇所をカット。 ここは短い箇所なので、刃先を真上から押し当ててカットします。 ここは最初にカットしようとすると切断面が長くなってきれいにカットできない可能性があるので、このように後回しにして1発でカットした方が、きれいに仕上がります。 カットの順番を考えるのは、こういったリスクを減らすという目的があります。 |
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切れ込みからサイドにかけての短い部分をカット。 ここも短いので、刃を真上から充ててカットします。 ここも三角の切れ込みが終わってから一気にカットした方が、きれいに仕上げることができます。 |
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最後にダクトの一番奥側にくるラインをカットして完成です。 ここを最後まで残したのは、本体の大きさが最後まで大きく残っていた方が、指で押さえて固定しやすく作業が安定するためです。 |
カットしたダクトフィンを設置して完成
すべてのフィンをカットしたら、ガイドに使った方眼シールを剥がして完成です。
あとはお好みの色で塗装して接着しましょう。
まだ作業途中なので完成写真は掲載できませんが、私は元のパーツを艶消しブラックで塗装して、フィンはメタリック系で塗装する予定です。
作品が完成したら、改めて仕上がりの写真を掲載したいと思います。
いかがでしたか?
プラ板と方眼紙を使ってカットするだけで、簡単にダクトのディテールをワンランクアップさせることがきます!
プラ板を使ったディテールアップってハードルが高いイメージがあったけど、これくらいなら私みたいな模型初心者でもチャレンジできそうね!
ぜひあなたのガンプラもプラ板を使ってカッコいいダクトに仕上げてみてください!
使った道具・材料のおさらい
写真 | 説明 |
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タミヤ プラバン ホワイト0.3mm B4 5枚【基本説明】0.3mmの白色プラ板。デザインナイフでも切出せるので、自作パーツの作成で活躍します。 【通販リンク】 | |
タミヤ プラバン 透明 0.2mm B4 5枚【基本説明】0.2mm厚の透明プラ板。自作パーツづくりや、ガラスなどの透明なものの表現に活用できます。 【通販リンク】 | |
エレコム ラベルシール A4サイズ マットホワイト【基本説明】家庭用インクジェットプリンターで印刷できるシール紙。パソコンで製図した自作パーツの設計図などを出力すれば、そのままプラ板のカットに活用できます。マット紙なのでシャープペンによるアナログ製図にも使えます。 【通販リンク】 | |
タミヤ マスキングシール (1mm方眼タイプ) 5枚【基本説明】1mm方眼が印刷されたマスキングシート。自作パーツの製図→切出しに活用できます。(方眼面の大きさ:240mm×180mm) 【通販リンク】 | |
ノギス【基本説明】定規では測定しにくい、外形・内径・深さ・段差などを簡単に測ることができます。 【通販リンク】 | |
シャープペン 0.3mm【基本説明】一般的な0.5mmよりも芯が細い0.3mm芯のシャープペンです。細かな製図でもしっかりと細い線を引くことができます。 【通販リンク】 | |
デザインナイフ【基本説明】細かなカットや削り作業に最適なデザインナイフ。カッターよりも快適に細かな作業をこなすことができます。 【通販リンク】 | |
ステンレス製 直尺スケール 15cm【基本説明】模型製作に丁度良い長さのステンレススケールです。短く薄いため軽量で取り回しが良く、ステンレスなのでナイフの刃などで欠ける心配もありません。 【通販リンク】 | |
カッターマット【基本説明】デザインナイフやカッターを使うときに下に敷くカッターマットです。 【通販リンク】 |