【ガンプラ改造】埋め込み系メタルパーツを設置する手順
改修されたガンプラでよく見られる、メタルパーツの埋め込み。
この改造はドリルで穴をあける作業だけで、誰でも簡単に行なうことができます。
今回はガンプラ改造初心者の方でも手軽にチャレンジできるように安価な手芸用メタルビーズを使って、ガンプラの装甲パーツにメタルパーツを埋め込む手順を解説していきたいと思います!
目次
主に使用する道具
- ピンバイス
- ドリル刃
- 面取りビット
ドリル刃は埋め込みたいパーツの径に合わせて用意します。
開けたい穴の径が1mm以上の場合、下穴をあけるための半分の径のドリルも用意しておくとより正確に穴あけ作業ができます。
面取りビットはリューター用のものですが、ピンバイスに装着して穴あけ後の面取り作業で使用します。
今回使用するメタルパーツ
今回は写真のメタルパイプを埋め込んでみたいと思います。
写真のものは手芸店で売られているメッキビーズです。
原材料はガラスにメッキ処理を施したものなので、厳密にはメタルパーツとは呼べませんが普通にガンプラのディテールアップに使うことができます。
このメッキビーズのいいところは色がたくさん用意されていることです。
手芸店に行くと色とりどりのビーズが100色以上販売されていて、製作しているMSの色に合わせてチョイスできます。
もとから色がついているので、いちいち着色する必要がないので、作業が楽になります。
価格も写真の量で1色100円ほどなので、ガンプラ改造初心者の方でも気軽に使用できます。
取り付け作業の手順
[作業1]取り付けたいメタルパーツの径を測る
プラモデル専用として売られているメタルパーツは、パッケージにパーツ径が記載されていますが、今回は手芸店で購入した汎用のメッキビーズを取り付けるので、まずは外径をノギスを使って測定しておきます。
写真ではアナログのノギスを使用していますが、これくらいの大きさのパーツだと0.1mmでも結構大きな誤差になってくるので、できれば0.1mm刻みで測定できるデジタルノギスを使うのが良いと思います。
[作業2]不要なプラ材に穴をあけて、パーツが入るか確認する
本番で失敗すると修正が大変なので、一度不要なプラ材に穴をあけてパーツがしっかりと入るか確認しておきます。
今回は1.7mmのドリルでパーツがスッポリ入ったのでこのドリル径で穴あけをしたいと思います。
装甲の塗装をキャンディー塗装にしたりなど、塗膜が厚くなる予定の場合はこれよりも0.1mm大きな径で穴あけ加工をしておきます。
前の項でノギスでパーツ径を測っていますが、ノギスをお持ちでない方は径の違う穴をいくつか開けてみてパーツがピッタリ入る径を探せば、ノギスが無くてもサイズを確認することができます。
[作業3]穴の中心にアタリを付ける
穴の径の確認ができたので実際のパーツでの作業に移っていきます。
まずは穴の中心にケガキを使ってアタリを付けます。(写真で使用しているのは、100均の千枚通しです)
しっかりとアタリを付けておくことで、穴の位置がズレにくくなります。
アタリの位置付けは定規やコンパスなどでもできますが、写真のように透明な方眼シートを貼って確認した方が正確にアタリがつけやすいです。
この透明方眼シートはインクジェット用の透明ラベル用紙を使って自作できますので、詳しい方法は下記の記事を合わせてお読みください。
【特製データ付録】100均のステッカーシートで1mm方眼シールを自作する
[作業4]小さい径のドリル刃で下穴をあける
まずは1mm径のドリルで中心がズレないよう注意しながら下穴をあけます。
いきなり仕上げの1.7mmのドリルで穴をあけようとすると中心がズレてしまうことがあるので、小さめの径のドリルで下穴をあけておきます。
目安としては、最終的にあけたい穴径の70〜50%くらいの径のドリルを下穴に使うとキレイに仕上ります。
[作業5]最終径のドリルで穴をあける
下穴をガイドにして1.7mmのドリルで穴をあけます。
下穴をあけておいたことで中心がズレることなく穴あけ作業ができます。
[作業6]面取りビットで面取りする
仕上げにリューター用の面取りビットをピンバイスに取り付けて面取りをします。
これにより穴のバリが取れるうえ、斜めの面が増えることで情報量が増えて緻密さがUPします。
メタルパーツ取り付けの際に塗装が剥がれにくくなる効果もあります。
作業完了
まだ塗装前の状態ですが、メタルパーツを取り付けるとこんな感じです。
径がピッタリなら接着剤を使わなくてもしっかりパーツが固定されますが、穴の径が大きくてパーツがしっかり固定されない場合は、瞬間接着剤かエポキシ接着剤を使って固定します。
接着剤がはみ出すと汚くなってしまうので、付ける接着剤はごく少量にしておきましょう。
作業全体を通して穴をあけるだけの簡単な作業だけでディテールアップができます。
ガンプラ改造初心者の方でも簡単に挑戦できますので、ぜひチャレンジしてみてください。
(※完成したら塗装済み状態の写真も追記したいと思います。)