100均とMrウェザリングペーストを使ったジオラマ展示台の作り方(ヴィネット製作)

ヘッダーイメージ

こんにちは!
暑い日にアッツアツのチゲ鍋を好んで食べる、ドM体質のシノです!
今日は先日完成したT34/76冬期迷彩を飾るために、ジオラマ風ヴィネットを製作していきます!

なんだかこういうジオラマっぽい展示台って、作るのが難しそうだし、材料費もけっこうかかりそうで、なかなか手が出せないのよね。。。

そんなゆうなちゃんのような初心者モデラーさんのために、今回はなるべく100均の道具と材料を使って製作する手順を解説していくよ!
仕上りを左右する地面のテクスチャは、模型専用商品をつかっているけど、なるべく[安く][手軽][簡単]につくれるような記事にしたから、ぜひあなたの作品づくりの参考にしてみてください!

目次

今回の記事で使用する道具と材料

100円均一で揃えられる道具と材料

道具名 写真 説明
写真フレーム
(2L判)
写真フレーム_2Lサイズ 木製の写真立てです。
自分が飾りたい模型の大きさに合わせて、お好みのものを選びましょう。
今回展示する1/48スケールのT34/76では、2L判の写真フレームを使用します。
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石膏粘土 石膏粘土 地面のベースとして使用します。
最終的にはジオラマ用のペイントテクスチャを塗ってしまうので、粘土の素材はその他のもの(紙粘土など)でもいいですが、石膏粘土は乾燥すると良い感じのザラザラした粒状感が出るのでおすすめです。
ただし、重さがあるので大きいジオラマ製作には、軽い紙粘土の方がいいでしょう。
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粘土ヘラ 粘土ヘラ 100均の粘土コーナーに行くと、子供用の粘土ヘラがセットで売られています。
一緒に購入しておくと、表面を整えたり造形したりする時に便利です。
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木工ボンド 木工ボンド フレームのベース部分を接着するのと、重曹と合わせて雪のテクスチャを作成するのに使用します。
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重曹 重曹 木工ボンドと水と合わせて、雪のテクスチャにして使用します。
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ペンキ用の刷毛 ペンキ用の刷毛 毛の部分をハサミで細かく切って、枯れ草のテクスチャにして使用します。
DIYのコーナーに行くと、幅の広いハケが売っているので、1本買えばたくさんの枯れ草をつくることができます。
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パレットナイフ スパチュラ ベースにジオラマ用テクスチャを盛ったり、テクスチャを混ぜ合わせたりするのに使用します。
先が平らになっている模型用塗料の撹拌棒でもOK。
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ナイロン筆 土のテクスチャや、雨(水)表現用のクリアー塗料を塗るのに使用します。
今回は筆に負担がかかる使い方をするので、100均の絵具コーナーにある安い筆を使用します。
ナイロンのコシの強い筆を使用するようにしましょう。
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ピンセット ピンセット 地面に枯れ草のテクスチャを配置するのに使用します。
テクスチャが付着するので、汚れてもいい安いピンセットの方がおすすめです。
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マスキングテープ マスキングテープ 作業中にフレームに塗料などの汚れが付かないように、フレーム部分をマスキングするのに使用します。
模型用のものがあれば、それで大丈夫です。
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割り箸 割り箸 写真フレームの裏側に貼付けて、土台を補強するのに使用します。
竹製の丸い箸だと貼りにくいので、木製の角張った割り箸を用意しましょう。
紙コップ
プラスチックコップ
(試飲サイズ)
紙コップ  地面用のテクスチャを混ぜたりするのに使用します。
普通の大きさのものでもいいですが、スーパーの試飲などで使われている1口サイズのものの方が、模型製作では使いやすいです。
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ジオラマ専用のテクスチャ

道具名 写真 説明
Mr.ウェザリングペースト
マッドブラウン
(WP01)
Mrウェザリングペースト (WP01) マッドブラウン  土のテクスチャとして使用します。
模型の土汚れや、地面の表現専用に調整されたテクスチャなので、ベースに塗るだけでリアルな土の地面を表現することができます。
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Mr.ウェザリングペースト
ウェットクリアー
(WP03)
 Mrウェザリングペースト (WP03) ウェットクリアー 地面を濡れた質感にするために使用します。
今回は冬期の雪解けっぽい感じに仕上げるためにこちらを使用します。
乾いた土の感じにする場合は必要ありません。
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Mr.ウェザリングカラー専用うすめ液  Mr.ウェザリングカラー専用うすめ液  Mr.ウェザリングペーストの粘度を調整するのに使用します。
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 ツールクリーナー  ツールクリーナー  使用した道具についた塗料やテクスチャをキレイに洗浄するために使用します。
強い溶剤の臭気がありますので、使用の際はしっかり換気するよう注意しましょう。
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写真フレームを使ってベース部分を作る

100円均一で購入した写真フレーム
まずは土台となるフレーム枠部分の下準備をしていきます。
今回は安価に製作できるように100円均一でフレームを購入してきました。
好みの形状、色、大きさの写真フレームを1枚用意しましょう。

1/48スケール模型なら2L判がおすすめ

2Lサイズの写真フレーム
今回は2Lサイズの写真フレームを使っていきます。
写真は1/48スケールのT34ですが、まわりに程よい余白があるので、ある程度情景が付けやすいと思います。
今回は周りを雪景色風にしたいので、余白をある程度取れる2L判を使用することにしました。
1/48スケールならドイツのタイガー系戦車など少し大きめな戦車でも、この2L判で収まると思います。
1/35など大きめのスケールの場合は、もう少し大きめのサイズでもいいかもしれません。

ハガキサイズの写真フレーム
こちらはハガキサイズのフレームになります。
余白が2Lサイズに比べると小さいですが、展示場所を取らずコンパクトに仕上げたい場合は、こちらでもいいと思います。

裏のつい立て部分を剥がす

裏のつい立てを剥がす
それではベース部分の下準備に入っていきます。
まずは、裏側にあるフレームを立てるためのつい立て部分を剥がしてしまいます。
100均のフレームは創りが簡素なため、男性なら手で無理やり剥ぎ取ることができます。
ただ、根元の金具部分に尖ったところがあるため、女性やお子さんなどはペンチを使って作業をした方が安全です。

台紙と透明板は不要なので外す

台紙と透明板
中に入っている台紙と透明な板は、不要なため取り除いてしまいます。
土台部分には後ろに写っている背面板(MDF板)のみ使用します。

木工ボンドでフレームと背面板を接着

フレームと裏板の接着作業
中の台紙と透明板を外したら、背面板(MDF板)のみ木工ボンドで接着します。
ボンドは多少はみ出しても大丈夫なので、適当に塗ってしまいましょう。

割り箸による裏板補強
裏板とフレームを接着できたら、補強として割り箸を木工ボンドで貼付けます。
この後、表側から石膏粘土を乗せていきますが、割り箸で棚までの設置面を埋めておかないと、上から押さえつけた時に裏板が外れてしまうことがあります。
割り箸は丸みがあるものだと接着がしにくいので、角張った昔ながらの割り箸の方がいいでしょう。

以上の作業だけでも展示ベースとして使えるかも?

簡易的な展示ベース
ここまで作業したフレームに、試しに作品を載せてみました。
この状態でフレームの手前側に作品名のシールでも貼付ければ、それなりに品のある展示ベースになりそうです。
とにかくお手軽に安く見栄えを演出したいなら、これだけでも展示ベースとして十分使えそうです。

ただ、今回は雪景色を作りたいので、ここからさらに作業を進めていきます。

フレームが汚れないようにマスキングする

フレーム部分のマスキング
作業中にテクスチャなどが付いて汚れないように、フレーム部分にマスキングを施します。
今回はタミヤの模型用マスキングテープを使用しました。
よほど特異な形状のフレームでない限り、真っ直ぐテープを貼るだけなので、簡単に養生できると思います。

作業中は汚れた手でフレームを持ったりすることもあるので、フレームの横など表に出る部分は全てマスキングしておいた方が安全です。

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石膏粘土による地面の造成

粘土接着のために木工ボンドを塗る

ベースに木工ボンドを塗布
ベース部分の下処理が完了したので、ここからは地面の造形に入っていきます。
まずはベースに使用する石膏粘土をしっかり接着できるように木工ボンドを塗布します。
中側は適当でいいですが、フレームの際側は四角く木工ボンドを流しておき、粘土の端っこが剥がれないようにしておきます。

石膏粘土をベースに敷き詰める

石膏粘土を敷き詰める
上から全面に石膏粘土を敷き詰めていきます。
素手で伸ばしても全然OKですが、写真のような伸ばし棒があると楽に粘土を伸ばすことができます。

素手で粘土を敷き詰める
粘土が足りない場合は都度注ぎ足して、全面に粘土を敷き詰めます。
2Lサイズのフレームなら、ダイソーで購入した石膏粘土の2/3程度の量で足りました。
A4などの大きなサイズでない限り、粘土は1個購入しておけばだいたい足りると思います。

粘土ヘラを使って轍(わだち)を掘る

車幅のあたりをつける
今回はもともと未舗装の道路を、戦車が何台も通ったような感じにしたいので、地面に轍をつくることにしました。
ベース上に展示する戦車を置いて、車輪が通る幅で轍を掘る場所のあたりをつけます。

おいらの想像力が足りなくて、今回はベースに対して真横に轍を掘りましたが、あえてベースに対して斜めに掘った方が、飾った時に動きが付いて良かったかもしれません。。。(反省)

ヘラで轍を掘る作業
車輪の通り道にあたりをつけたら、その部分を粘土ヘラを使って1段掘り下げていきます。
掘りすぎると裏板が出てしまうのでほどほどにしておきましょう。
掘った部分が汚い感じになりますが、後で全体を荒らしていくので問題ありません。

轍を掘り終わった状態
轍を掘り終わるとこんな感じです。
この後全体を造形していくので、掘り方は適当で大丈夫です。

全体のバランスを見ながら、ヘラで地面を荒らしていく

ギザギザの粘土ヘラで地面を荒らす
ここからは全体のバランスを見ながら、地面を荒れた感じに質感をつけていきます。
今回はダイソーで購入した粘土ヘラの中に、ギザギザした形状のものが入っていたので、これを主に使って表面を荒らしていきました。
幅が広めでギザギザしたものがあると、作業効率もいいし、ランダムな荒れた感じも作りやすいのでおすすめです。
ギザギザの粘土ヘラが無い場合は、100均でフォークなどを購入しておくと、効率よく作業が進むと思います。

地面の荒らし作業の途中
ある程度全体を荒らしたら、轍に戦車を乗せて違和感がないか確認しておきます。
轍がデコボコしすぎて、履帯の接地感が無い場合は、少し平らに直しておきましょう。

地面を荒らし終わったところ
荒らし終わった地面はこんな感じです。
今回は雪解けで荒れた路面にしたかったので、かなりデコボコにしましたが、乾いた固い地面にしたいならもっとなだらかな感じでもいいと思います。

土のテクスチャペイント

Mrウェザリングペーストを使って濡れた泥土をつくる

WP01-マッドブラウン
ここからはいよいよ地面のテクスチャづくりに入っていきます。
今回はウェザリングや地面のテクスチャのために専用に調整された「Mrウェザリングペースト」を使って土の質感を表現していきます。

Mrウェザリングペーストによる泥土の作り方
まずは濡れた土を表現するために、ウェザリングペーストのマッドブラウンとウェットクリアーを[1:1]の比率で混ぜ合わせます。
乾いたマットな質感にしたい場合は、マッドブラウン単体で使用します。

模型用の塗料皿を使ってもいいですが、写真のようにゼリーの容器などを再利用すると、作業後に使い捨てられるので片付けが楽です。

作った土テクスチャの塗布
ウェザリングペーストを混ぜ合わせたら、筆を使って地面にテクスチャを塗り広げていきます。
石膏粘土のベースをかなり荒れた状態にしたので、凹みが大きい箇所にテクスチャが届きにくくなっています。
奥まった箇所には筆を立てて押し込むようにして、しっかりとテクスチャが行き渡るように気をつけます。

乾燥後の土テクスチャの質感
乾燥前はかなり光沢感が強い感じですが、乾燥してくると写真のように程よく湿った赤土のような質感に仕上がります。
(光沢が強く出てる部分は、まだ乾いてないところです。)
もし、もっとビショビショに濡れた感じにしたい場合は、この上からMrウェザリングペーストのウェットクリアーを単体で筆塗りすれば、かなり光沢感の強い質感にすることもできます。

刷毛を使った枯れ草の作り方

100均の刷毛
土のみの表現でも全然問題ありませんが、今回はせっかくなので枯れ草をちりばめて、より表情豊かな地面にしていきたいと思います。
ジオラマ専用の草のテクスチャを使ってもいいんですが、今回はより安価で手軽にできるように、100均の刷毛を材料にした枯れ草の表現をご紹介していきます。

おすすめは毛が少し黄ばんだ感じの刷毛

黄ばんだ毛の刷毛の毛先
100均のDIYコーナーに行くと、何種類か塗料やニス塗り用の刷毛が置いてあると思います。
だいたいは毛が真っ白なものが多いですが、できれば写真のような少し黄ばんだ感じの毛先のものがおすすめです。
これなら、そのまま使用しても草が枯れたような色味に見えるのでおすすめです。

ただ、今回はウェザリングペーストと混ぜて使用するので、もし行ったお店になければ毛が白い刷毛でも大丈夫です。

毛をスケールに合わせて適度な長さにカットする

毛をはさみでカットする作業
まずは刷毛の毛をハサミを使って適度な長さにカットしていきます。
下に受け皿を置いてお好みの長さにカットしていきますが、切った時に結構毛が広範囲に飛び散るので、できれば100均のキッチンコーナーにあるステンレストレーなど、幅が広めのものを敷いておいた方がいいです。
まとまった毛をいっぺんに切ろうとすると上手く切れないので、指で少量をつまみ出してから少しずつ切るようにします。

刷毛の根元の毛の切り方
刷毛はある程度根元まで切ると、ハサミでは切りにくくなってきます。
もうこれ以上ハサミで切れないという長さになったら、写真のようにステンレストレーの上で押さえながら、デザインナイフを少しずつ往復させることで、余すことなく毛を使い切ることができます。

切出した刷毛の毛
こちらが切出した毛をまとめたものです。
刷毛のなかでは比較的細めのものを使いましたが、それでも結構な量を量産することができます。
今回のベースづくりでは全部使い切れないので、残った分は塗料用のスペアボトルなどに入れておけば、次回のジオラマづくりで使うことができます。

切出した毛とMrウェザリングペーストを混ぜ合わせる

毛とウェザリングペーストを混ぜる作業
切った毛をそのままベース上に配置すると、今回の場合はキレイすぎて違和感があるので、一度ウェザリングペーストと混ぜてから使用していきます。
先ほど土のテクスチャを作った容器にウェザリングペーストの[マッドブラウン:1][ウェットクリアー:1][薄め液:1]の割合で混ぜて、それから切った毛を投入します。
土を作った時と違い[薄め液]を入れることで、粘度が低い状態になります。
あくまで草の表面が汚れればいいので、粘度が低い方がベースに配置する時に扱いやすいです。

Mrウェザリングペーストの粘度調整には、「Mrウェザリングカラー専用うすめ液」を使う

Mr.ウェザリングカラー専用うすめ液ウェザリングペーストは、そのままだとペースト状で粘度が非常に高いです。
薄く塗り広げたい時など、粘度が低い方が良い場面では写真の「Mrウェザリングカラー専用うすめ液」を使います。
「Mrウェザリングカラー」と「Mrウェザリングペースト」は別の商品ですが、どちらも同じ溶剤がつかわれているので、問題無く使用することができます。

Mr.ウェザリングカラー専用うすめ液の商品画像
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Mr.ウェザリングカラー専用うすめ液

ピンセットを使って、適度に枯れ草を配置する

枯れ草をベースに配置する
枯れ草の下準備が完了したら、ピンセットで草をつまんで地面の上に配置していきます。
草の量についてはお好みの量でOKです!
ピンセットの先端が汚れてしまうので、あまり高価なピンセットは使わない方がいいと思います。
(ツールクリーナーを使えばキレイに洗浄はできます。)
私は使い古しのタミヤのピンセットを使いましたが、ピンセットは100均でも入手できるので、一緒に購入しておくと良いかもしれません。

枯れ草配置後の地面の仕上り
枯れ草をちりばめた仕上りは写真のような感じです。
ウェザリングペーストを混ぜてから地面に配置したことで、濡れた地面に自然に馴染ませることができました。

重曹を使った雪の作り方

雪テクスチャの製作手順

重曹のパッケージ
土の地面が完成したので、ここからは雪景色にするための雪のテクスチャを作っていきます。
雪のテクスチャはジオラマ専用のものも売られていますが、今回はより手軽にできるように「重曹」を使った雪の作り方をご紹介していきます。

重曹と木工ボンドと水で作った雪のテクスチャ
雪のテクスチャは[重曹][木工ボンド][水]を原材料にして作ります。
先ほど土を作った時はゼリーの空きカップを再利用しましたが、手持ちがなかったので100均で購入できる一口サイズの紙コップを使いました。

まずはカップの中に[木工ボンド:1][水:4]くらいの比率で投入し、ペインティングナイフや撹拌棒などでしっかりボンドを水に溶かします。
木工ボンドが水にしっかり溶けたら[水溶きボンド:1][重曹:2]くらいの比率で、重曹を投入します。
するとほどよい固さの雪のテクスチャが完成します。
身近なもので例えると「マックシェイク」くらいのシャリシャリ感になっていればOKです。

地面への雪の盛りつけ

雪テクスチャの盛りつけ作業
雪のテクスチャが出来上がったら、ペインティングナイフや撹拌棒を使って地面に盛りつけていきます。
雪が溶けやすそうな所は少なく、所々を厚めになど、自然にランダム感が出るように意識しながら盛りつけを進めていきます。

水っぽくなりそうな箇所にウェットクリアーを重ね塗りする

ウェットクリアーの重ね塗り作業
土のテクスチャを作る際に、ウェザリングペーストのウエットクリアーを混ぜましたが、これだと仕上りがセミウェットな感じに仕上がります。
今回はより濡れた質感に仕上げたかったので、ウェットクリアーの原液を上塗りして水による光沢感を追加することにしました。
轍で凹んでいる底や、雪が溶け出しそうな雪と土の境目など、水っぽさを出したいところにウェットクリアーを筆塗りしていきます。

ウェットクリアー塗布後の仕上り
雪の縁などが少し水っぽくなったことで、土との境目がより自然に馴染むようになりました。
このあたりの光沢感は、制作者の好みなのであなたのイメージに合わせて調整すればOKです。

ジオラマ風ヴィネット完成

完成したヴィネット展示台
全ての作業が完了したら、最後にフレームに貼っていたマスキングテープを剥がして完成です!

展示台に車体を乗せたところ
実際に1/48スケールのT34を乗せるとこんな感じ。
やっぱり冬期迷彩の車体には雪の地面がぴったりですね!


フレームの手前側には少し厚めの紙に印刷したネームプレートを貼付けました。
打った文字を少し厚めのマット紙に印刷してから、ほどよい大きさにデザインナイフでカットして、「貼ってはがせるのり」を使って貼付けました。
100均のシール用紙を使うという手もありますが、あえて普通の紙に印刷して「貼ってはがせるのり」で接着することで、もし別の戦車を展示したくなった時に、簡単にネームプレートも交換することができます。

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地面部分の質感アップ

やはり地面があると臨場感があってGoodです!
当時の使用風景をイメージする楽しみが増えました。

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土と水のテクスチャ以外は、ほぼ100円均一の商品を使いましたが、なかなか良い雰囲気に仕上げることができました!

今回は雪景色の地面を製作したけど、乾いた土の地面だけならもっと少ない材料で手軽に製作できそうね!

材料費もそれほどかからないし、作業もやってみればそれほど難しいこともないので、ぜひチャレンジしてあなたの作品をよりいっそう引き立ててください!

使用した道具と材料のおさらい

地面で使用した専用テクスチャ

道具名 写真 説明
Mr.ウェザリングペースト
マッドブラウン
(WP01)
Mrウェザリングペースト (WP01) マッドブラウン  土のテクスチャとして使用します。
模型の土汚れや、地面の表現専用に調整されたテクスチャなので、ベースに塗るだけでリアルな土の地面を表現することができます。
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Mr.ウェザリングペースト
ウェットクリアー
(WP03)
 Mrウェザリングペースト (WP03) ウェットクリアー 地面を濡れた質感にするために使用します。
今回は冬期の雪解けっぽい感じに仕上げるためにこちらを使用します。
乾いた土の感じにする場合は必要ありません。
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Mr.ウェザリングカラー専用うすめ液  Mr.ウェザリングカラー専用うすめ液  Mr.ウェザリングペーストの粘度を調整するのに使用します。
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 ツールクリーナー  ツールクリーナー  使用した道具についた塗料やテクスチャをキレイに洗浄するために使用します。
強い溶剤の臭気がありますので、使用の際はしっかり換気するよう注意しましょう。
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100円均一で揃えられるもの

道具名 写真 説明
写真フレーム
(2L判)
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自分が飾りたい模型の大きさに合わせて、お好みのものを選びましょう。
今回展示する1/48スケールのT34/76では、2L判の写真フレームを使用します。
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石膏粘土 石膏粘土 地面のベースとして使用します。
最終的にはジオラマ用のペイントテクスチャを塗ってしまうので、粘土の素材はその他のもの(紙粘土など)でもいいですが、石膏粘土は乾燥すると良い感じのザラザラした粒状感が出るのでおすすめです。
ただし、重さがあるので大きいジオラマ製作には、軽い紙粘土の方がいいでしょう。
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粘土ヘラ 粘土ヘラ 100均の粘土コーナーに行くと、子供用の粘土ヘラがセットで売られています。
一緒に購入しておくと、表面を整えたり造形したりする時に便利です。
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木工ボンド 木工ボンド フレームのベース部分を接着するのと、重曹と合わせて雪のテクスチャを作成するのに使用します。
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重曹 重曹 木工ボンドと水と合わせて、雪のテクスチャにして使用します。
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ペンキ用の刷毛 ペンキ用の刷毛 毛の部分をハサミで細かく切って、枯れ草のテクスチャにして使用します。
DIYのコーナーに行くと、幅の広いハケが売っているので、1本買えばたくさんの枯れ草をつくることができます。
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パレットナイフ スパチュラ ベースにジオラマ用テクスチャを盛ったり、テクスチャを混ぜ合わせたりするのに使用します。
先が平らになっている模型用塗料の撹拌棒でもOK。
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今回は筆に負担がかかる使い方をするので、100均の絵具コーナーにある安い筆を使用します。
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割り箸 割り箸 写真フレームの裏側に貼付けて、土台を補強するのに使用します。
竹製の丸い箸だと貼りにくいので、木製の角張った割り箸を用意しましょう。
紙コップ
プラスチックコップ
(試飲サイズ)
紙コップ  地面用のテクスチャを混ぜたりするのに使用します。
普通の大きさのものでもいいですが、スーパーの試飲などで使われている1口サイズのものの方が、模型製作では使いやすいです。
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