ガンプラの内部フレームを一発着色!メカサフ使用レビュー(ガイアカラー・NAZCA)
こんにちは!
桃の熟れ具合を確認するために表面を優しくモミモミしてたら、ヤラしい気分になったシノです。
今回はガンプラなどの内部フレーム塗装で使えるガイアノーツの「メカサフ」の使用レビューをしていきます!
なんだかカッコイイパッケージのサーフェイサーね!
でも普通のサーフェイサーと何が違うのかしら?
メカサフってなに?
下地塗装と本塗装を1工程で完了できる便利な塗料
メカサフとは、ガンプラなどの内部フレームに使用することを目的に調色された下地塗料(サーフェイサー)です。
ゲート処理やヒケ処理などの下処理が済んだパーツにメカサフを1コートするだけで、内部フレームの塗装を完了させることができます。
上記のフローチャートの通り、サーフェイサー後の本塗装の工程を短縮できるので、塗装を1工程短縮することができます。
たった1工程だけかと思われるかもしれませんが、パーツの多いMGともなると内部フレームだけで50パーツ以上になるので、100回の塗装が50回で済むと考えれば、かなり時間と労力の節約になります。
パーツ数の多いガンプラなら1工程減るだけでもすごく助かるわね!
内部フレームの関節部の塗装が剥がれにくくなるメリットも
メカサフでの1コートで塗装が完了するということは、[サフ+本塗装]の2コートよりも塗装膜を薄く仕上げることができます。
ガンプラの関節部分はクリアランス(隙間)がギリギリで動かすと擦れるような個所もあるので、塗装膜が薄く仕上げられればそれだけ関節の擦れも少なくすることができます。
また、サーフェイサーは通常のラッカー塗料よりもプラスチック面への食い付きがよくできていますので、塗装が剥がれてしまうリスクも軽減することができます。
好みに合わせてチョイスできる、明度違いで3色をラインナップ
メカサフは明度違いで3色がラインナップされています。
制作しているモデルの装甲色やイメージに合わせて色の濃さを選ぶことができます。
それぞれの色味については、記事後半で塗装見本を掲載しながら紹介していきます。
大きめの瓶入りで、容量はたっぷり50ml
メカサフの瓶単体の写真だと大きさがわかりにくいですが、ガイアカラーやMrカラーの瓶と比べると大きな瓶に入れられているのがわかります。
容量は50mlなので、10mlのMrカラーなら約5本分、15mlのガイアカラーなら約3.3本分の容量になります。
ちなみにMrカラーの瓶入りサーフェイサーは40mlなので、それよりも少しだけ多い感じです。
ネックは価格が高いこと
ネックなのが価格が少し高いことです。
メカサフは50mlで定価700円(税別)ですが、Mrカラーのグレーサフ1000番は40mlで定価300円(税別)なので、ml単価で考えると2倍近い価格差です。
使用目的が違うので一概に比較はできませんが、内部フレーム以外の通常の下地塗装には通常のグレーサフを別に用意した方が良さそうです。
実際に塗装してみた感想
キャップは内蓋付きの2重構造
キャップ部分は通常のガイアカラー同様に内蓋付きの2重構造になっています。
中身が乾燥しにくかったり、蓋回りの汚れを拭きやすいなどのメリットがありますが、私は蓋を外すときに手が汚れやすいのであまり好みではないです。
Mrカラーのサーフェイサーのようにワンキャップの構造になってくれるとありがたいんですがね。。。
粘度は通常のラッカー塗料と同じくらい
塗料の粘度は一般的なラッカー塗料やMrサーフェイサーと同じくらいでした。
希釈した感じだと0.3口径のエアブラシで吹くなら、[塗料1]:[薄め液1.5~2]くらいがちょうどいい感じでした。
隠蔽力はそこそこ高め
実際のパーツへ塗装してみた感じだと隠蔽力はクレオスやガイアのサーフェイサーと同じくらいな印象です。
突起して隠蔽力が高い訳ではありませんが、当然ながらサーフェイサーなので通常のラッカー塗料よりかは断然隠蔽力は高いです。
今回は[塗料1]:[薄め液2]の比率で希釈して塗装しましたが、この比率だと凹部分などで微妙に下地色が影響しているっぽい個所があったので、1コートで確実に下地を隠しきるなら[塗料1]:[薄め液1.5]くらいの比率が良さそうです。
仕上がりは程よいつや消し感
乾燥すると質感は程よいつや消し感に仕上がります。
これならデカールを貼らない限りは、トップコートなどはしなくて大丈夫そうです。
塗装見本(色見本)
比較用のグレーサフ
まずは色味の比較用に通常のグレーサフのサンプルを掲載しておきます。
通常のグレーサフはだいたいK20%くらいの明度のようです。
ライト
一番明るい「ライト」は、だいたいK70%くらいの明度です。
ニュートラルグレーではなく少し青味を効かせたブルーグレーになっています。
実際のフレームパーツに塗装してみると、結構明るめの色味で少し軽い印象になってしまいます。
RX-78のような白がベースの機体ならちょうど良いコントラストになりそうですが、色が濃かったり暗かったりする機体にはあまり合わないと思います。
ヘヴィ
3種の中で中間の色味に位置する「ヘヴィ」は、だいたいK80%くらいの明るさです。
こちらもライト同様に少し青味が強いクールな色味に調整されています。
色味としては明るすぎず暗すぎずで、どんな機体でも汎用的に使いやすそうな印象です。
明度的にもそれなりの重量感を演出できます。
明るめの機体に使っても程よいコントラストに仕上がります。
私ならRX-78のような白い機体でも、ライトではなくこちらのヘヴィをチョイスすると思います。
スーパーヘヴィ
3種の中で一番暗い「スーパーヘヴィ」は、だいたいK90%くらいの色味です。
色が暗いので分かりにくいですが、こちらにもやはり少量の青が混ざっている感じです。
かなり暗い色味なだけあり、見た目の重量感をしっかりと演出できます。明るい色の機体では少しコントラストが強くなりすぎてしまいますが、色味が濃かったり暗かったりする機体にはスパーヘヴィはぴったりで、機体色に負けない重量感をつくりだすことができます。
3色まとめて比較
とりあえずの1本なら、一番汎用性の高そうな「ヘヴィ」
濃い機体色なら「スーパーヘヴィ」が良いと思います!
「ライト」は少し軽く見えすぎる気がするので出番が限られてくると思います。
複数色で塗装して、パーツによって変化を付けても良い仕上がりになりそうね!
メカサフの希釈にはプロユースシンナーがおすすめ
メカサフ販売元のガイアノーツからは5種のラッカー溶剤が発売されていますが、その中でもメカサフの希釈におすすめなのが同じNAZCAシリーズの「プロユースシンナー」です。
同社の通常の薄め液よりも溶剤が強めに調整されているため、プラスチックの表面を溶かす能力が強く、塗膜をしっかりと密着させることができます。
ガンプラの関節部などは擦れたりして塗装が剥がれてしまうこともあるため、より定着性の良くなる溶剤を使えば、それらのリスクを減らすことができます。
まとめ
いかがでしたか?
簡単・手軽に1コートで塗装が完了する「メカサフ」シリーズ。
1本手元に置いておけば、調色の手間もなく青味の効いたクールな内部フレームを簡単に仕上げることができます。
複数本用意して使い分ければ、カッコいい内部フレームに仕上げられそうね!