溶剤やツールクリーナーに最適の保存容器ボトル!サンプラテック ガス抜き洗瓶 レビュー
こんにちは!パリピ系が死ぬほど苦手なシノです!
先日、塗装用具の洗浄用に4リットル缶のアセトンを購入したんですが、その時にアマゾンで丁度いい保存容器を見つけたので一緒に購入してみました。
なにこのボトル!
なんかストローみたいなチューブが付いてるわね。
このボトル、洗瓶て言うんだけど、このストローみたいなノズルから簡単に溶剤やツールクリーナーなんかを注ぐことができるんだ!
今回は、そんな洗瓶の中でも「ガス抜き洗瓶」ていう溶剤を入れるのにぴったりな洗瓶を買ったから、使用感などをレビューしていきたいと思います!
溶剤やツールクリーナーを片手で楽に注げる保存ボトル容器
ガス抜き弁によりボトルの内圧を逃がして、液漏れを防止
洗瓶とは、かんたんに言うと水や薬品を入れて使う水差しのようなものですが、この「ガス抜き洗瓶」は名前の通りボトル内の圧力を抜く弁が付いています。
通常の洗瓶にはガス抜き弁は付いておらず、ストローのような注ぎ口が付いているだけです。
水などを入れて使うのなら通常の洗瓶でも問題ありませんが、溶剤や洗浄用のアセトンなど揮発性の高い液体を入れておくとボトル内の圧力が高くなってしまい、中身が注ぎ口から押し出されて漏れ出してしまうことがあります。
溶剤のような可燃性の液体が漏れ出してしまうのはとても危険だし、密室で気づかないうちに漏れていると、部屋の溶剤濃度が高くなってしまい、体にも悪いです。
ガス抜き洗瓶なら、ボトル内の圧力が高くなってもガス抜き弁から圧を逃がしてくれるので、揮発性の高い溶剤などの保管にも安心して使用できます。
ボトル各所の詳細レビュー
それじゃあ、ボトルのいろいろな箇所を、細かく紹介していきたいと思います!
ガス抜き弁はネジ式で開閉可能
ガス抜き弁部分はネジ式になっており、左右に回すことで開閉できるようになっています。
なぜ弁の開閉が必要かというと、ガス抜き弁が開いたままでは中身を注ぐ際にボトルを押しても、注ぎ口から液体を押し出すことができないので、使用する際には弁を閉めて使用します。
使用し終わったら、忘れずに弁を開けておくようにしましょう。
このネジ部分ですが、ある程度開くと途中で止まるようになっているので、蓋の部分が外れてなくなってしまう心配もありません。
注ぎ口の径は、大小選択できる
注ぎ口は先細な形状になっており、約1mmの径になっています。
模型の塗装作業で使用する分には、この1mmの注ぎ口でも十分な量の溶剤を出すことができますが、別の用途などでドバドバ出したい時には細いノズルを外して4mmほどの径にすることもできます。
蓋の側面には外したノズルを保持しておくホルダーが付いており、外して使用してもノズルを紛失してしまう心配はありません。
ノズル径が細すぎる時は、先端を切って穴を拡張
先端ノズルは先端に向けて少しずつ細くなっているので、そのままの状態で出が少ない時は先端をニッパーでカットすることである程度径の太さを調整することができます。
ただし切りすぎるともとに戻せないので注意しましょう。
ボトル表面には残量目盛り
模型製作ではあまり必要ないかもしれませんが、ボトルの側面には10ml刻みで目盛りが記載されています。
ボトル内にどれくらいの溶剤が残っているか一目で確認できますね。
上蓋は大口径で入れ替えしやすい
上蓋のキャップ部分は大きめな設計になっており、別の容器から溶剤を移し替える時も作業がしやすいです。
私は今回、4リットル缶のアセトンを入れる目的で洗瓶を購入しましたが、一斗缶などの大きな容器から移し替える時でも注ぎ込みやすい設計になっています。
安全品質の「Made in Japan」
今回紹介している「ガス抜き洗瓶」は、化学系の試験用器具などを製造しているサンプラテックという会社さんの製品なので、品質は折り紙付きです。
しかも製造も日本でされているので、可燃性のアセトンなどでも安心して保管に使用することができます。
実際の使用感
片手で簡単に中身を注入
このガス抜き弁が一番活躍してくれるのは、やはりエアブラシの洗浄の時ですね。
いままで洗浄の際にはスポイトを使っていましたが、これだと[容器の蓋をあける]→[スポイトで吸い上げる]→[カップに注ぐ]とめんどうな作業をしていました。
しかし、このガス抜き洗瓶なら弁の蓋を閉めてチュ〜〜〜っと溶剤を注ぐだけなので、めっちゃ作業が楽になります!
また、写真の通りノズルの角度も絶妙で、カップ外に溶剤がこぼれてしまうようなこともなく、ピンポイントで溶剤を注ぐことができます。
ウエスへの染み込ませや、塗料皿の洗浄にも
ハンドピースの外側や撹拌棒などを拭き取る際には、ティッシュやウエスなどに溶剤を染み込ませて拭き取ることが多いですが、こういった時もノズルから簡単に溶剤を染み込ませることができます。
ちなみに、私は塗装用具の洗浄にはキムワイプという毛羽が出ない紙ワイパーを使用しています。
キムワイプは化学系の研究室などでも使われている高品質な紙製のワイパーで、ティッシュのような毛羽がほとんど出ないので塗装用具や塗料へのホコリの混入を減らすことができます。
細かな調合はスポイトを使った方が吉
ここまで塗装用具の洗浄をメインに使い心地を紹介してきましたが、ラッカーなどの薄め液を入れて塗料の希釈に使うのはどうか、紹介していきます。
結論から言うと、スポイトのように0.1g単位で少量の塗料を希釈するような使い方には向きません。
スポイトなら溶剤を1滴ずつ慎重に注ぎながら微調整ができますが、このガス抜き洗瓶だと慎重にボトルを押しても結構勢いよく溶剤が出てしまうので、微調整が難しいです。
ただ、サーフェイサーなどをまとめて50ml分くらい希釈するなど、比較的多めの量の希釈なら問題無く使用できると思います。
転倒すると中身は漏れるのか?
手が当たってしまったり、大きな地震などで不意に容器が倒れてしまうこともあると思います。
そんな時に中身が漏れ出すことがないか、中に水を入れて実際に倒してみました。
(※安全のために水で実験しています!溶剤を入れたボトルでマネをしないでください!)
ガス抜き弁を閉めた状態
まずは、ガス抜き弁を完全に閉めた状態での結果から。
様々な角度に転倒させてみましたが、弁が閉まった状態なら中身が漏れることはありませんでした。
ただ、実際の保管時には弁は開けて保存するので、あまり意味がないかもですね。
弁を全開にした状態
ガス抜き弁を全開にした状態では、角度によっては漏れない時もありましたが、弁が下側に来ると中身が漏れてしまいました。
長期の外出時に地震などで倒れると火災などの恐れが出てきますので、旅行や出張などで家を空ける際には転倒しないように置き場所に配慮するか、別容器に移すなどの安全対策をした方がよさそうです。
ベストなのは、ギリギリガスが抜けるくらいの弁の開け具合にすること
写真はガスがギリギリ排出されるくらいに弁を解放した状態ですが、この状態なら真っ逆さまなどにしない限りは、中身が漏れ出すことはありませんでした。
ぎりぎりの弁の解放具合をどのように確認するかと言うと、弁を閉めた状態から少しずつ開いていき、時々ノズル側の出口を指で塞いだ状態でボトルを押さえます。
弁が閉まりすぎていると中の空気が抜けませんが、ぎりぎり弁が開いているとガス抜き弁からシューシュー音がするので、これでぎりぎりの解放具合に調整ができます。
毎回上記のような微調整をする必要はありませんが、しばらくの間塗装をする予定が無い時などは、上記の状態で置いておくと万が一の転倒の際にも安心です。
それと大切なのが、中身が極端に少なくなると容器が軽くなって不安定になるので、最低でも50ml以下になったら中身を注ぎ足してある程度重さを確保するようにしましょう。
大きさはどれが一番いいのか
今回紹介したガス抜き洗瓶は[250ml][500ml][1,000ml]の3種が売られています。
1,000mlはさすがに模型塗装で使用するには大きすぎるので購入していませんが、今回は250mlと500mlの二つを購入したので、比べてみたいと思います。
BESTは一番小さい250ml、500mlは少し大きいかも
私がガス抜き洗瓶を購入した目的は、4リットル缶に入ったアセトンを小分けにして使うためでした。
模型製作で使用するならどう考えても250mlくらいが妥当だろうと、誰でも考えると思います。
ただ、極度のめんどくさがりの私は「500mlの方が缶から移し替える頻度が減って楽かも」と思い、250mlと500mlを購入しました。
で、届いてみた結果。。。
500mlはけっこうデカイ!
やはり購入前に思っていた通り、模型製作で使用するなら250mlがベストです。
250mlは量も多すぎず少なすぎずで丁度いいですし、片手で持って作業しても重くないし、男性としては手が小さめの私でもとても持ちやすいサイズです。
ただ500mlの方も、ちょっとオーバーサイズではありますが、極端に握りにくいということは無いので、とにかく大容量がいいという方は500mlもアリだと思います。
まとめ
いかがでしたか。
ツールクリーナーなどをスポイトいらずで簡単に注ぐ事ができる「ガス抜き洗瓶」。
私のようなめんどくさがりやさんには、とってもおすすめです!
エアブラシとかの洗浄って、けっこうめんどくさい作業だから、これで少しは作業が楽になりそうね!