Mrカラー用ラッカー薄め液3種類の違いと使い方

Mrカラーうすめ液3種のパッケージ

う〜〜〜ん。。。

そのうなり声は、ゆうなちゃんまた何かお悩みだね?

そうなの!!
さっきMrカラー用の薄め液を模型屋さんに買いに行ったんだけど、3種類あってどれを買えばいいのか分からなかったの!!!

なるほど、そういうことね。
Mrカラー用のうすめ液は3種類あって、それぞれ塗装シーンでの使いどころが異なるんだ。
それじゃあ、それぞれの薄め液がどう違って、どう使い分けたらいいのか、一緒に勉強していこう!

3種の違いは乾燥時間の早さ

乾燥時間の違いの比較
Mrカラー用のラッカーうすめ液は3種類が発売されていますが、その違いは乾燥時間の早さにあります。
一番ベーシックな通常の「Mrカラーうすめ液」を基準にすると、乾燥時間の遅い「レベリングうすめ液」と乾燥時間の早い「ラピッドうすめ液」があります。

なるほど、3種類の違いは乾燥時間だったのね。
でも、乾燥時間の違いをどういう場面で使い分ければいいのかしら??

乾燥時間の違う3種を[塗装目的]や[気候]に合わせて使い分けることで、より良い塗装面に仕上げたりできるんだ。
どういう風に使い分けたらいいかは、これからそれぞれのうすめ液を紹介しながら説明していくよ!

Mr.カラーうすめ液

Mrカラー薄め液Mrカラー薄め液の乾燥時間目安

乾燥時間が中間の、一番ベーシックな薄め液

青地に黄文字ラベルの薄め液が、最もベーシックな[Mr.カラーうすめ液]です。
3種の中でこの薄め液が一番基本的なものになります。
乾燥時間も3種の中で一番中間くらいですが、ラッカー塗料はもともと乾燥が早い塗料なので、実際の乾燥時間は比較的早くなります。

光沢塗料 つや消し塗料 メタリック塗料
サーフェイサー クリアー塗料
(光沢)
クリアー塗料
(つや消し)
ラッカーパテ デカール上への
トップコート
ABS樹脂への
塗装

乾燥時間が標準的なので、光沢塗料・つや消し塗料はもちろん、サーフェーサー、メタリック塗料、クリアー塗料まで、ほぼ全ての作業をカバーできます。
とにかく一番汎用性が高い薄め液なので、初めて塗料を購入する初心者さんは、とりあえずこの薄め液を1本買っておけばいいでしょう。

リターダーを添加すれば、乾燥時間を遅くすることもできる

Mr.リターダーマイルド
Mrカラーでは、塗料に添加することで乾燥時間を遅くできるリターダーという商品が売られています。
これは塗料に10%ほど加えることで、塗装時の乾燥を遅らせるもので、通常の薄め液で希釈した塗料に使えば、乾燥時間の遅い[レベリングうすめ液]と同じような効果を得ることができます。

通常の[Mrカラーうすめ液]と乾燥の遅い[レベリングうすめ液]の両方が欲しい場合は、[通常のうすめ液]+[リターダー]の組み合わせにすれば、費用を安く抑えることが可能です。

様々なサイズがラインナップされているのも魅力

写真で紹介しているうすめ液は、一番大きい「特大」サイズのボトルですが、これは400ml入りなので初めて購入される方だと「ちょっと多すぎるかも・・・」と不安になることもあると思います。
しかしご安心を!Mrカラーうすめ液には、使う人に合わせて50ml〜400mlまで、4種類の容量の商品が用意されています。

  • 50ml/T101 Mr.カラーうすめ液(小)
  • 110ml/T102 Mr.カラーうすめ液(中)
  • 250ml/T103 Mr.カラーうすめ液(大)
  • 400ml/T104 Mr.カラーうすめ液(特大)

基本的には容量の大きい商品の方が単価が安くなるので、大量に使う場合は一番大きい「特大」サイズがおすすめです。
初めてだからそんなに要らないという方は、自分に合ったお好みのサイズを選べば良いでしょう。

容量 写真 Amazonリンク
50ml 50ml 定価:¥150 (税別)
100mlあたりの単価:¥300
110ml 110ml 定価:¥250 (税別)
100mlあたりの単価:¥227
250ml 250ml 定価:¥600 (税別)
100mlあたりの単価:¥240
400ml 定価:¥800 (税別)
100mlあたりの単価:¥200

Mr.カラーレベリングうすめ液

Mrカラーレベリング薄め液

乾燥時間が遅く、平滑度をつくりやすい薄め液

黄色地に青文字ラベルの薄め液が、乾燥時間の遅い[Mrカラーレベリングうすめ液]です。
塗料の希釈にこの薄め液を使用すると、通常の薄め液を使ったときよりも乾燥時間を遅くすることができます。
乾燥が遅くなるとどういった効果があるかというと、塗装をした際に塗装面で表面張力が働きやすくなり、通常の薄め液よりもムラのない平滑な塗装面に仕上げることができます。

光沢塗料 つや消し塗料 メタリック塗料
×
サーフェイサー クリアー塗料
(光沢)
クリアー塗料
(つや消し)
ラッカーパテ デカール上への
トップコート
ABS樹脂への
塗装
× × ×

光沢塗装では、レベリングうすめ液を使った方がキレイに仕上がる

より平滑度の高い塗装面がつくりやすくなるため、[光沢塗料]や[光沢クリアー]で使用すると、よりキレイな光沢面に仕上げることができます。
カーモデルのボディ面などキレイな光沢面が命の塗装では、こちらの薄め液を使った方がより美しい塗装面に仕上げることができます。
また下地塗装であるサーフェイサーでも、こちらを使用した方がより平滑な下地に仕上げることができます。
1000番のサーフェイサーではそれほど大きな効果は出ませんが、1500番などの番手の細かなサーフェーサーを使用すると、けっこう違いが出るので、私は下地塗装の仕上げでは必ず乾燥時間の遅い薄め液を使っています。

塗装面が白くなる「カブり」を抑える効果もある

ラッカー塗料での塗装では、雨などで湿度が高い日や夏場などの気温が高い日に塗装をすると、塗装面が白くなってしまう「カブり」という現象が出てしまうことがあります。
これは塗料内に含まれる有機溶剤が塗装により急激に蒸発し、気化熱で塗装面が冷却されることで塗料内に空気中の水分が結露して混じってしまうことで起こります。
当然乾燥が早ければ早いほど水分の結露が起きやすくなるので、逆の乾燥の遅いレベリングうすめ液を使えば気化熱が奪われにくくなり、カブり現象が起きにくくなります。
ただし、完全に防げる訳ではないので、カブり現象が出やすいトップコート(クリアー塗料)などでは、晴れた湿度の低い日を狙って塗装するようにしましょう。

筆塗りで使えば、筆痕が残りにくくなる

パッケージラベルには「エアブラシ専用うすめ液」と記載されていますが、ラッカー塗料の筆塗りで使用しても何も問題ありません。
むしろ筆塗りではある程度塗料の乾燥が遅い方が平滑な塗装面がつくりやすく筆痕が残りにくくなるので、私はラッカー塗料の筆塗りでは必ずレベリングうすめ液の方を使って希釈しています。

つや消し塗装では、場面によって使い分ける

[つや消し塗料][つや消しクリアー]では、光沢ほどの平滑感は必要ないため、乾燥時間の効率を考えれば通常の薄め液で塗装しても問題ないです。
特にウェザリングをするミリタリーモデルなどでは無理してレベリングうすめ液を使う必要はないでしょう。
しかし、ガンプラなどをウェザリングせずにつや消しで仕上げる場合などは、レベリングうすめ液を使った方がキレイなつや消し面になるため、こちらの薄め液を使うメリットはあります。

乾燥時間が遅いことがデメリットになる場合もある

[メタリック塗料][ラッカーパテ][デカール上へのトップコート][ABS樹脂への塗装]では、乾燥が遅いという特徴がデメリットになってしまうので注意が必要です。

メタリック塗料でのデメリット

メタリック塗料では塗装面をしっとりさせてしまうと、乾燥するまでの間に塗装面内でメタリックの粒子が流れてしまい、粒子が均一にならなくなってしまいます。
メタリックは塗装面に粒子をフワッと乗せるように、塗装面が常に乾燥しながら塗装するのがキレイに仕上げるコツなので、塗装面がしっとりしやすくなるレベリングうすめ液はメタリック塗料では使わない方が良いでしょう。

ラッカーパテでのデメリット

ヒケ処理や合わせ目消しの作業で使用するラッカーパテですが、粘度の調整でレベリングうすめ液を使ってしまうと、乾燥時間が遅くなり作業効率が悪くなってしまいます。
特にパテ盛りは塗装と違い厚みがあり、それでなくても乾燥に時間がかかるので、ラッカーパテの希釈ではレベリングうすめ液は使わない方がいいです。

デカール上へのトップコートでのデメリット

デカールを貼った上からラッカークリアーをトップコートする場合、上塗りしたラッカークリアーの溶剤成分がデカールに悪影響して、デカールに[シワ][破れ][剥がれ]が生じてしまうことがあります。
デカールへの影響を少なくするためには、乾燥時間の早い溶剤(ラピッドうすめ液)を使って砂吹き塗装をして、溶剤がデカールへ影響してしまう前に塗装面を乾燥させてしまうことが大切ですが、レベリングうすめ液を使ってしまうと乾燥の遅さ故にデカールが長時間溶剤に曝されてしまうことになります。

光沢クリアー仕上げの場合には、どうしてもキレイな光沢面に仕上げるためにレベリングうすめ液を使いたくなりますが、その場合は最初に乾燥の早い薄め液(ラピッドうすめ液)で5回ほど砂吹きをして、デカール面をある程度クリアーでコートできてからレベリングうすめ液を使ったクリアーを乗せて仕上げるようにします。

ABS樹脂でのデメリット

ガンプラの内部フレームなどでよく使われているABS樹脂ですが、塗装の際に長時間有機溶剤に曝すと、溶剤が樹脂成分を侵してしまい、折れたりヒビが入ったりなどのトラブルに繋がります。
乾燥の遅いレベリングうすめ液でABSを塗装してしまうと、乾燥が遅いぶんABSが脆くなりやすくなってしまうので、ABSへの塗装ではレベリングうすめ液は使わないようにしましょう。
ちなみにABSへの塗装作業は、後述する乾燥が早い[ラピッドうすめ液]がおすすめです。

販売されている大きさは2種類

レベリングうすめ液は2種類の容量がラインナップされています。
こちらも一番大きい「特大」(400ml)の方が単価は安くなりますが、ヘビーユーザーでない方用に小さめ(110ml)のサイズも販売されています。

容量 写真 Amazonリンク
110ml 110ml 定価:¥300 (税別)
100mlあたりの単価:¥273
400ml 定価:¥900 (税別)
100mlあたりの単価:¥225

Mr.カラーラピッドうすめ液

Mrカラーラピッドシンナー

乾燥時間が早い薄め液

あずき色のラベルをしたのが乾燥時間の早い[Mrカラーラピッドうすめ液]です。
乾燥時間が早いので、平滑な面をつくるのは苦手ですが、時間効率が上がるため、製作効率の改善に役立たせることができます。

光沢塗料 つや消し塗料 メタリック塗料
×
サーフェイサー クリアー塗料
(光沢)
クリアー塗料
(つや消し)
×
ラッカーパテ デカール上への
トップコート
ABS樹脂への
塗装

ラピッドうすめ液で得られるメリット

乾燥の早いラピッドうすめ液では[メタリック塗料][サーフェイサー][ラッカーパテ][デカール上へのトップコート][ABS樹脂への塗装]で効果を発揮することができます。

メタリック塗料でのメリット

メタリック塗料での塗装では、塗装面を乾燥させながらメタリック粒子をふんわり乗せていくことで、メタリック粒子が均一に並んでキレイな塗装面に仕上がります。
ラピッドうすめ液なら塗装面を乾燥させながらの塗装がしやすいため、キレイなメタリック面をつくりやすくなります。

サーフェイサーでのメリット

ラピッドうすめ液は乾燥を早めるために有機溶剤の強さが他の2種よりも少し強めになっています。
つまり塗装した際に塗装面のプラ材を溶かす力が強いため、塗料の食い付きが良くなります。
通常の塗装面ならレベリングうすめ液を使った方が仕上りがキレイになりますが、ガンプラの関節部分など塗料が剥がれやすい箇所ではラピッドうすめ液を使っておいた方が、塗料が剥がれにくく仕上げることができます。

ラッカーパテでのメリット

ラッカーパテの粘度調整にラピッドシンナーを使用すれば、パテ盛りした後の乾燥時間が短くなるため、作業効率が良くなります。

デカール上へのトップコートでのメリット

デカール上へラッカーのトップコートをする場合、乾燥時間が遅いとラッカー溶剤がデカールへ悪影響を及ぼして、デカールを破損させてしまう恐れがあります。
ラピッドうすめ液を使って砂吹きを行なえば、ラッカー溶剤がデカールへ悪影響を与える前に乾燥させることができるので、デカールへのダメージを最小限に抑えながらトップコートをすることができます。

光沢トップコートの場合は、ラピッドうすめ液での砂吹きを5回ほど行なった後で、通常のうすめ液かレベリングうすめ液で仕上げのトップコートをするようにします。

ABS塗装でのメリット

レベリングうすめ液の項で説明しましたが、ABS樹脂は長時間有機溶剤に曝すと、溶剤が樹脂成分を侵して脆くしてしまう性質があります。
乾燥の早いラピッドうすめ液を使って塗装をすれば、ABS樹脂が溶剤に曝される時間が短くなるので、樹脂へのダメージを最小限に抑えることができます。

平滑度が重要になる光沢塗料での使用は向かない

乾燥時間が早く塗装面での表面張力が効かせにくいため、平滑度が重要な光沢塗装での使用は不向きです。
作業効率を最優先するなら使用できないこともないですが、仕上りを重視するなら光沢塗装ではレベリングうすめ液を使った方が良いでしょう。

カブり現象が起きやすいので、高温度・高湿度の日は注意

レベリングうすめ液の項で説明しましたが、乾燥が急激に進む塗料では塗装面が白くなってしまう「カブり」現象が起きやすくなってしまいます。
特に乾燥が早まるラピッドシンナーではカブりが特に起きやすいので、気温が高い日と湿度が高い日は使用を控えるようにしましょう。

作業効率を優先するなら全ての作業で使うのもアリ

つや消し塗装やサーフェイサーでもレベリングうすめ液を使った方が仕上りがキレイになりやすいのは、レベリングうすめ液の項で説明しましたが、とにかく作業効率を重視するならこれらの作業でもラッピドうすめ液を使っても問題ありません。
慣れれば通常のうすめ液を使った場合とほとんど変わらない塗装面に仕上げることも可能です。
(※手早く塗料をドカ吹きできるテクニックが必要です)

趣味で模型製作をしているだけなら、特に作業効率を重視する必要はありません。
しかし、コンテストや雑誌の作例出品で締切が決まっている場合や、毎日ガンプラの完成品を作ってヤフオク出品で生計を立てたい場合など、仕事として模型づくりをするなら時間効率のアップはかなりのメリットとなるでしょう。

玄人向け薄め液なので、ラインナップは「特大」の1種のみ

こちらの塗料はラインナップが「特大」(400ml)の1種しかありません。
しかもあまり売れないためか、そもそもお店に置いていない模型店も多いので、近所の模型店にないときは通販で購入するようにしましょう。

容量 写真 Amazonリンク
400ml 定価:¥800 (税別)
100mlあたりの単価:¥200

3種の薄め液は、混ぜ合わせて乾燥時間の調整が可能

3種の薄め液は乾燥時間の特徴は違えど、基本は同じ「ラッカー用薄め液」なので、それぞれを混ぜ合わせることが可能です。

例えば、レベリングうすめ液だけだと乾燥時間が遅すぎると感じたら、[通常うすめ液]+[レベリングうすめ液]を混ぜて使えば、少し乾燥が早めのレベリングうすめ液をつくることができます。

季節による湿度の違いや、その日の気温に合わせて調整することで、塗装面や作業効率をさらに極めることも可能です。

3種の特徴まとめ

いかがでしたか?
乾燥時間の違う3種の薄め液を、どう使い分けたらいいかお分かりいただけたと思います。

う〜ん、初めてだと結構難しいけど、3種をしっかり使い分けられれば[脱塗装初心者]ってところかしらね!

最後に3種の特徴を簡単に箇条書きにしておきたいと思います!

Mrカラーうすめ液

Mrカラー薄め液

  • 中間的な乾燥時間で、ほぼ全ての作業に使える!
  • 初めての人はとりあえずコレ1本あればOK!
  • リターダー添加で、乾燥を遅くすることも可能!
光沢塗料 つや消し塗料 メタリック塗料
サーフェイサー クリアー塗料
(光沢)
クリアー塗料
(つや消し)
ラッカーパテ デカール上への
トップコート
ABS樹脂への
塗装

Mr.カラーレベリングうすめ液

Mrカラーレベリング薄め液

  • 乾燥時間が遅く、光沢面がキレイに仕上がる!
  • 雨の日の「カブり」の予防に!
  • 筆塗りで筆痕が残りにくい!
  • デカール上やメタリックには向かない!
光沢塗料 つや消し塗料 メタリック塗料
×
サーフェイサー クリアー塗料
(光沢)
クリアー塗料
(つや消し)
ラッカーパテ デカール上への
トップコート
ABS樹脂への
塗装
× × ×

Mr.カラーラピッドうすめ液

Mrカラーラピッドシンナー

  • 乾燥時間が早く、作業効率アップ!
  • メタリック塗装がキレイに仕上がる!
  • デカールに優しくトップコートができる!
  • 強めの溶剤で食い付きUP!
光沢塗料 つや消し塗料 メタリック塗料
×
サーフェイサー クリアー塗料
(光沢)
クリアー塗料
(つや消し)
×
ラッカーパテ デカール上への
トップコート
ABS樹脂への
塗装