【ガンプラ改造】精密彫刻刀で段落ちモールドを彫る方法

ヘッダーイメージ
ガンプラを制作していると、時々合わせ目消しをしたいけど、構造や強度を考えると後ハメ加工ができない箇所が出てきます。
今回はそんな合わせ目を専用のスジ彫りツールなどを使わずに、彫刻刀の平刃で段落ちモールド化する方法をご紹介していきます。

今回段落ちモールド化する合わせ目

HGクシャトリヤの肩パーツ
写真はHGクシャトリヤの肩部分のパーツです。
ご覧のように縦にパーツの合わせ目が来ており、本来ならば後ハメ加工などをして合わせ目を消してしまいたいところですが、パーツの構造的に後ハメ加工が難しく、無理に後ハメ加工をして強度が落ちてしまうのも嫌なので、今回はこの合わせ目を段落ちモールドにすることにしました。

使用する道具

使用する道具

  • 精密彫刻刀平刃
  • スジ彫りガイドテープ
  • サンドペーパー(#400・#600)

今回は上記の道具を使用して段落ちモールドを製作していきます。
本当は段落ちモールドをつくるための専用ツールである、スジボリ堂さんのBMCダンモが欲しかったんですが、価格が約4,000円と少々高額だったため、今回は節約のために手元にあった彫刻刀の平刃で作業をすることにしたわけです。。。

精密彫刻刀は1mm以下の幅のものがおすすめです。2mm以上のものだと幅が広すぎて作業が難しくなります。
今回はクレオスの「Mr.精密彫刻刀」に替え刃の「細平刃(約1.0mm)」を使い、約0.8mm幅の段落ちモールドを彫っていきます。

作業開始

[作業1]ガイドテープを貼付ける

ガイドテープを貼り付け
まずはガイドテープをパーツに貼り付けます。
モールドが斜めになってしまわないように、テープと合わせ目のラインがしっかりと平行になるように注意しましょう。

[作業2]彫刻刀で段を彫っていく

彫刻刀で段を彫る
しっかりとテープが貼れたら彫刻刀の刃を立てずに、何度も引くようにして段を彫っていきます。
BMCタガネなどの専用スジ彫りツールに比べると、彫刻刀はこういった作業では切削力が弱いので、ある程度段ができてきたら写真の状態よりも少し刃を立てぎみにして削っていくと切削効率が上がります。
ただし90°以上刃を立てると、刃が食い込んでしまうことがあるので、立てすぎには注意しましょう。

[作業3]サンドペーパーで切削面を整える

ペーパーで仕上げ
段がしっかりと彫れたら[#400]→[#600]の順番でペーパーをかけて仕上げます。
余計な箇所にキズなどが付かないように、テープを剥がさずに作業した方がいいと思います。

段落ちモールド完成

段落ちモールド完成
再度仮組みした写真がこちら
なかなかうまく合わせ目をごまかすことができたと思います。
今回の道具や方法だと直線で平らな箇所でないと作業が少し難しいですが、高価な専用ツールを使わなくても段落ちモールドが作れますので、ぜひチャレンジしてみてください。

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