【T34/76】筆塗りで戦車模型をつくろう Part.1 組み立て編(タミヤ・1/48・制作記)

タミヤ-T34/76

こんにちは!
コーヒーを飲みながらコーヒーゼリーを食べる男、シノです!
今回から、新連載!!「筆塗りで戦車模型をつくろう!」をお送りしていきます!

筆塗りで戦車模型?
エアブラシ持ってるのに何でわざわざ筆塗りでつくるの?

う〜ん。。。これまでいくつか模型の製作手順を紹介した記事を投稿してきたけど、どれもエアブラシを使った塗装ばかりだったんだ。
でもこのサイト、初心者さんのための製作解説サイトとしてオープンしたはずなのに、エアブラシとか使ってる時点でぜんぜん初心者向きじゃないじゃないか!って思ったんだ。
だから、これから模型製作を始める人でも、安くて簡単に模型製作ができるってことを伝えられる記事を書こうと思い立ったんだ。

なるほど、普段ちゃらんぽらんな事ばっかしてるけど、たまには真面目なこと考える頭も残ってたのね。

ってなわけで!今回から4記事(予定)にわたって、筆塗りだけで仕上げる戦車模型の製作手順を解説していきます!!

目次

今回の製作コンセプト

より安価に、より簡単に、誰でもできる模型製作を目指す

コンセプトのイメージ
今回は、とにかくお金をかけずに、誰でも簡単に製作できることを目標に戦車模型を製作していきます。
そのために下記のようなコンセプトで製作を進めていきます。

エアブラシは使わない、塗装は筆のみで行なう
初期投資にお金がかかるエアブラシは一切使用しません。安価に塗装環境を整えることができる筆のみで、全ての塗装を施していきます。
溶剤臭の強いラッカー塗料は使わない
ラッカー塗料は溶剤臭が強いので、今回は一切使用しません。家族やご近所さんに迷惑が出ないよう、匂いの少ない水性アクリル塗料をメインに塗装作業を行なっていきます。
(※汚し塗装では一部エナメル系塗料も使用します。)
道具は必要最低限にする
はじめて模型製作をする人のために、道具は必要最低限にして予算がかからないようにします。
通販などで簡単に揃えられるものだけ使用します
通販などで簡単に道具や塗料一式が揃えられるように、なるべく手軽で簡単なマテリアルを使って製作していきます。
難しい改造などは一切しない
ダメージ表現などの改造をしてしまうと、製作が難しくなってしまうので、特殊な加工が必要な改造は一切しません。

上記の通り、とにかく手軽で簡単になるよう心がけて、製作を進めていきたいと思います!

戦車模型を選んだ理由

T34/76のパッケージ
今回、筆塗りで作る模型製作に「戦車模型」を選んだのは、塗装を少し失敗しても汚し塗装(ウェザリング)により誤摩化すことができるからです。
自動車模型などは奇麗に仕上げなければいけないため、筆塗りでは少しの塗装の失敗でも目立ってしまいます。
しかし、戦車模型なら塗装がムラだらけになったり、筆痕が残ってしまったりしても、後の汚し塗装の段階で「汚れ」として誤摩化すことができます。
筆塗りに慣れていなくて、塗り方が汚くなってしまっても気にせずに製作を進めることができるので、戦車模型は模型製作初心者さんにはうってつけのジャンルなのです。

ちなみに、今回なぜソ連のT34/76を選んだのかと言うと、ドイツの戦車に比べてパーツ数が少なく、砲身が1パーツで合わせ目消しの必要が無かったためです。
通常戦車模型は一番目立つ「砲身」が左右2分割のパーツになっている事が多く、ここの合わせ目消しの作業が難しくて初心者泣かせになってしまいます。
T34/76はこの砲身の合わせ目消しが無いので、初めての人でも簡単に組み上げることができます。

本当は自分が好きな「KV-2」を作ろうと思ったんですが、合わせ目消しが難しそうだったので、泣く泣くT34をつくることにしました。

用意する道具

今回は連載1回目なので、全ての製作過程で使用する道具や塗料を全て記載することにします。
今回の記事で使用するマテリアルについては、説明の欄で[今回の記事で使用]の表記を付けておきます。
※連載完了までに追加される道具があるかもしれないので、ご了承ください。

製作するキット

道具名 写真 説明
タミヤ 1/48 ミリタリーミニチュアシリーズ No.15 ソビエト陸軍 中戦車 T34/76 1941年型 鋳造砲塔 T34/76のパッケージ [今回の記事で使用]
今回製作していくキットです。
合わせ目消しなどの初心者に難しい箇所も少なく、とても組み立てやすいキットです。
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組み立てに使う道具

道具名 写真 説明
ニッパー ニッパー [今回の記事で使用]
パーツをランナーから切り離すのに使用します。
初心者さんにおすすめの価格帯は2000円前後のものが切れ味もよく作業が進めやすいです。
とにかく格安にしたい場合は500円のベビーニッパーでも大丈夫です。
【タミヤ 精密ニッパー】約2,000円
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【ミネシマ ベビーニッパー】約500円
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デザインナイフ デザインナイフ [今回の記事で使用]
ランナーから切り離したパーツのゲートを奇麗に整えるのに使用します。
カッターナイフでも代用できますが、刃先がしっかり固定されているデザインナイフの方が作業がしやすく安全です。
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ペーパー600番 ペーパー600番 [今回の記事で使用]
ゲート処理の最終仕上げで使用します。
通常、模型製作ではいろいろな番手を揃える必要がありますが、今回はより手軽に仕上げるために600番の1種のみで作業を進めていきます。
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カッターマット カッターマット [今回の記事で使用]
デザインナイフでパーツやワイヤーなどを切断する時に使用します。
あれば便利ですが、今回はそれほど出番が無いのでなくても大丈夫かも。
100円均一の文具コーナーでも入手できます。
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ピンセット  ピンセット [今回の記事で使用]
細かいパーツを組み立てる際に、あると便利です。
精度的には1000円以上のものが使いやすくておすすめですが、今回の作業だけなら500円未満のものでも大丈夫です。
(最悪無くても大丈夫)
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精密ドライバー(プラス) 精密ドライバー [今回の記事で使用]
今回のキットでは金属シャシーとプラスチックの車体をビスを使って固定します。100均のものでもいいので、+のドライバーを用意しておきましょう。
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極細のマーカー 極細マーカーペン [今回の記事で使用]
牽引ワイヤーの紐を切る際に、切る箇所に印を付けるのに使用します。
今回の作業では水性でも油性でもどちらでもOKですが、今後模型製作で使用していくなら油性の方がおすすめです。
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マスキングテープ マスキングテープ [今回の記事で使用]
履帯(キャタピラの部分)を組み立てる際に、パーツの仮止めに使用します。
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スチロール系接着剤 スチロール系接着剤 [今回の記事で使用]
プラモデル用の接着剤です。スチロール樹脂が溶かされており、ドロドロと粘度のあるタイプの接着剤です。
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流し込み接着剤 流し込み接着剤 [今回の記事で使用]
プラモデル用の接着剤です。こちらは粘度がなく水のようにサラサラしており、合わせたパーツの隙間に流し込んで接着します。
おすすめは写真のMrセメントSPで、乾燥がとても早く瞬間接着剤並みにすぐに接着できます。
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瞬間接着剤
(ゼリー状タイプ)
瞬間接着剤 [今回の記事で使用]
今回のT34/76のキットはシャシーが金属でできています。
金属への接着には模型用スチロール系接着剤は使えないので、瞬間接着剤を使用します。
今回は粘度のあるゼリー状のものを準備しましょう。
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塗装に使う道具

道具名 写真 説明
平筆
(動物毛の軟らかいもの)
平筆 [今回の記事で使用]
車体に基本色であるロシアングリーンを塗装するのに使用します。
毛が軟らかくコシが弱い動物毛の筆の方が筆痕が残りにくいのでおすすめです。
今回は、模型店で1本100円ほどで売られている筆を使用しています。
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ナイロン筆
(中太〜細目)
ナイロン筆 車体に冬期迷彩を塗装したり、塗り分けが必要な箇所を塗装したりするのに使用します。
中太〜細目くらいのものが太さ違いで何本かあると作業性が向上します。
タミヤの「モデリングブラシHF スタンダードセット」が太さ違いの3本セットになっており、価格も安いのでおすすめです。
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面相筆
(動物毛・極細で少し高価なもの)
極細の面相筆 汚し塗装の際に細かなサビを書き込んだり、細かな汚れを施す際に使用します。
細かな描き込みをする作業の場合、筆の善し悪しで仕上りが大きく左右されます。
その他の筆は安いものでも問題ありませんが、極細の面相筆はで最低でも500円以上はする少し高価なものを1本準備するようにしましょう。
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撹拌棒 撹拌棒 [今回の記事で使用]
瓶入塗料をかき混ぜるのに使用します。
模型用塗料は瓶の底に顔料が溜まりやすく、しっかり撹拌しないと本来の色やつや消しの質感が出せないことがあります。
しっかりと撹拌できるように先がへら状になった専用の撹拌棒を用意しましょう。
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塗料皿 塗料皿 [今回の記事で使用]
基本色を塗装する際は、塗料を薄めて塗装します。
瓶に入ったまま薄めようとすると、瓶から塗料が溢れてしまうので、塗装の際は塗料皿を準備するようにします。
記事内で解説しますが、アルミ缶の底で代用することもできます。
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梅皿 梅皿 梅の花びらのような形に7分割された陶器製の塗料皿です。
汚し塗装など少量の塗料を取り出して塗装する際には、こちらの塗料皿の方が便利です。
ただ、少し価格が高いので、無理せず上の塗料皿だけで作業しても大丈夫です。
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紙パレット 紙パレット 撥水加工された紙が30枚ほどセットになった紙製の平たいパレットです。
少量の塗料を混色したり、テーブルが汚れないように塗料皿の下敷きにしたりと、1枚あるととても便利です。
汚れたら1枚捲って捨てるだけで、まっさらな状態にすることができます。
(※あれば便利ですが、今回の作業では最悪無くてもOK。)
(※牛乳パックを開いて洗ったものでも代用できます。)
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スポイト スポイト [今回の記事で使用]
塗料を薄める際に、ボトルから薄め液を吸い上げるのに使用します。
スポイトだと1滴単位で塗料を薄められるので、理想の希釈具合に塗料を調整できます。
今回は水性アクリル溶剤用に1本。エナメル溶剤とウェザリングカラー用溶剤の2種共用に1本。合計2本のスポイトを準備しましょう。
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筆洗 筆洗 [今回の記事で使用]
水性アクリル塗料は、筆を水で洗浄することができます。
重ね塗りの時の乾燥待ちの際など、少し時間をおくときなどに筆を浸けておけば、筆が固まってしまうのを防ぐことができます。
100円均一などのものでもいいですが、私は写真のように2ℓのペットボトルを切ったものを使用しています。
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厚手の両面テープ 厚手の両面テープ [今回の記事で使用]
車体の塗装の際に、持ち手である栄養ドリンクの瓶をくっつけるのに使用します。
文具用の薄い両面テープよりも、写真のような厚手で弾力があるものの方が、保持力が強く塗装中に車体が外れてしまうような事故を防ぐことができます。
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綿棒 綿棒 汚し塗装の際に、汚れを強く乗せすぎた時など、余計な塗料を拭き取るのに使用します。
一般の綿棒だと、繊維くずが出て塗装面に付着してしまうことがあるので、毛羽の出にくい模型用の綿棒がおすすめです。
写真のような先が少し尖ったものの方が、細かな箇所の拭き取りもできて便利です。
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スペアボトル スペアボトル 調色した履帯色を保存しておくのに使用します。
今回は1本あればOKです。
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基本色の塗装に使う塗料

道具名 写真 説明
タミヤ
水性アクリル塗料
ダークグリーン2
(XF-81)
タミヤ 水性アクリル塗料 ダークグリーン2(XF-81) [今回の記事で使用]
車体の基本色であるロシアングリーンとして使用します。
キットの指定はダークグリーン(XF-61)ですが、少し暗すぎるので今回は一段明るいダークグリーン2(XF-81)を使用します。
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タミヤ
水性アクリル塗料
フラットブラック
(XF-1)
 タミヤ 水性アクリル塗料 フラットブラック(XF-1)  履帯や排気マフラーなどの下地塗装に使用します。
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タミヤ
水性アクリル塗料
ホワイト
(X-2)
 タミヤ 水性アクリル塗料 ホワイト(X-2)  履帯色を調色する際に、フラットブラックに少量混ぜるのに使用します。
XF-2のフラットホワイトでもOKです。
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タミヤ
水性アクリル塗料
ガンメタル
(X-10)
 タミヤ 水性アクリル塗料 ガンメタル(X-10)  履帯や排気マフラーなどの金属表現に使用します。
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アクリルガッシュ
ホワイト
アクリルガッシュ ホワイト 車体に冬期迷彩を施すのに使用します。
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タミヤの水性アクリル塗料は、ラッカー系塗料に比べて溶剤の匂いがすごく少ないから、安全・手軽に塗装ができておすすめです!

汚し塗装(ウェザリング)に使う塗料

道具名 写真 説明
タミヤ
水性アクリル塗料
フラットブラウン
(XF-10)
 タミヤ 水性アクリル塗料 フラットブラウン(XF-10)  車体へのサビの描き込みに使用します。
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Mrウェザリングカラー
(WC01)
マルチブラック
 Mrウェザリングカラー (WC01) マルチブラック エンジングリルの穴部分の塗装で使用します。
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Mrウェザリングカラー
(WC02)
グランドブラウン
Mrウェザリングカラー (WC02) グランドブラウン スミ入れなどの汚し塗装に使用します。
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Mrウェザリングカラー
(WC04)
サンディウォッシュ
Mrウェザリングカラー (WC04) サンディウォッシュ 車体のフィルタリングや、フェンダーまわりの砂汚れに使用します。
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タミヤ
エナメル塗料
スモーク(X-19)
 タミヤ エナメル塗料 スモーク(X-19)  サビの滲み汚れの表現に使用します。
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タミヤ
エナメル塗料
クリアーオレンジ(X-26)
 タミヤ エナメル塗料 クリアーオレンジ(X-26)  サビの滲み汚れの表現に使用します。
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ガイアカラー
エナメル
赤サビ(No51)
ガイアカラー エナメル 赤サビ(No51) 排気マフラーや予備履帯の赤サビの表現に使用します。
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Mrウェザリングペースト
(WP01)
マッドブラウン
Mrウェザリングペースト (WP01) マッドブラウン 履帯や車体の泥汚れの表現に使用します。
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Mrウェザリングペースト
(WP02)
マッドホワイト
 Mrウェザリングペースト (WP02) マッドホワイト 履帯や車体の泥汚れの表現に使用します。
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Mrウェザリングペースト
(WP03)
ウェットクリアー
 Mrウェザリングペースト (WP03) ウェットクリアー  泥による水に濡れた表現に使用します。
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タミヤ
ウェザリングマスター
Bセット
タミヤ ウェザリングマスター Bセット 排気ガスから出たスス汚れの表現に使用します。
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鉛筆(Bより濃いもの) 鉛筆(Bより濃いもの) 車体の角などにこすり付けて金属感を出すのに使用します。
固すぎると車体に付きにくいので、Bよりも軟らかいものが理想です。
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塗料の希釈に使う薄め液

道具名 写真 説明
タミヤ
アクリル塗料溶剤
タミヤ アクリル塗料溶剤 [今回の記事で使用]
タミヤの水性アクリル塗料を薄めるために使用します。
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タミヤ
エナメル塗料溶剤
タミヤ エナメル塗料溶剤 タミヤのエナメル塗料を薄めるために使用します。
ガイアカラーのエナメル塗料「赤サビ」を薄めるのにも使用できます。
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Mr.ウェザリングカラー専用うすめ液 Mr.ウェザリングカラー専用うすめ液 汚れ塗装で使用するMrウェザリングカラーと、Mrウェザリングペーストを薄めるのに使用します。
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その他、あると便利なもの

道具名 写真 説明
栄養ドリンクの瓶 栄養ドリンクの瓶 [今回の記事で使用]
車体に両面テープで貼付けて、塗装の際の持ち手にします。
割り箸&クリップ 割り箸とクリップ 割り箸とクリップを両面テープで貼り合わせて、砲塔の塗装の際に持ち手にして使用します。
クリップは100円均一のもので大丈夫です。
プラスチックスプーン プラスチックスプーン はじめて塗装をする場合は、プラスチックスプーンで練習しておくと、本番での失敗を防ぐことができます。
また汚し塗装をする際も、汚し加減を先に確認しておくと、失敗が少なくなります。
100円均一で15本入くらいのものもありますが、コンビニでデザートなんかを買った時に付けてもらうのも手です。
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ツールクリーナー ツールクリーナー  今回の塗装では、水性アクリル塗料を使った筆は水で洗浄することができますが、乾燥してしまうと耐水性になるので、水では洗浄できなくなってしまいます。
ツールクリーナーがあれば、筆や塗料皿の塗料が乾燥してしまっても、塗料を溶かして洗浄することができます。
(※ただし、強烈な溶剤臭がするので、使用の際はご注意ください。)
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今回の製作で使用する道具の紹介は以上です!

ちょっと!使う道具はなるべく少なくするって言ってたのに、けっこう多いじゃないのよ!!

たっ、確かに。全部書き出してみたら結構な数になっちゃった。。。
でもほとんどの道具は一度買ってしまえばかなりの数の戦車模型をつくれるから、お金がかかるのは最初の1回だけだよ!
消費の多い車体色の塗料以外は、一度買えば戦車模型を10〜20台くらいはつくれるはずだから、いちばん最初の初期投資だけは大目に見てください。。。

ちなみに上記のものは全てを揃える必要はありません。
記事を読んでみて自分に必要と思うものだけ揃えて作業を進めればOKです!

組み立てに入る前に、工作の基本説明

実際の製作に入る前に、初めて模型製作をしようとしている人のために、基本的な工作について解説をしておきます。
全ての模型製作で基本となることなので、しっかり覚えてね!

 ゲート処理の説明

プラモデルのランナー
プラモデルのパーツは写真のように「ランナー」と呼ばれる骨組みにひとまとめにされています。
組み立ての際はこれらのパーツを切出す必要があります。

ゲートの写真
パーツは写真の矢印のように細くなった箇所をニッパーを使って切断します。
この細くなった箇所を「ゲート」と呼び、そのカット面をナイフやヤスリを使って奇麗に仕上げる作業を「ゲート処理」と呼びます。

初めてプラモデルを製作する人のために、パーツのキレイな切り出し手順を、説明していきます!

[手順1]パーツから離れた箇所をニッパーで切る

ニッパーによるパーツカット1
まずはニッパーを使って、ゲートのパーツからなるべく離れた箇所をカットします。
最初からパーツのギリギリを切ろうとすると、ゲートの箇所によって切りにくい箇所などがあります。
これを無理矢理切ろうとするとパーツをエグってしまったりなどトラブルのもとになるため、最初はパーツから離れた箇所をカットするように心がけましょう。

[手順2]パーツのギリギリをニッパーでカットする

ニッパーによるパーツカット2
次にパーツのギリギリをニッパーでカットします。
ニッパーの刃が平らになっている側をパーツに押し当てながらカットすることで、パーツのギリギリをキレイにカットすることができます。

[手順3]デザインナイフで残ったゲートをキレイに整える

デザインナイフでの整形
ニッパーだけではゲートを完全に切り取りきれない時があるので、その場合はデザインナイフでゲートを削ってキレイに整えます。

[手順4]600番のサンドペーパーで仕上げる

パーツのペーパーがけ
最後に600番のサンドペーパーを使って表面を整えます。
ペーパーをかけた痕がキズだらけになってしまいますが、つや消し塗装をするとほとんど目立たなくなるので、キズは気にせずにしっかりとペーパーをかけましょう。

手すりなどの細かなパーツは、デザインナイフで処理するだけでゲートが目立たなくなるので、ゲートが目立ってしまう大きめなパーツにだけペーパーがけすれば大丈夫です。

「ゲート処理」は、全ての模型製作で使う基本の作業だから、しっかり覚えよう!!

接着剤の説明

2種類の接着剤

今回は、模型用のスチロール系接着剤と瞬間接着剤の2種類の接着剤を使用するけど、どのように使い分けるのか最初に基本を説明しておきます!

プラスチック同士の接着
プラスチックパーツ同士の接着図
未塗装の状態のプラスチックパーツは、スチロール系接着剤でプラスチックを溶かすことで、強固に接着できます。
塗装済みのプラスチックパーツの接着
塗装済みプラスチックパーツ同士の接着図
塗装済みのプラスチックパーツはスチロール系接着剤で接着すると奇麗に仕上げた塗装面を溶かしてしまうので、使用できません。代わりに塗装面を溶かさない「瞬間接着剤」か「エポキシ接着剤」を使います。
今回はより使う道具を少なくするために、瞬間接着剤を使って接着をしていきます。
(※本当は塗装済みパーツの接着に一番おすすめなのはエポキシ系接着剤です。)
金属パーツの接着
金属パーツ同士の接着図
金属パーツとプラスチックパーツの接着図
金属パーツはスチロール系接着剤では溶かせないので、金属パーツの接着には「瞬間接着剤」を使用します。
今回製作するT34/76のキットは、シャシーが金属製の車体になっているので、このシャシーに接するパーツは全て「瞬間接着剤」で接着していきます。

接着剤は素材や塗装の有無によって使い分けが必要だから、しっかりと覚えよう!!

シャシーと転輪の組み立て

前置きがだいぶ長くなりましたが、いよいよ実際の製作に入っていきます!
今回の記事では車体の組み立て完成までを解説していきます!

金属製シャシーへのパーツ接着には瞬間接着剤を使う

シャシーへのパーツ接着
今回は車体の組み立ては、基本的に説明書の流れに沿って組み立てていきます。
最初はシャシーと足回りの組み立てをしていきますが、金属製のシャシーパーツにはプラスチック用接着剤は使えないため、ここは瞬間接着剤を使い接着していきます。
説明書のパーツ番号を確認しながらパーツを切り出して、ひとつひとつ接着していきます。

おいらは最初の作業で早速失敗しました。
写真の車体後方には牽引ワイヤーをかけるためのフックが付いていますが、このパーツにペーパーがけをしている時に、手が滑ってパーツがどこかへ吹っ飛んでいってしまいました。。。
いくら探しても見つけられなかったので、ここはダメージで脱落したことにします。

ポリキャップ部分のパーツは接着剤を使わないので注意

ポリキャップパーツ
フロントのアイドラーホイール側のパーツは、黒のポリキャップを使ってシャシーに設置します。
ここは説明書にも記載がありますが、接着剤は使わないので注意してください。
ここが可動することで、後で履帯(キャタピラのベルト)を接着するときに、マージンを微調整することができます。
間違って固定してしまうと、履帯組み立て時に隙間ができたり、逆に収まりきらなかったりしてしまうので、注意しましょう。

たくさんあるパーツはまとめてゲート処理しておく

転輪をまとめてゲート処理
履帯などの数が多いパーツは最初にまとめてゲート処理をしてしまいます。
同じパーツがたくさんある箇所は[まとめて切出し]→[まとめて接着]のようにした方が、作業効率がよくなります。

まとめてゲート処理するときは、パーツを無くさないように注意

小皿にパーツをまとめておく
写真は転輪の中心に接着するパーツですが、このような細かなパーツは処理中に無くしてしまわないように、塗料皿や100均の小物入れにまとめておきます。

転輪の組み立て

転輪の組み立て
転輪はプラスチック同士の接着になるので、ここは流し込みタイプのプラスチック用接着剤を使用します。
2枚の転輪パーツを合わせた後、裏側の隙間から流し込み接着剤を流し込みます。
写真のように隙間に接着剤のブラシを当てるだけで、スッと奥に接着剤が染み込んでいきます。

流し込み接着剤は、あまり大量に流し込むと余計な箇所に接着剤が漏れて、汚くなってしまうことがあります。
特に持っている手とパーツの間に接着剤が流れてしまうと、パーツにべっとりと指紋がついてしまうので注意が必要です。
今回使用しているMr.セメントSPは接着力が非常に強力で、少量でもガッチリ接着できるので、接着の際はブラシをある程度こしてからパーツに流し込むようにしましょう。

ホイールキャップの接着
表側のホイールキャップ?のようなパーツも、しっかり流し込み接着剤で接着しておきます。
説明書ではこの組み立て段階で塗装指示がされていますが、塗装は組み立て後に行なうので、ここは組み立てるだけでOKです。

転輪をシャシーに設置する


転輪パーツが組み立て終わったら、シャシーに取り付けていきます。
ここは金属シャシーへの接着なので、瞬間接着剤を使用します。

シャシーパーツと転輪パーツの接着部分は、余白が多めに取られており、少しグラつきがあります。
シャシーが横向きのままだと転輪が曲がって接着されてしまう恐れがあるため、ここは木の端材を使いシャシーを横向きで固定します。
シャシー側の接着面にゼリー状の接着剤を少し多めに塗り、パーツ間の余白をしっかりと埋められるようにして接着していきます。
各転輪が斜めになってしまわないように、注意しながら接着していきましょう。
片側が接着できたらしっかり乾燥させて、完全に固定されたら反対側を接着していきます。

ホームセンターの木材コーナーで端材を調達しておこう!

木の端材写真で使われている木の端材は、ホームセンターの木材コーナーに行くと調達できます。
木材のカットをしてくれるコーナーの近くに、ワゴンセールのような感じで置かれています。
1個100円前後くらいなので、いくつか用意しておくと模型製作のときに役に立ちます。

転輪の接着完了
転輪を全て接着するとこんな感じです。
一番前と後ろのホイールは軸がプラスチックなので、ここはプラ用の流し込み接着剤で接着します。

履帯の組み立て

上側の履帯パーツを最初に接着

上側パーツの接着
最初は上側の履帯パーツを先に接着してしまいます。
このパーツには方向があり、少し反り上がっている方が後ろ側に来るように接着します。
間違えるとその他の履帯パーツが上手く噛み合なくなってしまうので注意しましょう。

履帯の接着位置
接着する位置ですが、説明書に記載がある通り一番後ろ側の履帯がドライブホイールの一番上側に来る位置で接着します。
ここがズレると、その他の履帯パーツも全てズレてしまいますので、しっかり接着位置を確認しておきましょう。

残りの履帯パーツをマスキングテープで仮止めする

履帯組み立ての説明書
続いて残りの履帯パーツを接着していきます。
パーツには方向や順番があるので、説明書をしっかり読んで確認しておきます。

履帯パーツを並べる
マスキングテープを30cmほどの長さで切り出し、粘着面が上になるように机上に固定します。
その上に説明書の順番通りに、切り出した履帯パーツを並べていきます。

履帯パーツに車体を乗せる
パーツを並べ終わったら、机上に履帯パーツを置いたまま上から車体を乗せます。

後方履帯の組み付け
車体を置いたら最初に後方から履帯パーツを巻き付けます。
前方はポリキャップで固定したアイドラーホイールが前後することで微調整が利くため、最初は調整の利かない後方履帯から巻き付けるようにします。

前方履帯の組み付け
最後に前方の履帯を巻き付けて、仮組み完了です。
アイドラーホイールを前後させて、履帯や転輪に隙間ができないように調整しておきましょう。

流し込み接着剤で接着して完成

履帯パーツの接着
テープでしっかりとパーツが固定できたら、各所を流し込み接着剤で接着します。
この時、多量の接着剤を流し込むと、履帯とマスキングテープの間に接着剤が流れ込んで、履帯の表が汚くなってしまうので注意しましょう。
流し込み接着剤はしっかりブラシを瓶の縁でこして、パーツには最低限の量だけ流し込むよう心がけます。

組み上がった履帯
乾燥させたらテープを剥がして組み立て完了です。

接着の失敗例
流し込み接着剤を流しすぎると、写真のようにテープと履帯の間に接着剤が流れ込んで、表面を溶かしてしまうので注意しよう!
別に素で失敗したわけじゃないんだからね!
失敗例を見せるためにわざと失敗しんだからね!

何そのツンデレ。。。
素直に素で失敗したって言えばいいのに。

汚し塗装の時に泥とかを付ければ誤摩化すことができるので、同じ失敗をしちゃってもそれほど気にしなくて大丈夫です!

シャシーと足回りの塗装

戦車模型は組み立てが全て完了した後に塗装を開始することが多いです。
しかし、それだと足回りの奥まった箇所が塗りにくいので、今回はこの段階で足回りだけ先に塗装をしておくことにしました。

持ち手の取り付け

持ち手の取り付け
塗装する際に持つ場所が無いと塗装がしにくいので、持ち手を取り付けていきます。
今回は栄養ドリンクの蓋の部分に両面テープを使って車体を固定しました。


固定に使う両面テープは、文具用の薄い両面テープでもいいですが、写真のように内装や自動車補修で使う少し厚めで弾力のある両面テープの方がよりしっかり固定できます。
薄い両面テープで固定が安定しない時は、ホームセンターや自動車用品店で入手しておきましょう。

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塗料はしっかり薄めて使用する

タミヤ-アクリル塗料-XF81-ダークグリーン2(イギリス空軍)
今回、車体色にはタミヤ水性アクリル塗料のダークグリーン2(SF-81)を使用します。

ダークグリーンとダークグリーン2の色比較
キットの指定では、ダークグリーン(SF-61)の指定になっていますが、ダークグリーンは少し暗すぎる感じがしたので、一段明るいダークグリーン2を使用することにしました。

塗料の希釈
塗料は原液のままだと濃すぎて、そのまま使うと筆痕が残りやすくなってしまうので、必ず薄めて使用します。
水性塗料の筆塗りの際は[塗料:1]に対し、[溶剤:0.3〜0.5]くらいの比率で希釈します。
筆塗りの場合、塗料は濃すぎても薄すぎても筆ムラが出やすくなってしまうので、適切な希釈率になるようにしましょう。

※写真では瓶に直接溶剤を入れていますが、新品の塗料だと量が多くて溢れてしまうので、塗料皿に出してから希釈してください。

350mlのアルミ缶を塗料皿代わりにする

塗料皿と筆
塗料皿がある場合はそれを使えばいいですが、代用品としてアルミ缶の底が塗料皿として丁度いい形状をしています。
塗料は撹拌棒でしっかりと撹拌してから塗料皿に注ぐようにします。

筆は動物毛の軟らかい平筆を使って塗装していきます。
コシの強いナイロン筆でも塗装できないことはないですが筆痕が残りやすいので、やはり軟らかい毛の平筆がおすすめです。
今回は模型店で1本100円ほどで売られている激安の筆を使います。

筆洗い用の筆洗はペットボトル

ペットボトルでつくった筆洗
今回使用するタミヤのアクリル塗料は、乾燥前なら筆などを水で洗浄できます。
乾燥待ちの間に筆の塗料が乾いてしまわないように、絵具用の筆洗を用意しておくと、すぐに筆を洗うことができます。
絵画用の筆洗を用意してもいいですが、私は2リットルのペットボトルをカッターで半分にカットしたものを使用しています。

塗装[1回目]

奥まった箇所の塗装
塗装作業では、基本的に奥まった箇所から塗装するようにしていきます。
転輪の奥側などは筆を無理やりつっこんでしっかり塗装するようにします。
こういった箇所は筆に多少負荷がかかりますが、100円の筆なら気兼ねなく使うことができます。
ちなみにこの基本色の塗装では、履帯などの関係ない箇所に塗料がはみだしても大丈夫なので、気にせずガシガシ塗装していきましょう。

転輪の塗装
奥まった箇所が塗装できたら、転輪の表側などを塗装していきます。
こういった窪んだディテールの箇所は、塗料を乗せすぎると角で塗料が溜まってしまいムラになったりするので、筆に塗料を含ませすぎないように注意しましょう。

シャシーの塗装
シャシー裏は見えなくなる箇所なので、塗装しなくても大丈夫ですが、せっかくなので練習がてら塗装してみましょう。
1回目の塗装では写真の通りかなり筆ムラが出てしまっていますが、この後しっかりと乾燥させて2回目の重ね塗りをすると、かなり目立たなくなるので問題ありません。

塗装[2回目]

1回の塗装では、塗膜が薄すぎてしっかり色が出ず、筆ムラも目立ってしまうので、2回目の重ね塗りをしていきます。
1回目の塗料が乾ききっていないと、表面がデコボコになってしまうので、できれば1回目の塗装から2時間くらいは自然乾燥させましょう。
2時間も待てない!という方は、半乾きになったらドライヤーで強制的に乾燥させることもできますが、
熱しすぎるとパーツが歪んだりするので注意しましょう。

2回目の塗装完了
2回目の塗装も、手順は1回目と同じです。
2回塗装したことで筆ムラもかなり目立たなくなっています。
やはりエアブラシやスプレー塗装に比べると均一さに欠けますが、これくらいのムラなら汚し塗装で全く気にならなくなるので問題ありません。

塗装が完了した履帯
履帯まわりも良い感じに塗装ができました。
塗料の希釈がしっかりとできていれば、2回の塗装でほぼムラなく塗装は完了できます。
角に塗料が溜まってムラになってしまっている場合は、塗料が濃すぎるか、塗装の際に筆に塗料を含ませ過ぎているかのどちらかです。
逆にしっかり発色せず、下地が透けてムラになっているような場合が、塗料が薄すぎます。
もし下地が透けてムラになっている場合は、塗料をほんの少し濃くして3回目の重ね塗りをするようにしましょう。

シャシー部分はこれで組み立て完成なので、次は車体上部の製作に入っていきます!

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車体メインパーツの取り付け

組み立て方の基礎は足回りの組み立てでご理解いただけたと思うので、ここからは注意が必要な箇所のみ説明していきます。
記載のない箇所は説明書通りに組み立ててください。

グリルパーツの取り付け

グリルパーツの接着
足回りの塗装が完了したので、シャシーに車体パーツをビス止めします。
その前に写真のグリルパーツは内側から接着しなければいけないため、忘れずに先に接着しておきます。

リベットを削ぎ落とす

リベットの削ぎ落とし
車体後方パーツには、リベットの削ぎ落とし指示があるので、ここはデザインナイフで削いでから600番のペーパーをかけて仕上げます。
ここには車体後方の用具ボックスの足が接着されるので、リベットがあると上手く付かないので注意しましょう。

前後2箇所のビス止めで車体を固定

ビス止めによる車体の固定
各箇所の処理が完了したら、ビス止めで車体パーツをシャシーに固定します。
ビスは前後で2箇所あるので注意しましょう。
それから強く締めすぎると、プラスチック側のパーツが割れることがあるので、締めすぎは厳禁です!

手すりパーツの取り付け

手すりパーツは細くて折れやすいので注意

折れてしまった手すりパーツ
車体に何箇所もある手すりのパーツは、とても細いためゲート処理の時などに不意に折ってしまうことがあります。
こういった箇所は無理にデザインナイフを使うよりも、ニッパーで細かくゲート箇所を削るようにカットしていった方がトラブルが少ないです。
折れてしまうとパーツが細すぎて修復が難しいので注意しましょう。

折れてしまったらダメージ表現として処理する

ダメージ表現としての処理
通常、こういった失敗をした場合は、車体に穴をあけて金属線で代用したりします。
しかし、今回はとにかくお手軽で簡単にプラモデルを仕上げることを目的としているので、折れた箇所はダメージ表現として処理することにしました。
ミリタリーモデルはパーツを破損させてしまっても、こうしてダメージとして誤摩化せるのが魅力のひとつですね。

砲塔と砲身の組み立て

砲身根元パーツの合わせ目消し

砲身根元の合わせ目箇所
砲身の根元のパーツは、左右で2分割になっているので、中央に合わせ目があります。

合わせ目処理
ここはしっかりとゲート処理をして流し込み接着剤で接着した後、上から600番のペーパーをかけて合わせ目を消しておきます。
タミヤ製のパーツはとても合いが良いので、パテなどを使わなくてもペーパーを軽くかけるだけで簡単に合わせ目を消す事ができます。

もしパーツの合いが悪くてペーパーで合わせ目が消せなくても、汚し塗装をしてしまえばそれほど気にならなくなるので、無理して処理する必要はありません。

砲身のパーティングライン処理

砲身のパーティングライン
砲身のパーツには中央に細長いスジのようなバリが存在します。
これはパーティングラインと言って、生産時に出来る鋳型の分割ラインです。
砲身は戦車模型の中でも最重要箇所なので、しっかり処理してキレイに仕上げるようにしましょう。

デザインナイフでのカンナがけ
まずはデザインナイフでカンナがけをして、パーティングラインをおおまかに削り取っていきます。
デザインナイフによる「カンナがけ」は模型製作では頻繁に使用する基本技法です。
デザインナイフの刃を横に滑らせることで、パーツの表面をカンナのように薄く削り取ることができます。
刃を立てすぎるとパーツに刃が食い込んでしまうので注意しましょう。

もし初めてで不安な時は、ランナー(パーツをまとめていた骨組み)の不要箇所を使って練習してみるといいでしょう。

ペーパーでの仕上げ
デザインナイフである程度キレイに整形できたら、最後に600番のペーパーで砲身を挟み、パーツをクルクル回して全体を均して完成です。

牽引ワイヤーの組み立て

説明書のガイドを使いカット箇所に印を付ける

説明書のガイド
ワイヤー用の紐は80mmで2本切り出しますが、説明書に80mmの長さのガイドが記載されているので、今回はコレを使って紐に印を付けていきます。

油性ペンで印をつける
ガイドの沿って紐を置いて、カットする箇所に油性ペンで印をつけます。

紐がほつれないように、模型用接着剤を染み込ませてからカットする

紐に接着剤を塗る
印を付けた箇所をカットしていきますが、そのままカットすると紐がほつれて接着がしにくくなってしまいます。
これを防ぐために、最初にカット箇所にスチロール系接着剤(ドロドロのプラモ用接着剤)を塗っておきます。
スチロール系接着剤には樹脂が含まれているので、乾燥してからナイフで切れば、紐のほつれを防止することができます。
流し込み接着剤には樹脂が含まれていないので、必ずドロドロの樹脂入り接着剤を使用するようにしましょう。

完成した牽引ワイヤー
含ませた接着剤が乾燥したら、デザインナイフで印を付けた箇所をカットします。
紐がカットできたら両端にフックパーツを瞬間接着剤で取り付けて完成です。
牽引パーツは車体に先に取り付けてしまうと、車体の基本塗装の際に邪魔なので、この段階ではまだ車体には接着しません。

あえて接着しないパーツ

基本塗装時に邪魔になりそうだったり、塗り分けが必要だったりする箇所は、先に接着してしまわない方が作業効率が良くなる場合があります。
今回も何箇所かあえて接着しなかった箇所があるので、紹介しておきます。

ライトのレンズ部分

ライトのレンズ部分
ライトのレンズ部分は、車体色との塗り分けが必要なため、接着していません。
車体の基本塗装が完了したら、レンズ部分をメタリック系塗料で塗り分けてから接着します。

牽引ワイヤーと工具ボックス

牽引ワイヤーと工具ボックス
フェンダー上の工具ボックスや牽引ワイヤーなどは、基本色塗装の際に邪魔になりそうなので、ここも接着は塗装後にすることにしました。

それから、フェンダー上の予備履帯は説明書の指示だと結構な数が乗せられていますが、今回は説明書の指示よりも数を少なくしています。

基本の組み立て完了

組み立て完了した車体 組み立て完了した車体 組み立て完了した車体 組み立て完了した車体

お疲れさまでした!
これで車体の基本組み立ては完了です!
さすがはタミヤ製のキットなだけあり、特にパーツの噛み合いが悪かったりする箇所もなく、すんなり組み上げることができました!

太い筆での塗装
連載第2回の記事では、筆塗りによる車体の塗装作業に入っていくので、次回投稿もお楽しみに!

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