【T34/76】筆塗りで戦車模型をつくろう Part.2 基本塗装〜冬期迷彩編(タミヤ・1/48・制作記)

筆塗りによる冬期迷彩塗装

こんにちは!
思いっきり鼻をかんだら、オキサイドレッド色の鼻血が出たシノです。
連載記事でお送りしている「筆塗りで戦車模型をつくろう!」
第2回の今回は、基本色であるロシアングリーンの塗装〜冬期迷彩塗装の手順を紹介していきます!

組み立て完了した車体
前回の記事で、基本の組み立て作業が完了したのよね。
今回の塗装作業でどんな風に仕上がるか楽しみね!
【T34/76】筆塗りで戦車模型をつくろう Part.1 組み立て編(タミヤ・1/48・制作記)

今回の記事で使う道具と材料

今回の塗装作業で使用する道具を、一覧でまとめておきます!

道具名 写真 説明
平筆
(動物毛の軟らかいもの)
平筆 車体に基本色であるロシアングリーンを塗装するのに使用します。
毛が軟らかくコシが弱い動物毛の筆の方が筆痕が残りにくいのでおすすめです。
今回は、模型店で1本100円ほどで売られている筆を使用しています。
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ナイロン筆
(中太〜細目)
ナイロン筆 車体に冬期迷彩を塗装したり、塗り分けが必要な箇所を塗装したりするのに使用します。
中太〜細目くらいのものが太さ違いで何本かあると作業性が向上します。
タミヤの「モデリングブラシHF スタンダードセット」が太さ違いの3本セットになっており、価格も安いのでおすすめです。
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面相筆
(動物毛・極細で少し高価なもの)
極細の面相筆 転輪のゴム部分の塗り分けや、車載の予備履帯など、はみ出しの恐れがある箇所の塗装で使用します。
筆先のまとまりが良い少し高価なものの方が、はみ出しなどの事故が少なくなるのでおすすめです。
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撹拌棒 撹拌棒 瓶入塗料をかき混ぜるのに使用します。
模型用塗料は瓶の底に顔料が溜まりやすく、しっかり撹拌しないと本来の色やつや消しの質感が出せないことがあります。
しっかりと撹拌できるように先がへら状になった専用の撹拌棒を用意しましょう。
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塗料皿 塗料皿 基本色のグリーンを塗装する際に、塗料を薄めるために使用します。 Amazonで探す
紙パレット 紙パレット 撥水加工された紙が30枚ほどセットになった紙製の平たいパレットです。
今回は冬期迷彩の塗装作業で、絵具を使う際に使用します。
(※牛乳パックを開いて洗ったものでも代用できます。)
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スポイト スポイト 水性アクリル塗料を薄める際に、ボトルから溶剤を吸い上げるのに使用します。
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筆洗 筆洗 水性アクリル塗料は、筆を水で洗浄することができます。
重ね塗りの時の乾燥待ちの際など、少し時間をおくときなどに筆を浸けておけば、筆が固まってしまうのを防ぐことができます。
100円均一などのものでもいいですが、私は写真のように2ℓのペットボトルを切ったものを使用しています。
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厚手の両面テープ 厚手の両面テープ 車体の塗装の際に、持ち手である栄養ドリンクの瓶をくっつけるのに使用します。
文具用の薄い両面テープよりも、写真のような厚手で弾力があるものの方が、保持力が強く塗装中に車体が外れてしまうような事故を防ぐことができます。
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スペアボトル スペアボトル 調色した履帯色を保存しておくのに使用します。
今回は1本あればOKです。
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タミヤ
水性アクリル塗料
ダークグリーン2
(XF-81)
タミヤ 水性アクリル塗料 ダークグリーン2(XF-81) 車体の基本色であるロシアングリーンとして使用します。
キットの指定はダークグリーン(XF-61)ですが、少し暗すぎるので今回は一段明るいダークグリーン2(XF-81)を使用します。
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タミヤ
水性アクリル塗料
フラットブラック
(XF-1)
 タミヤ 水性アクリル塗料 フラットブラック(XF-1)  履帯色の基本色として使用します。
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タミヤ
水性アクリル塗料
ホワイト
(X-2)
 タミヤ 水性アクリル塗料 ホワイト(X-2)  履帯色を調色する際に、フラットブラックに少量混ぜて使用します。
XF-2のフラットホワイトでもOKです。
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アクリルガッシュ
ホワイト
アクリルガッシュ ホワイト 車体に冬期迷彩を施すのに使用します。
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タミヤ
アクリル塗料溶剤
タミヤ アクリル塗料溶剤 タミヤの水性アクリル塗料を薄めるために使用します。
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栄養ドリンクの瓶 栄養ドリンクの瓶 車体に両面テープで貼付けて、塗装の際の持ち手にします。
割り箸&クリップ 割り箸とクリップ 割り箸とクリップを両面テープで貼り合わせて、砲塔の塗装の際に持ち手にして使用します。
クリップは100円均一のもので大丈夫です。

持ち手の取り付け

塗装持ち手
車体と砲塔は別々に分割して塗装をしていきます。
塗装の際に持ち手が無いと不便なので、それぞれに持ち手を付けていきます。


車体には栄養ドリンクの瓶を両面テープで貼付けました。
ここは文具用の両面テープだと粘着力が弱いので、内装リフォーム用や自動車補修用の少し厚みと弾力がある両面テープを使用しています。
厚みと弾力があるので、接着面が湾曲していたりデコボコしていてもしっかりフィットして、強力に固定することができます。
T34/76はシャシーが金属製で重たいので、作業中に剥がれないようにしっかりとした両面テープを使用しましょう。

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砲塔の持ち手
今回のT34/76のキットには人形は付属していませんが、砲塔内には人形搭載用の台座が付いています。
今回はここにクリップを挟んで持ち手にしました。
クリップだけだと持ちにくいので、クリップに両面テープを付けて割り箸を貼付けています。

もしクリップが無い場合は、もう一本栄養ドリンクの空き瓶を用意して、両面テープで固定してもOKです。

基本色の塗装

基本色に使用するのはタミヤ アクリル塗料 ダークグリーン2

タミヤ-アクリル塗料-XF81-ダークグリーン2(イギリス空軍)
今回基本色塗装で使用するのは、タミヤ アクリル塗料のダークグリーン2(XF-81)です。
(第一回の記事で転輪まわりの塗装に使用したものと同じ色です。)
水性塗料なので溶剤臭がとても少なく、しっかり換気していればリビングでも塗装作業ができます。

ダークグリーンとダークグリーン2の色比較
キットの指定色はダークグリーン(XF-61)ですが、色が暗すぎる印象だったので今回は一段明るいダークグリーン2を使って基本色を塗装します。

塗料の希釈

塗料の希釈
塗料は瓶の原液のままだと少し濃すぎるので、必ず薄め液(アクリル溶剤)で希釈して使用します。
今回のようにタミヤ水性アクリル塗料を筆塗りで使用する場合は、[塗料:1]対[薄め液:0.3〜0.5]くらいの比率で希釈します。

濃すぎると塗膜が厚くなりすぎて筆痕が残りやすくなってしまいます。
逆に薄すぎると、塗料が垂れやすくなってこちらもムラが出やすくなってしまいます。
キレイな仕上りのために、塗料はしっかり適正な希釈率で塗装しましょう。

また、塗料皿に出した塗料は筆塗り作業をしている間に、溶剤や水分が蒸発してだんだん濃くなっていきます。
作業を進めていて、皿の塗料がドロッとしてきたら、適宜薄め液を加えるようにしましょう。

作業を進めるうちに、だんだん塗料が濃くなってしまうから注意してね!

筆の塗料は塗装前に皿の縁でこすように

筆をこす
筆塗りで均一な塗装面をつくるコツは、一度に厚塗りせず、薄く均一に塗料を引き延ばすことにあります。
筆に含ませた塗料の量が多すぎると、パーツに塗料を乗せた時に垂れやすくなってしまうので、塗装前には必ず筆の塗料を皿の縁でこすように心がけましょう。

いきなり本番だと不安な場合は、プラスチックスプーンで練習を

プラスチックスプーンでの練習塗装
いよいよ塗装に入っていきますが、もしいきなり本番だと不安な方は、プラスチックスプーンを使って練習塗装をしてみましょう。
練習で上手く塗れれば本番でも安心して塗装ができますし、逆に失敗すれば原因を考察することができます。

プラスプーンはコンビニでグラタンなどを買った時に貰うこともできますし、100円均一でも入手することもできます。

奥まった所から筆を入れて、広い方へ塗り広げるように

筆塗り作業
いよいよ車体に筆を入れていきます。
塗料を塗る際は、闇雲に塗って行くのではなく、塗料が塗りにくい奥まった箇所から筆を入れていきます。
そこから広い方へ塗料を引き延ばしていくことで、奥まった箇所も広い箇所もキレイに塗装することができます。

塗装を進める際は、焦る必要はありませんが、なるべく手早く塗装をするようにしましょう。
塗料が乾きはじめた上に再度筆を走らせると、半乾きの塗料がデコボコになって筆痕として残ってしまうので、筆塗りでは塗装箇所が乾きはじめる前に手早く塗料を塗り広げるのが、均一な塗装面を作るコツです。

もし塗料が乾きはじめてしまった場合は、その箇所の塗装は後回しにして他の箇所の塗装を進めましょう。
完全に乾燥した後に、再度重ね塗りすればいいので、焦らなくても大丈夫です。

砲塔の基本塗装
砲塔も同じ手順で塗装を進めていきます。
手すりの裏側などは筆が入りにくく塗り残しになりやすいので、しっかり筆を入れるように注意しましょう。

1回目の塗装はムラだらけでも大丈夫
2回塗ればキレイな塗装面になります

1回塗りと2回塗りの比較
1回目の塗装では下地色の影響が大きいのでかなり色ムラが出てしまいます。
しかし乾燥後に2回目の重ね塗りをすると、塗膜がしっかりと厚くなり色ムラが少なくなります。
1回目の塗装でムラだらけになっても焦らずに、しっかりと乾燥を待ってから重ね塗りをするようにしましょう。

もし2回塗っても写真左のようにムラだらけになってしまう時は、塗料が薄すぎるのでもう少し濃いめの塗料を作って再度重ね塗りするようにしましょう。

塗料は薄すぎても濃すぎてもダメなのね!

スプーンで練習をして、理想の薄め具合をしっかり身につけよう!

その日の気温や湿度にもよりますが、自然乾燥なら最低でも1時間〜2時間程度は乾燥させます。
より作業効率を上げたい場合は、半乾きになった段階でドライヤーを当てることで強制乾燥も可能です。
ただし、熱しすぎてプラ材を歪ませたりしないよう注意しましょう。

基本塗装完了

基本色の塗装が完了
2回の重ね塗りをして色ムラが気にならない仕上りになったら、基本色の塗装は完了です。
もし2回で色むらが消えない場合は、3回目の重ね塗りをするようにします。

塗装面のアップ
間近で見ると、やはり筆の痕が分かってしまいます。
しかし、ムラや筆痕が大きく残ってしまっても、この後の冬期迷彩や汚し塗装でほとんど分からなくなります。
それにしても、今回のキットは鋳造砲塔の質感がいい感じですね。

もしムラだらけになってしまって「塗装失敗した。。。」と思っても、気にする必要はありません!
この後の作業でいくらでもリカバリーできるので、気にせず作業を進めましょう!


パーティングライン処理した砲身や、合わせ目消しをしたパーツも、塗装をしたことでほとんど目立たなくなりました。
このように、つや消し塗装なら600番のペーパーキズはほとんど目立たなくなります。

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アクリルガッシュを使った冬期迷彩塗装

アクリルガッシュってなに?

ターナー アクリルガッシュ
アクリルガッシュは水性のアクリル絵具ですが、隠蔽力がとても高く下地を隠す能力がとても高いです。
主な特徴は、下記の一覧にまとめておきます。

水性の絵具で溶剤臭がしない
水性の絵具で溶剤臭などがまったくしないので、リビングなどでも気兼ねなく塗装ができます。
下地の隠蔽力がとても高い
隠蔽力がとても高く下地を隠す能力がとても高いです。
小中学校の美術の時間で使っていた水彩絵具は、水を加えることで半透明などの表現ができましたが、アクリルガッシュは水で薄めても不透明調のままです。
定着性がとても良い
アクリルガッシュは定着性がとても良く、紙以外にもプラスチック・金属・木材などにも使用することができます。
乾燥後は耐水性
定着のためにアクリル樹脂が使われているため、乾燥後は耐水性になります。
乾燥後、アクリル溶剤で溶かせる
乾燥後でも、アクリル溶剤を上からかければ、溶かして拭き取ることができます。
今回は下地のグリーンも水性アクリル塗料を使用しているため、アクリル溶剤での拭き取りをすると下地まで剥げてしまいます。
しかし、下地のグリーンをラッカー塗料で塗装しておけば、上塗りのアクリルガッシュだけ拭き取ることができるので、全体に塗装後に部分的に拭き取るなどの手法も使えます。
乾燥後、エナメル溶剤では溶けない
乾燥後はエナメル溶剤では溶けないので、エナメル塗料でのウォッシングやスミ入れなどの汚し塗装も安心して行なえます。
仕上りはマットになる
仕上りはつや消しになるので、AFVなどのミリタリーモデルには持ってこいです。つや消しのおかげて汚し塗装での顔料などの食い付きも良いです。

だいたいの特徴は上記のような感じですが、今回はこの隠蔽力の高いアクリルガッシュの特徴を活かして、冬期迷彩を車体に施していきます。

普通の絵具のように溶剤臭がまったく無いので、どこでも気軽に塗装作業ができます!

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ミリタリーモデルの塗装には、紙パレットが便利

紙パレット
ここから先の冬期迷彩やウェザリングの塗装では、塗料皿よりも平たい紙パレットの方が塗装作業がしやすいです。
紙パレットとは、表面に撥水性コーティングがされた紙製のパレットで、紙がノート状に30〜50枚ほど束ねられたものです。
使い終わったら紙を1枚めくって捨てるだけなので、洗浄する手間がありません。

紙パレットを購入するのがもったいない人は、牛乳パックを洗って代用することもできます。

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筆はコシの強いナイロン筆を2本準備


ダークグリーンの基本塗装にはコシの軟らかい平筆を使用しましたが、今回はコシの強いナイロン筆(丸筆・平筆どちらでもOK)を太さ違いで2本用意します。
太い方は広い範囲を大まかに塗装するのに使い、細い方は筆を入れにくい奥まった箇所を塗装するのに使用します。

今回の筆も1本数百円の安いもので大丈夫です。
100均の子供用絵具のコーナーでもセットで入手できると思います。

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最初にプラスプーンで練習してみる

冬期迷彩塗装の練習
初めてで加減が分からない場合は、プラスプーンで理想の質感が出せるまで練習してみましょう。
基本色のダークグリーンを塗装した時に、ついでに何本かスプーンにも塗装をしておくと、この後の汚し塗装の練習などにも活用することができます。

全体にアクリルガッシュを塗り込んでいく

太い筆での塗装
最初は太い方の筆を使って、全体をざっくりと塗装していきます。
アクリルガッシュは塗装面の食い付きを良くするために、タミヤのアクリル溶剤で少し薄めています。
まずは筆に絵具を含ませた後、軽くティッシュなどで筆の絵具を吸い取り、半乾きになった絵具を塗装面に擦り付けるようにします。
模型製作に詳しい方は御存知かもしれませんが、ドライブラシに近いような感覚です。
写真の筆先を見て頂けばわかりますが、筆の絵具はかなり水気を拭き取ってあるので、毛先が開いた状態になっています。
この状態で車体を擦ると、良い感じにランダムな質感を付けることができます。
1回では色が乗らないので何度も根気よく擦り込んで、ちょっとずつ色を塗り重ねていきます。

細い筆での塗装
太い筆で塗りにくいような入り込んだ箇所は、細い方の筆を押し込んで塗装します。

色を塗り重ねていって筆痕が強く出過ぎたり、色が濃くなりすぎてしまった場合などは、アクリル溶剤を含ませた筆でその箇所を擦ると、良い感じにぼかすことができます。
ただし溶剤を含ませすぎると、下地のダークグリーンまで溶け出してしまうので注意しましょう。

筆を動かす方向は、[重力]と[進行方向]を意識する

筆を動かす方向
塗料を擦り込む際は、闇雲に筆を動かせばいい訳ではありません。
サイドや前後の傾斜が付いた箇所は[重力]を意識して、上から下へ筆を動かします。
地面と平行の平坦な箇所は[進行方向]を意識して、前後に向かって筆を動かします。
これにより、雨垂れなどで汚れたような自然な風合いを再現することができます。

冬期迷彩の基本塗装完了

冬期迷彩の基本塗装完了
根気よくアクリルガッシュを塗り重ねていくと、写真のような冬期迷彩の車体が仕上がります。
あえて下地のグリーンが見える箇所を作って、全体に強弱をつけるのがコツです。
塗装していると筆の周辺ばかりに意識がいってしまいますが、時々全体を眺めてバランスを確認することも大切です。

冬期迷彩の基本塗装完了
車体や砲塔の上面は、前後に筆を動かした痕がお分かりいただけると思います。

転輪の塗装
転輪は走行中に回転しているので、前後や上下の意識はせずにランダムな塗り方で大丈夫です。
車体と違い少し水っぽい絵具を全体に塗りたくり、半乾きになったところを絵具を拭き取った筆で適当に掻き回すと写真のような仕上りになります。

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履帯と転輪ゴムの塗装

塗装に使うのは水性アクリル塗料のブラックとホワイト

履帯色の混色
履帯の基本色は[フラットブラック:9]対[ホワイト:1]の割合で混色したものを使用します。
(ホワイトはフラットホワイトでもOK)
色味としては限りなくブラックに近いグレーといった感じです。
履帯も車体の塗装と同様に2回塗りする場合があるので、乾燥待ちの際に保存できるようスペアボトルで混色しておきます。
混色が終わったら、[塗料:1]対[薄め液:0.3〜0.5]くらいの比率で薄め液を加えておきます。

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細目の面相筆で履帯を塗装

履帯の塗装作業
混色した履帯色で履帯を塗装していきます。
足回りはけっこう入り組んでいるので、ある程度細目の面相筆が塗りやすいです。
履帯の塗装も車体の基本色塗装の時と同様に、1回で色が乗り切らない場合は乾燥を待って、もう一度重ね塗りをします。

奥まった箇所は筆が届く範囲だけ塗ればOK


奥まっていて筆が届きにくい箇所は、筆が届く範囲で塗れていれば大丈夫です。
筆が届かない箇所は、普通に鑑賞するぶんには見えない箇所なので、塗料が乗っていなくてもそれほど問題ではありません。

転輪のゴムは慎重に


転輪ゴムは面相筆の筆先で、内側にはみ出さないように慎重に筆を走らせていきます。
ただし、もしはみ出してしまっても、後の汚し塗装でほとんど気にならなくなるので、それほど問題ではありません。
どうしてもはみ出しが気になる人は、上から再度アクリルガッシュを乗せて誤摩化しておきましょう。

車載の予備履帯も忘れずに塗装

車載の予備履帯
車載の予備履帯も忘れずに塗装しておきましょう。
ここは塗料が車体にはみ出しやすいので、足回りを塗装した筆より細いものがあれば、そちらで塗装しましょう。

基本塗装完了

基本塗装が完了した車体基本塗装が完了した車体基本塗装が完了した車体基本塗装が完了した車体基本塗装が完了した車体

これで、筆塗りによる基本色の塗装は完了です!
車体に比べて履帯が奇麗なので、かなり違和感がありますが、次回記事で行なう汚し塗装でしっかり馴染むようになるので、心配いりません!

錆で滲んだ雨汚れの描き込み
次回の記事では、いよいよ汚し塗装に突入していきますので、お楽しみに!

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