デカールに優しい!デカール専用ピンセット「タミヤ デカールピンセット」使用レビュー

タミヤ-デカールピンセット

こんにちは! 無能系評論家気取りのシノです!
今F1モデルのデカール貼りを進めているところなんですが、作業で使っているタミヤの「デカールピンセット」がめっちゃ使いやすいんで、ついでにレビュー記事を書く事にしました!

えっ!ピンセットにもデカール専用とか種類があるんだ!
普通のピンセットと何が違うのかしらね!

デカール用のピンセットって必要?普通のピンセットじゃダメなの?

私、普通の模型用ピンセット1本持ってるんだけど、コレを使ってデカール貼りすれば、わざわざデカール専用のピンセットなんて必要ないんじゃない?

確かに普通のピンセットでもデカール貼りできなくはないけど、デカール専用のピンセットを使った方がいろいろなメリットがあるんだ!
これからその理由を順に説明していくよ!

よくある先細のピンセットはトラブルのもと

先の尖ったピンセット
ピンセットというと、素手では掴みにくい細かいものを掴む道具というイメージが強いと思います。
実際そういった用途がピンセットの使用目的の大半なので、だいたいのピンセットは細かいものが掴みやすいように、先端が先細の尖った形状になってるものが多いと思います。
しかし、この先端が尖ったピンセットが、ことデカール貼りの作業になるとトラブルの原因になります。

点で掴むピンセットは、デカールに負荷がかかって破れやすい

破けてしまったデカール
先端で掴むピンセットは細かなものを掴むために、先端の一点で対象物を掴む構造になっています。
これだと先の尖った先端に力が集中してしまうため、薄く軟らかいデカールでは、それが原因となって破けてしまうことがあります。
また、大判のデカールを貼付け後に位置を微調整したりするときでも、尖った先端のせいでやはり破けてしまうことがあります。
特にマークソフターなどのデカール軟化剤を付けていたりすると、軟化して弱くなったデカールはすぐに破けてしまいます。

確かに、私もデカール貼りの時にピンセットでデカールを破いちゃったことが何度もあるのよね。。。

そんな時は、デカール専用のピンセットを使えばトラブルを未然に防げることもあるんだ!
じゃあ、デカールピンセットがどうしてデカール貼りに向いているか、説明していくね!

デカール用のピンセットは何が違う? デカールピンセットの良いところ

先端が丸く、デカールをキズ付けない

先端形状の比較
デカール用ピンセットは、デカールを傷つけないように先端が丸みを帯びた形状になっています。
これにより先端が尖ったピンセットのように、デカールを傷つけて破いてしまう事故を減らすことができます。

デカールを面で掴んで、優しくフィット

先端形状の比較2
デカール用ピンセットは先端が幅広につくられており、デカールを点で掴むのではなく面で掴むことができます。
これにより、デカールを掴んだ際の力が広い面積に分散されるので、デカールへの負荷が軽減してやさしく掴むことができます。

丸みのある側面で、優しく位置の微調整

先端側面のアール形状
大判のデカールは設置面にスライドさせた後に位置を微調整することが多いですが、この際に先の尖ったピンセットを使うと、表面にキズを付けてしまうことがあります。
デカール用ピンセットなら先端が丸く、さらに先端側面がなだらかなアールを描いているので、デカールに負荷をかけずに優しく位置の微調整をすることができます。

柔らかな掴みごこちで、力まずにデカールを保持できる

アーム部分の比較
デカール用ピンセットには先端だけでなく、支点のアーム部分にも秘密が隠されています。
写真は安価な100円のピンセットと、デカール用ピンセットのアーム部分の比較です。
デカール用ピンセットはアームの支点に近いところが薄く作られており、少ない力で曲がるようになっています。
これにより少ない力でデカールを掴むことができるので、デカールの負荷も軽減できますし、位置の微調整の際にも力まずに作業をすることができます。

これはちょっとした違いに見えますが、長時間作業する時には大きなメリットになります。
スポンサーデカールの多いレーシングカーや、大量のコーションデカールを貼らなければいけない大きめのガンプラなど、作業が長時間かかる際に安いピンセットを使用していると、握力を消費して手が痛くなってきますが、デカール用ピンセットなら力まず作業ができるので、手の疲労から解放されます。

高品質なステンレスボディーで錆しらず

ステンレスボディ
デカール貼りは必ず水を使用する作業なので、道具の劣化が気になるところですが、このデカールピンセットは高品質なステンレス製ですので、使用後に水分を拭き忘れたりしても、まず錆が発生したりすることはありません。

強靭なステンレスボディーなので、一度購入すれば固い床に落として先端を曲げてしまったりしない限り、一生使用できると思います。

実際の使用感

ここまでは、少し説明的にデカールピンセットのいいところを紹介してきましたが、ここからは実際に使用した感想を語っていきたいと思います。

台紙からのスライド

台紙からのスライド
写真のような1センチ前後くらいのデカールならピンセットの先端で掴んで簡単にスライドさせることができます。
ガンプラなどで大量のコーションデカールを貼ったりする時は、かなり快適に作業を進めることができます。

デカール設置後の微調整

デカール設置後の微調整
デカールをパーツに貼付けた後の位置調整も先端側面のアール部分を使用して、デカールにキズを付けることなく安全に微調整ができます。
この微調整の作業は先が尖ったピンセットを使ってる時は、不意にキズが付いたり破けてしまったりしてイライラすることが多かったですが、デカールピンセットなら安心して作業に集中することができます。

極小のデカールでもしっかり保持

極小デカールの保持力
ガンプラのコーションデカールのような数ミリしかない極小デカールも、写真のように先端でやさしく掴んでしっかり保持することができます。
もちろん貼り付け後の位置調整もラクラクです!

大判デカールの貼付けも快適に

大判デカールの保持力
大判なデカールも最初だけ指を使ってスライドさせれば、あとはピンセットでしっかり保持することができます。

大判デカールのスライド
大判なデカールは貼付け位置で写真のように台紙を抜き取る貼付け方が多いと思いますが、台紙を抜き取る際のデカール側の保持も、側面のアールで安全に押さえることができます。
ただし、これだけ大きなデカールになると貼り付け後の位置調整は指や綿棒などの柔らかなもので行なった方が安全です。
これだけ大きいと乾燥前でもデカールの密着力が大きく、いくらデカール用ピンセットでも端を破いてしまったりする危険があります。

デカール以外の作業でも使える

実は先端が少し広めの方が、細かなものを掴みやすい

デカールの貼付け以外で細かなパーツを掴む際には、先端が細く尖ったピンセットの方が用途に向いているような気がしますよね?
実際、このデカール用ピンセットを購入するまでは、私もそう思っていました。
しかし、試しにこの先端が広いデカールピンセットを使ってみると、細かなパーツもこちらのピンセットの方が圧倒的に掴みやすいです。

細かなパーツ組み立てでの使用例
先端が細いピンセットでは、対象物を先端の一点で掴むためか、不意にパーツが滑ってどこかへスッ飛んでいってロストすることが多かったんですが、ほとんどの作業をこのデカール用ピンセットでやるようにしたら、そのような事故が少なくなりました。
今では、戦艦模型の組み立てや、1mm以下のガンプラ用メタルパーツの取り付けなどは、全てこのピンセットを使って行なっています。

マスキングテープの貼付け作業でも大活躍!

マスキングテープの保持
細かな部分をマスキングする際は、やはりピンセットを使ってマスキング作業をすることが多いですが、そんな時もデカール用ピンセットが役に立ちます。
細切りにしたマスキングテープなどでも、しっかり保持して目的の箇所にテープを持って行くことができます。

まとめ

タミヤ-デカールピンセット

デカール用ピンセットはデカールの貼付け作業はもちろん、それ以外の作業でもすごく使いやすそうね!

おいらは、この記事作成時点で1,000円以上する高価なピンセットはこのデカールピンセットしか持ってないけど、このピンセット1本で9割の作業はこなせてるから、プラモデル製作を始めたばかりの人の最初の1本にもスゴくおすすめだよ!

デカール貼りのトラブルで困っている人は、ぜひ一度使ってみてください!

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