ベネトン フォード B192 完成作品紹介(タミヤ・1/20・グランプリコレクション )
私が模型製作に出戻りして初めて製作したF1モデルです。
このサイトの公開前に完成ていたので、制作記の記事はありませんが、せっかくの完成品なので、作品として紹介することにしました。
目次
なぜB192を初めてのF1モデルに選んだのか
なぜB192を初めてのF1モデルに選んだのかというと、製作当時はまだタミヤの生産休止前だったので値段が安くリサイクルショップで700円で手に入れられたのと、昔からこの鮮やかなイエローとグリーンのカラーリングが好きで、いつか作ってみたいと思っていたためです。
ベネトンのB192が実際に走っていた1992年当時、私はまだ5歳か6歳くらいだったので記憶があいまいですが、当時は父がF1好きでVHSで録画したフジテレビの中継を週末によく見ていました。
94年にセナが亡くなって以降はほとんどF1を見なくなってしまったので、私の中で「F1」と言われて思い浮かぶのはだいたいこの辺りの1990年前後の時代の車両ばかりです。
クローゼットには当時のマクラーレンホンダやフェラーリなどの積みプラが眠っているので、次はどれを作ろうかと、たまにクローゼットを覗きながらニヤニヤしています。(´∀`)
B192の当時の性能・特徴・戦績
当時の記憶はあまり鮮明でないので、車両についてはWikiで少し調べました。
92年シーズンは前年まで絶好調だったマクラーレン・ホンダが不調に喘ぎ、代わってウィリアムズ・ルノーのマンセルが9勝という圧倒的強さで優勝を飾った年だったようです。
マクラーレンやウィリアムズがアクティブサスペンションやセミオートマチックトランスミッションなどのハイテク技術を投入するなか、このB192はマニュアルギアボックスとパッシブサスペンションのノンハイテクマシンでした。
それでも不調なマクラーレン勢と2位争いをするほどの戦いをし、雨のベルギーGPではミハエル・シューマッハが初優勝を飾りました。
優れた空力特性を生み出した、通称「バナナノーズ」
B192の一番の特徴といえばやはりこの「バナナノーズ」。
高く上げられたノーズに吊り下げ型のウィングを組み合わせたこのバナナノーズをはじめ、B192は非常に空力に優れた車体でマーティン・ブランドルが「レールの上を走っているかのようなダウンフォース」と評したといわれています。
製作の際はパーツの分割が少し複雑で合わせ目を消すのにとても苦労しました。
車体色には蛍光塗料を混ぜて発色アップ
イエローとグリーンが美しい車体。
塗装の際はイエローに少量のオレンジを加えて少し赤寄りにしてあります。
グリーンには同量の蛍光グリーンを混ぜて発色をよくしています。
キャメルブルーの箇所は全てデカールを使用しています。
F1モデルの一番難しいのは、カウルのクリアランス調整
初めて作ったF1モデルなので、カウルのクリアランス確保がしっかり出来ておらず、リアカウルのサイドが浮いてしまっています。
仮組みの時点でしっかり収まっていたので、大丈夫だろうと思い製作していったら、塗膜の厚みでカウルがしっかり閉まらなくなってしまいました。
このあたりの調整がF1モデルの難しいところなんだとおもい知らされました。
横から見るとバナナノーズの美しい車体が際立ちます。
ただ、カウルの浮きも目立っちゃいますね。。。
タイヤは電動ドリルと研石でパーティングライン処理
極太のGOOD YEARのリアタイヤ。
中心には目立つパーティングラインがあったので、タイヤを電動ドリルでセットし、それをホームセンターで売っていた荒めの磨ぎ石に当てて削りました。
磨ぎ石だと何度でも使えるのでおすすめです。
タバコデカールはミュージアムコレクションのものを使用
デカールにはミュージアムコレクションのものを使用しました。
非常にデカールが頑丈に出来ており、リアカウルの曲面などはマークソフターの原液でビショビショにしながらようやく這わせました。まあ、弱すぎて破けたりするよりマシですが、少し苦労しました。
トップコートにはソフト99のクリアーを使用
トップコートにはソフト99のクリアーをスプレーから取り出して、エアブラシで吹き付けました。
デカールの段差消しと光沢を出すために磨ぎ出しをしましたが、完全に乾燥すると結構固くてとても磨ぎ出しがしやすかったです。
1500番あたりまで磨いだらその上に再度クリアーを薄く乗せただけのお手軽仕上げですが、趣味で鑑賞するぶんには満足できる光沢になっていると思います。
シートベルトはタミヤのエッチングを使用
シートはもともと付いていたシートベルトのモールドを削り落として、タミヤのディテールアップパーツ「シートベルトAセット」を使用しました。
ベルト部分が紙のシールなので、質感が少しいまいちですが、価格が非常に安くエッチング部分の精細さもいいので、今回使用してみました。
ベルト部分のみ自分で布に交換するのもアリかなと思います。
カウルを外してエンジンルームも楽しめる
グランプリコレクションのいいところは、なんと言ってもカウルを外してエンジンまわりも楽しめるところ。
この状態で飾っていても十分カッコいいです!
パイピングなどはほとんどしていないので、仕上りが少し寂しい感じもしますが、個人で楽しむぶんには無改造でも満足できると思います。
シャシーの耐熱シート部分はシルバーの塗装で仕上げています。
リアサスペンションだけは手を加えました。
元々のプラパーツをバラしてから真鍮線でスプリングを作り、クリアーブルーのキャンディ塗装で仕上げました。
ラジエーター部分はシルバー塗装後にブラックでスミ入れしました。