簡単手軽に砂埃や泥汚れを再現!Mr.ウェザリングペースト レビュー

Mrウェザリングペースト-全5色

こんにちは!
チョコあ~んぱんを大人食いしまくったら、めっちゃ胸焼けしたシノです!
今回はウェザリング塗装のために調整されたペースト状の塗料「Mrウェザリングペースト」の使用レビューをしていきます!

ペースト状の塗料?なんか普通の塗料とは少し違うみたいね。
私みたいな初心者モデラーでも、上手に汚し塗装ができるのかしら。

ウェザリングペーストとは

ペーストの質感見本
ウェザリングペーストとはAFVなどの汚し塗装や、ジオラマでのテクスチャ使用を想定して調合された、土や砂を表現するための専用塗料です。
原液のままでは、写真の通り柔らかめのペースト状になっており、厚塗りしたい場合はそのままでも使用できます。
AFVモデルの汚しなどで薄く塗り広げたい場合は、専用の薄め液で薄めて、通常の塗料のように塗装することもできます。

薄め液で薄めることができるから、色々な塗装シーンに合わせて自由に粘度調整ができるわね!

ラインナップは全部で4色+クリアー1色

※中身の写真は私の使いかけですので、穴があいたようになっていますがご了承ください。

[WP01]マッドブラウン

WP01-マッドブラウン
マッドブラウンの乾燥後の質感サンプル
暗めの赤土色です。
湿った感じの泥汚れの表現するのにぴったりです。
WP03のウェットクリアーと合わせて使えば、雨でぬかるんだ泥なども表現できます。
いかにも泥っぽい仕上りになるので、厚手に塗っても薄く塗っても使えそうです。
色味的にはかなり汎用性が高く、どの色の戦車でも使いやすそうな色味に仕上がっています。

[WP02]マッドホワイト

WP02-マッドホワイト
マッドホワイトの乾燥後の質感サンプル
かなり明るめの土ぼこりっぽい色味です。
乾燥地帯や雨の少ない季節での砂汚れにはぴったりです。
こちらもWP01のマッドブラウンと同様に、かなり汎用性の高い色だと思います。
こちらはウェットクリアーで濡らして使うよりも、マッドで乾燥した感じで使った方が良さそうです。
写真では質感を出すために圧塗りしていますが、実際の汚し作業では薄めたものを塗って軽い土ぼこりの表現に使うのがメインになると思います。

[WP03]ウェットクリアー

WP03-ウェットクリアー
こちらは濡れた表現をするためのウェットクリアーです。
他のウェザリングペースとに混ぜて使ったり、作品の濡らしたい箇所に直接塗ったりして使用します。
トップコートなどで使用する瓶入のクリアー塗料に比べてかなり粘度が高く、柔らかめの水飴くらいの粘度があります。
ジオラマなどで水たまりを表現したい時は原液のまま使ってもいいし、車体を濡らす場合は軽く薄めて使用するのがおすすめです。

[WP04]マッドイエロー

WP04-マッドイエロー
マッドイエローの乾燥後の質感サンプル
かなり黄色味が強い土色です。
イメージ的には中東などの乾いた砂漠地帯などの感じですかね。
先の2色(マッドブラウン・マッドホワイト)に比べると色味の主張が強いので、汎用性は少し低そうです。

[WP05]マッドレッド

WP05-マッドレッド
マッドレッドの乾燥後の質感サンプル
赤みを帯びた土色です。
イメージ的にはアフリカ大陸の赤味のある土色といった感じでしょうか。
色味の主張は少し強いですが、マッドイエローほどでは無いので、結構使いやすい色味ではあると思います。
マッドブラウンでは少し色味が重すぎる時などは、こちらのマッドレッドの方が使いやすそうです。

粘度調整は専用の薄め液を使う

Mr.ウェザリングカラー専用うすめ液

Mrウェザリングカラー専用うすめ液
クレオスから発売されているMrウェザリングカラー専用うすめ液は、同社から発売されている[Mrウェザリングカラー]と[Mrウェザリングペースト]を希釈するための専用うすめ液です。
ウェザリングペーストは、そのままだと粘度が高いペースト状なので、薄塗りしたい時など粘度の調整が必要な場面では、このうすめ液を使って希釈します。

戦車の足回りにべっとり付いた泥を表現したい時はペーストのまま塗りたくったり、車体に薄く砂汚れとして塗りたいときは、専用うすめ液でサラサラに薄めて塗るなど、汚したい場面に合わせて粘度を自在に調整することができます。

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違う色を混ぜ合わせて調色も可能

ウェザリングペースト同士を混ぜ合わせる

ウェザリングペースト同士の混色
ウェザリングペースト同士は、当然ですが違う色を混ぜ合わせて使用する事ができます。
色味や明度が自分のイメージに合わない場合は、混色して理想の色をつくることができます。
混ぜ合わせる時は、そのままだと固くて混ぜにくいので、少量の専用薄め液を入れると混ぜやすくなります。

Mrウェザリングカラーを加えて調色する

ウェザリングカラーを使った調色
クレオスから発売されているMrウェザリングカラーはサラサラした粘度の塗料ですが、ウェザリングペーストに混ぜても問題無く使用できます。
ウェザリングペーストに少量のウェザリングカラーを混ぜて調色することで、理想の色味に調整することができます。
ただし、ウェザリングカラーを加えすぎると粘度がかなり下がるので、厚塗りしたい時などは注意が必要です。

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戦車模型での使用例

マッドホワイトで砂ホコリを表現

マッドホワイトの使用例
写真はマッドホワイト(WP02)を薄め液でシャバシャバに薄めて、車体に乗せたところです。
乾燥するとマッドな仕上りになり、乾燥した砂ホコリの汚れを再現できます。
今回の作業ではコレは汚れの下地としての塗装ですが、乾燥地帯の汚れならコレだけでも十分な仕上りになると思います。

砂ホコリは通常の塗料でも再現できるけど、ウェザリングペーストの方がより粒状感のあるつや消しな質感に仕上がるから、よりリアルな質感に仕上げることができるんだ!

2色を重ねて使えば、汚れに奥行きが出る

車体全体の使用例
写真は先ほどのマッドホワイト(WP02)の上からマッドブラウン(WP01)を重ねて乗せたところです。
マッドブラウンも土汚れとしてはとても汎用性の高い色で、簡単に土の汚れを表現できます。

転輪への使用例
ウェザリングペーストは、もちろん1色のみでも汚しに使用できます。
しかし、それだと汚れが単調になってしまうので、2色を重ねて奥行きを出すのがおすすめです。
今回は一番汎用性の高い色味のマッドブラウン(WP01)とマッドホワイト(WP02)を使いました。
とりあえずベーシックな色だけ揃えたい場合は、この2色があればほとんどのシーンで対応できると思います。

履帯への使用例
車体の後方の泥はね汚れも、筆で塗るだけでお手のものです。
乾燥すれば細かな粒状感が出て、スケール感を損なわないリアルな土汚れを再現することができます。

2色のペーストが重なることで、より深みのあるリアルな汚れに仕上げることができるのね。

ウェットクリアーを使えば濡れた泥汚れも表現可能

ウェットクリアーの塗布作業
濡れた表現に使用するウェットクリアー(WP03)ですが、ウェザリングペーストに混ぜて使用するだけでなく、濡らしたい箇所に直接塗布する使い方もあります。
先にウェザリングペーストで汚しておいて、後からウェットクリアーを筆塗りすれば、濡れている土と乾いている土の両方を表現することができます。

ウェットクリアー塗布後の泥汚れ
写真は2倍に薄めたウェットクリアーを足回りに塗装した仕上りです。
冬期迷彩の車両などは、雪解けによりぬかるんだ大地を走破してきたような仕上りにすることができます。

汚しが完了した仕上り
車体の汚れは、フェンダーまわりだけでなく、全体にウェザリングペーストをドライブラシして汚しています。
塗り方・希釈具合・乗せる量によって様々な汚れ具合を再現することができます。

乾燥させてから砕けば、小石っぽい表現もできる

小石の表現
写真は、マッドホワイトを塗料皿に出して約24時間ほど乾燥させ、砕いて細かくしたものです。
乾燥させてから砕くことで、写真のようにランダムな大きさの小石を再現することもできます。
ジオラマの地面にちりばめてもいいですし、より細かく砕いてから模型の汚れが溜まりやすい箇所に乗せても、おもしろい表現ができそうです。

1瓶でどれくらいの量の模型汚しができるのか?

戦車模型なら10〜20台くらいは汚せる

1回の汚しで使う使用量
今回の記事で紹介した1/48戦車模型の汚し + サンプルで使用使用した分 + 汚し塗装の前に塗装練習した分を合わせて、使用量は全量の1/10程度でした。
汚し塗装の練習で結構な量を使用したので、1/48スケールのAFVモデルなら約20台くらい。1/35スケールでも1瓶あれば10台以上は汚せると思います。
ただ、ジオラマなどの面積が大きく量を使うような使い方だと、1瓶ではちょっと少ないかもしれません。

模型の汚しだけなら、意外と経済的に汚し塗装が楽しめます!

まとめ

Mrウェザリングペースト-全5色

いかがでしたか?
通常なら泥汚れはパステルなどを自分で削って溶剤で溶くなどの、少々手間のかかる工程がネックでしたが、ウェザリングペーストなら、筆で塗り付けるだけで誰でも簡単に泥汚れの再現ができます!

今回はAFVの汚しをメインに紹介したけど、ガンプラやラリーカーの汚れなんかにも活用できそうね!

今回の記事で紹介したウェザリングペースト

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