簡単に塗装剥がれ表現!スポンジを使ったチッピング塗装の方法

チッピングのヘッダーイメージ

こんにちは!管理人のシノです!
今回は、ミリタリーモデルでよく使われているスポンジを使ったチッピング塗装の手順を解説していきます!

チッピング塗装って塗装が剥げた感じのやつよね?
あれって筆で描いてるんじゃなかったのね。

スポンジを使ってチッピングすると、筆でチマチマ描き込むよりも簡単で効率よく塗装剥げを表現できるんだ。
今回は戦車模型を使って解説していくけど、もちろんガンプラをはじめその他の模型ジャンルでも使えるから、ぜひ手順を覚えて応用してみてね!

チッピングとは

チッピングとは「欠ける」などの意味合いがありますが、模型テクニックにおけるチッピングは簡単に言うと「塗装はげ」の表現を施すことです。
塗装が剥がれたような表現を模型に描き込むことで、経年により劣化して古びた感じを出すことができます。

使用する道具と塗料

道具

写真説明
キッチン用スポンジ
スポンジ(キッチン用)
【基本説明】

キッチン用のスポンジですが、チッピング塗装などで使用できます。

【通販リンク】
面相筆 10/0号
面相筆(極細)10/0号
【基本説明】

細かな塗分けや描き込みができる極細の面相筆です。

【補足説明】

チッピングのアクセントをつけるために使用します。

【通販リンク】
タミヤ ストレートピンセット
タミヤ ストレートピンセット
【基本説明】

タミヤのストレートタイプピンセットです。タミヤ製ピンセットの中では廉価な部類になります。

【補足説明】

今回は小さなスポンジを掴んで、模型の奥まった個所を塗装するのに使用します。先が塗料で汚れるので100円くらいの安いものでもOK

【通販リンク】
キムワイプ S-200
キムワイプ S-200
【基本説明】

研究所などでも使用されているケバ立ちや紙粉が少ない紙製ワイパーです。ティッシュの代わりに使えば塗装時の埃の混入を抑えることができます。

【補足説明】

スポンジに染み込んだ塗料を適度に拭き取るのに使用します。家庭用のティッシュでもOK

【通販リンク】
Mrスペアボトル
Mrスペアボトル
【基本説明】

調色などしたオリジナル塗料を保存しておけるスペアボトルです。 容量:約18ml

【補足説明】

用意しておけば調色したチッピング用塗料を保存しておけます。

【通販リンク】
タミヤ 調色スティック
タミヤ 調色スティック
【基本説明】

塗料の撹拌や調色に使える調色スティックです。片方は撹拌に有利な平たい形状。もう片方は調色に使いやすいスプーン状になっています。

【補足説明】

今回はチッピング色を調色するのに使用します。

【通販リンク】

塗料

今回は3色の塗料を調色してチッピングに使う塗料を調色します。
記事内で紹介しますが、チッピング専用の塗料を使ってもOKです。

写真説明
タミヤカラー アクリル塗料ミニ XF-1 フラットブラック
タミヤカラー アクリル塗料ミニ XF-1 フラットブラック
【基本説明】

タミヤ製の瓶入り水性アクリル塗料です。容量10ml

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タミヤカラー アクリル塗料ミニ XF-2 フラットホワイト
タミヤカラー アクリル塗料ミニ XF-2 フラットホワイト
【基本説明】

タミヤ製の瓶入り水性アクリル塗料です。容量10ml

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タミヤカラー アクリル塗料ミニ X-7 レッド
タミヤカラー アクリル塗料ミニ X-7 レッド
【基本説明】

タミヤ製の瓶入り水性アクリル塗料です。容量10ml

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チッピング塗装の手順

塗料はラッカーか水性アクリルを使う

今回はタミヤの水性アクリル塗料を使います。
プラモデル用塗料には[ラッカー][水性アクリル][エナメル]の3種がありますが、今回の作業に向いているのは[ラッカー][水性アクリル塗料]の2種です。
手持ちの塗料で好きな方を使えばOKです!
エナメル塗料でもできないことはないですが、チッピング後にエナメル塗料で雨汚れなどを施す際に溶け出してしまうので、やめておきましょう。

塗料の種類がわからない人は、下の塗料の種類について解説した記事も一緒に読んでみてね!

チッピング用塗料の調色

使用する3色の塗料
チッピング色はタミヤ水性アクリル塗料3種を使い調色します。
下記の末尾がだいたいの塗料の比率です。

  • XF-1 フラットブラック[比率:10]
  • XF-2 フラットホワイト[比率:3]
  • X-7 レッド[比率:2]

チッピング用に調色した塗料
塗料が剥げて微妙に錆が浮いてきた感じにしたいので、少しだけ赤みを加えています。
イメージとしてはほんのり赤いダークグレーといった感じです。
塗料の比率はあくまで目安なので、自分の好みで混色しましょう。

ちなみに、チッピング作業では塗料は薄めずに使用します。
濃い塗料を使った方が車体に乗せた時に縁がクッキリ出せるためです。
薄めてシャバシャバにしてしまうと縁がボケて眠くボヤっとした印象になってしまうので注意しましょう。

混色した塗料を入れたスペアボトル
調色した塗料はスペアボトルに入れておけば、次回別の模型を製作するときにも使えます。
たくさん使う予定の人は少し多めにまとめて調色しておけば長持ちします。

調色が苦手な人はチッピング用塗料が便利

調色が苦手な方はチッピング用に最初から調色された塗料を使うのがおすすめです。
これならパレットに出すだけですぐに作業に入れます。

こちらはモデルカステンのチッピングベース色。
塗料の種類はラッカー塗料になります。
国内メーカーなので入手性が良いですが、本塗装前の下地塗装で使うための塗料なので、量が多くその分少し価格が高いです。

上記2種は海外製の水生アクリル塗料です。
量も多すぎず少なすぎずで丁度良く、価格も手ごろなのでおすすめです。

最初から調色されている塗料なら、そのまま塗装に入れるから楽でいいわね!

スポンジは適度に毟ってランダムな凸凹にしておく

スポンジを手で毟る
筆代わりに使うスポンジを準備します。
写真は梱包材の切れ端ですがキッチン用のスポンジがほどよい目の粗さでおすすめです。
激落ちくんなどの研磨スポンジだと目が細かすぎるので、おすすめできません。
スポンジは作業前に凸凹になるように手で毟っておくと、よりランダム感を出すことができます。

スポンジに塗料を付けてから、一度ティッシュで拭き取る

ティッシュでスポンジについた塗料を拭き取る作業
スポンジが準備できたらパレットに塗料を出してスポンジの先端に少量含ませます。
そのまま車体に付けてしまうと塗料が乗りすぎてしまうため、何度かティッシュやウエスにスポンジを押し付けて塗料の量を調整します。
10回くらいティッシュに押し付けていると、だんだんと塗料が取れてティッシュに付く塗料が細かな粒々になってくるので、程よい感じになってから模型に押し付けるようにします。

ちなみに私は塗装作業時はティッシュではなくキムワイプという紙製ワイパーを使っています。
ティッシュだと繊維くずが塗装面に混入してしまうことが多いので、毛羽が出ないキムワイプでの作業がおすすめです。

塗装が剥げやすそうな角をメインにスポンジを押し付ける

スポンジによるチッピング作業
塗装が剥げやすそうな個所をイメージしながらスポンジを押し付けて塗料を乗せていきます。
めんどくさがって塗料を一度に乗せようとすると粒が大きくなって大味(オーバースケール)になってしまうので、根気よく少しずつ進めていきます。

チッピングを施した塗装面の見本
あまり強く押し付けすぎると塗料がべっとりついてしまうので、白粉(おしろい)をポンポンするように軽いタッチで塗料を乗せていきます。

奥まった個所は小さなスポンジをピンセットで押し付ける

奥まった個所のチッピングの方法
大きなスポンジは凸部分のチッピングには便利ですが、凹部分には塗料が乗せにくいです。
写真のように形状が奥まった個所には小さくちぎったスポンジをピンセットでつまんで作業します。

転輪へのチッピング塗装
転輪などの入りくんだ形状のパーツも、小さなスポンジを奥に押し付けるようにして塗装します。
ただしスポンジに塗料を含ませすぎると、奥に強く押し付けた時にスポンジ内の塗料が一気に滲み出て、ドバっと塗料が乗ってしまうので注意しましょう。
スポンジの塗料が乾いてきて作業しにくくなったら、新しいスポンジに取り換えながら作業を進めましょう。

単調にならないように面相筆も使う

面相筆によるチッピング塗装
スポンジによるチッピングはポツポツとした粒の塗装はげは得意ですが、引っ掻いたような線キズなどは苦手です。
線キズは極細の面相筆で描き込むことで塗装はげに動きが生まれます。
また、筆で大きく塗料が剥げた個所を適度に描き込むことで単調さを払拭することができます。

筆塗りの際は塗料が原液のままだと濃すぎて伸びが悪いので、少し薄め液で希釈した塗料を使う方がうまくいきます。

私は戦車模型の細かな描きこみや汚しの際は10/0号という細さの面相筆を使っています。
この細さなら1/48でも1/35でも細かな作業がしやすくおすすめです。(ちなみに写真の戦車模型は1/48スケールです。)

スポンジによるチッピング作業完了!

チッピング塗装の仕上がり-全体チッピング塗装の仕上がり-部分アップ

以上!スポンジを使ったチッピング塗装手順の紹介でした!
今回は大戦時の戦車を例にしたので、かなり強めにチッピングをかけましたが、現用車両やガンプラなどではもっと軽めにかけた方がいいと思います。
そのあたりはあなたの仕上げたいイメージに合わせて調整してみてください!

スポンジひとつで簡単にできるから、わたしも今度チャレンジしてみるわね!

今回使用した道具・塗料のおさらい

道具

写真説明
キッチン用スポンジ
スポンジ(キッチン用)
【基本説明】

キッチン用のスポンジですが、チッピング塗装などで使用できます。

【通販リンク】
面相筆 10/0号
面相筆(極細)10/0号
【基本説明】

細かな塗分けや描き込みができる極細の面相筆です。

【補足説明】

チッピングのアクセントをつけるために使用します。

【通販リンク】
タミヤ ストレートピンセット
タミヤ ストレートピンセット
【基本説明】

タミヤのストレートタイプピンセットです。タミヤ製ピンセットの中では廉価な部類になります。

【補足説明】

今回は小さなスポンジを掴んで、模型の奥まった個所を塗装するのに使用します。先が塗料で汚れるので100円くらいの安いものでもOK

【通販リンク】
キムワイプ S-200
キムワイプ S-200
【基本説明】

研究所などでも使用されているケバ立ちや紙粉が少ない紙製ワイパーです。ティッシュの代わりに使えば塗装時の埃の混入を抑えることができます。

【補足説明】

スポンジに染み込んだ塗料を適度に拭き取るのに使用します。家庭用のティッシュでもOK

【通販リンク】
Mrスペアボトル
Mrスペアボトル
【基本説明】

調色などしたオリジナル塗料を保存しておけるスペアボトルです。 容量:約18ml

【補足説明】

用意しておけば調色したチッピング用塗料を保存しておけます。

【通販リンク】
タミヤ 調色スティック
タミヤ 調色スティック
【基本説明】

塗料の撹拌や調色に使える調色スティックです。片方は撹拌に有利な平たい形状。もう片方は調色に使いやすいスプーン状になっています。

【補足説明】

今回はチッピング色を調色するのに使用します。

【通販リンク】

塗料

写真説明
タミヤカラー アクリル塗料ミニ XF-1 フラットブラック
タミヤカラー アクリル塗料ミニ XF-1 フラットブラック
【基本説明】

タミヤ製の瓶入り水性アクリル塗料です。容量10ml

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タミヤカラー アクリル塗料ミニ XF-2 フラットホワイト
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タミヤ製の瓶入り水性アクリル塗料です。容量10ml

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タミヤ製の瓶入り水性アクリル塗料です。容量10ml

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