【塗装のコツ】成形色の違うパーツを同じ色に揃えるには?
プラモデルを塗装していて、別々の色のパーツを同じ色にしたいな〜と思ったことありませんか?
単純に考えれば、両方のパーツを同じ塗料で塗ればいいと思うんですが、2つのパーツの成形色が全然違うとその色が塗装に影響しちゃって色調が変わってしまうんですよね。
今回は失敗例も交えながら、色を統一するにはどうしたらよいか考えていきたいと思います。
目次
まずは失敗例から
今回塗装したいパーツはこちら!
白のパーツと紺のパーツはそれぞれ別のパーツですが、これを両方黄色系の色に塗装してみたいと思います。
塗装に使用するのはガイアカラー(025)橙黄色を使用します。
塗料を適度に希釈してからエアブラシで直接塗装していきます。
下地の色が影響して塗装色が変わってしまった!
ご覧の通り、白いパーツは塗料の色がしっかり発色していますが、紺のパーツの方は紺色が影響して少し黄土色っぽい色になってしまっています。
今回使用したガイアカラーは比較的隠蔽力が強めの塗料ですが、それでもこのように影響が出てしまっています。
より隠蔽力が低い塗料だったり、着色したい色がパステル調の薄い色だったりすると、この影響がより強く出てしまいます。
色をしっかり統一させたいなら、下地塗装をすべし!
下地の色が影響して2つのパーツの色がバラバラになってしまうなら、下地の色を統一してしまえば良いんです。
そこで下地の塗装に使用するのがこちら!
プラモデルの下地塗装でよく使われるサーフェーサーという塗料を使って、最初にパーツの色調を揃えてしまいます。
サーフェイサーってなに?
サーフェイサーは本番の塗装の前に、パーツの下地を整えるための塗料で通常の塗料よりも少し粒子が大きい代わりに隠蔽力(下の色を隠す力)がとても高い塗料です。
今回はサーフェーサーの強い隠蔽力を利用して、全く色が違うパーツの色調を統一していきます。
下地塗装をしたことで、パーツ色が統一された
先ほどのパーツをもう一組用意して、改めてサーフェイサーを塗装しました。
サーフェイサーはとても隠蔽力が強いので、しっかりパーツの色を隠して2つのパーツの色調を統一してくれています。
サーフェイサーが乾燥したら、本番の黄色い塗料で塗装していきます。
サーフェイサーを吹いて、下地の色調を統一してから塗装をしたことで、しっかりと2つのパーツの色合いが揃いました!
もともと色の違うパーツを1つに見せたい時などは、しっかりと色を揃えておかないと同じパーツに見えないので、しっかりとした色調統一はとても重要ですね。
サーフェイサーはどれを使えばいいの?
エアブラシ・筆塗りの方は瓶入りのサーフェイサー
エアブラシ、筆塗りの方におすすめなのは瓶入りのサーフェイサーです。
薄め液で適度に薄めることで、通常と同じ塗料のように使用できます。(薄め液はラッカー溶剤です)
私がいつもガンプラ製作で使用しているのはGSIクレオスから販売されている[Mr.サーフェイサー1200]です。
1200番は下地のキズ埋め効果と、塗装が仕上がった際の塗膜の平滑性のバランスが丁度良く、ほとんどのプラモデルでこれを使用しています。

塗料の発色をよくしたいなら、ホワイトサーフェイサー
今回は私が普段使用している通常のグレー色のサーフェイサーを例として使用しましたが、塗装後の塗料の発色をより良くしたい場合は、白色のサーフェイサーがおすすめです。
下地が白になることで、今回のような彩度が高い塗料ならよりキレイに発色してくれます。
ただ、これは個人的な意見ですがバキバキに彩度を出すと少しおもちゃっぽさが出てしまうので、私はあえて彩度を落ち着かせるためにグレー色のサーフェイサーを使うことが多いです。
まぁ、このあたりは好みの問題ですね。

エアブラシが無い場合は、缶スプレータイプがおすすめ!
エアブラシをもっていないあなたには缶スプレータイプのサーフェイサーがおすすめです!
筆塗りがメインでも、瓶入りサーフェイサーを筆塗りして下地をつくるより、下地だけスプレーで仕上げた方がキレイに仕上げられるのでおすすめです。
写真のものはタミヤのグレー色のサーフェイサーですが、ホワイトのサーフェイサーもしっかり缶スプレーで販売されていますので、発色の好みで選ぶとよいでしょう。


まとめ
サーフェイサーで下地をつくることで、どんな色のパーツでも好きな色に塗り替えることができますので、塗装初心者のあなたもぜひチャレンジしてみてください!