【塗料】デジタル計量器で正確な調合・調色をする(デジタルクッキングスケール 2kg KD-192)
みなさんは、塗料を調合する時どのように調合していますか?
だいたいの人は調色皿や目盛り付きのスペアボトルで目分量で調合している人がほとんどかと思います。
かく言う私も、ほとんどがスペアボトル内でイメージの色を調色して、そのままビンの目盛りを使って薄め液を追加するというスタイルです。
慣れてしまえば、塗料の濃さもほとんど目分量で調合できるようになりますが、どうしても正確な調合が必要な場合が出てきます。
そんな時にはデジタル計量器を使うと、正確に調合することができます。
目次
正確な調合が必要な時ってどんな時?
私が一番デジタル計量器を使用するのは、光沢クリアーにフラットベースを混ぜるときです。
私はトップコートに必ずMr.カラーGX スーパークリアーIII 光沢を使用しています。
クリアー塗料は他社のものはもちろん、クレオスからも数種類販売されてはいますが、スーパークリアーIIIは光沢感はもちろん塗膜の強さも良いので、重宝しています。
しかしこの塗料は光沢しか販売されていない(追記:2017年5月3日現在)ので、ツヤ消しにするには同社から販売されているフラットベースを混ぜる事になります。
(追記:「Mr.カラーGX スーパークリアーⅢ UVカット つや消し」が2017年6月30日より出荷されることがクレオスより発表されています。)
このフラットベース、混ぜる量によって塗料の光沢感が変わるので、ガンプラ等のパーツ数の多いモデルをトップコートしてる途中で塗料が切れて、再度適当に調合したりすると、前後のパーツで光沢感に差が出てしまう可能性があります。
上記のような事を防ぐためにも、手間をかけて計量器で調合する意味は十分にあります。
また、ウレタンなどの自動車用塗料などは、主剤/硬化剤/シンナーを正確な比率で調合しないと、品質が劣化してしまうので、そのような場合でも使用します。
模型用で使用するデジタル計量器の必須機能は?
[必要な機能その1]0リセット機能
リセット機能があると、容器の重量をリセットできるので、簡単に塗料の重量のみ計測できて便利です。
[必要な機能その2]0.1g計量
自動車の塗装などと違い、模型用塗料の調合は量が少ないので、最低計量単位が1gの計量器では、まったく使い物になりません。
必ず0.1g単位で計量できるものを購入しましょう。
[必要な機能その3]自動OFF機能が付いていない
操作が60秒無いと自動でOFFになるような計量器だと、次に追加する塗料を探してる間にOFFになってしまったりして、非常に使いづらいです。
以前某社が模型用で販売していた計量器は、上記機能のせいでかなりの不評だったようです。
実際に調色してみる
まずは保存用の塗料便を乗せて、重量をリセットします。
汚れるのが嫌なので、計測面にはラップを敷いてあります。
ラップが床に着くと計量に影響しますので、注意!
まずは「Mr.カラーGX スーパークリアーIII 光沢」を7.0g入れます。
次にフラットベースを入れます。フラットベースの推奨添加量は、
半光沢:10〜20%
ツヤ消し:20〜30%
今回は完全なツヤ消しにしたいので、7.0gの30%である2.1g投入します。
7.0g+2.1g=9.1gとなります。
次に、塗料1:薄め液2の割合で薄め液を投入します。
9.1gの2倍である18.2g投入しますが、計算がめんどうなので、ここで再度表示を0にリセットしました。
レベリング薄め液を18.2g入れたら、良く撹拌して調合完了です。
完成したら、100均で買ったタックシールにレシピを書いて貼っておきます。
これで次回も同じものを作ることができます。