【日本戦艦 大和】Part.10「塗装したパーツの組み立て〜汚し塗装(ウォッシング・ウェザリング)」(タミヤ・ウォーターラインシリーズ・1/700・制作記)
基本塗装が完了したので、ある程度組み立てをして、汚し塗装を施したいと思います。
ウォッシングで全体の色調を抑えたあとに、細かい部分には墨入れをして、最後に錆び汚れを書き込んでいきます。
目次
塗装したパーツの組み立て
塗装したパーツを瞬間接着剤を使って接着していきます。
一通り組み立てたところです。
電波探信儀は、ここで接着するとこの後の汚し塗装の時に引っ掛けて折りそうなので、最後に接着することにしました。
その他の艦体上のパーツも瞬間接着剤で接着しました。
エナメル塗料を使って艦体部分をウォッシングする
組み立てた艦体に汚し塗装をしていきます。
ウォッシングにはエナメル塗料を使って行ないます。
エナメル塗料は基本色の塗装で仕様したラッカー塗料を侵さずに塗装後に拭き取ることができるので、汚しの加減を調整するのにとても便利です。
今回はタミヤのエナメル塗料、フラットブラック(X-18)にレッドブラウン(XF-64)を数滴混ぜました。
混ぜたらエナメル溶剤(うすめ液)でシャバシャバになるまで薄めます。
濃すぎると汚れが強くなりすぎるので、いつもより薄めに希釈するようにします。
塗料を薄めたら、筆を使って全体に塗料を乗せていきます。
初めてだと加減がわからなくて少し恐いですが、恐れずに全体をシャバシャバにしていきます。
塗装をするとモールドに陰影がついてより立体感が出ます。
写真の鎖部分のようにモールドを目立たせたい部分には、全体に塗った塗料より少し濃いめの塗料を作って、面相筆でその部分のみに塗料を乗せると、影の部分が濃くなってコントラストが強くなるので、より立体感を出すことができます。
汚れが強すぎる箇所はエナメル溶剤で拭き取る
甲板上も同じように筆で全体をウォッシングしましたが、汚しすぎて暗い印象になりすぎてしまったので、エナメル溶剤を含ませたメガネ拭きで塗料を少し拭き取りました。
先ほども書きましたが、エナメル塗料なら下地に影響せずにエナメル塗料だけを拭き取ることができます。
この拭き取り作業ですが、エナメル塗料が乾燥してしまった後でも、エナメル溶剤に浸せば塗料を溶かして拭き取ることができるので、あせらずゆっくりと汚れの調整ができます。
最初はティッシュで拭き取りましたが、ティッシュの毛羽が大量に甲板についてしまったので、途中でメガネ拭きに変更しました。
メガネ拭きは100均で売られているので、何枚か買いだめしておくと、こういう時に役立ちます。
細かな部分は綿棒にエナメル溶剤を含ませたもので拭き取っていきます。
綿棒は模型用のモノを使いましたが、やはり結構毛羽がつきますネ。。。
どうもツヤ消し塗装上の拭き取りは、繊維がひっかかりやすいみたいです。
模型用じゃないマスキングを使った事で、失敗しました。。。
ウォッシングを施すまでは、まったく気づかなかったのですが、甲板のマスキングの時に使ったDIY用の安いマスキングテープの痕が、くっきり浮き出てきてしまいました。。。
どうしても周りよりも明るく仕上がってしまうので、テープの糊が残っていてエナメル塗料を弾いてしまっているようです。
周りのタミヤのマスキングテープでマスキングした部分はしっかり塗料がのっているので、やはり模型には模型用マスキングを使った方が安全みたいです。
何度か塗料を乗せたり拭き取ったりを繰り返してみましたが、どうしても上手く修正できなかったので、今回は諦めます。。。
妥協がモットーのダメモデラーです…(TwT。)
筆を上から下に動かして、雨垂れの汚れを表現する
艦体横部分は上から下に筆を走らせることで、雨垂れで汚れた感じを表現できます。
こういった汚れは、重力を考慮してどんな風に雨水が流れるかを考えながら作業すると、不自然にならずに汚れを表現することができます。
タミヤエナメル – ハルレッドを使って錆び汚れを表現する
全体が黒っぽく汚れたら、今度はサビを表現していきます。
まずは、エナメル溶剤(薄め液)をそのまま筆で塗布します。
その溶剤が乾かないうちに、少し濃いめに溶いたタミヤ エナメル ハルレッド(XF-9)を極細の面相筆で描き込みます。
最初に溶剤を塗布することで、自然と塗料が流れて、キレイなボカシになります。
乾燥するとこんな感じです!
あまりやりすぎると、全体が赤茶けた感じになってしまいそうなので、要所を絞ってメリハリを付けると、良い感じになると思います。
面相筆は1本良い物を用意しておくのが吉!
普段、私は大きめの面積を筆塗りする時は100円ほどの安い筆を使っていますが、今回のように細かな箇所を塗る際は少し高めの面相筆を使用しています。
私はどちらかと言うと、趣味レベルの模型作りならそれほど高価な道具を揃える必要は無いと考えていますが、面相筆だけは高いものを使った方がいいです。
細かい部分の筆による塗り分けは、筆の質で仕上りに雲泥の差が出ます。
模型コーナーに行くと100円くらいの安い面相筆も置いてありますが、そういった安い筆は毛先は割れるわ毛が抜けて塗装面に貼り付くわで、良い事がまったくありません。
模型用の道具は数々ありますが面相筆が一番、費用対効果が高い道具だと私は思っています。
写真の筆は私が使っているものですが、1本800円くらいです。
毛先のまとまりや、コシの強さも非常に使いやすい固さで、とても使いやすいです。
1本あれば、細かな箇所の塗り分けで非常に役立ちますので、面相筆は1本でいいので良いものを手元に置いておきましょう。
艦橋部なども同じ手順で汚し塗装
その他のパーツも、艦体同様の手順で、ウォッシングをしておきます。
汚しが終わったら、最後に矢印部分にシルバーを筆塗りします。
写真で使用したのは、ガイアカラー ブライトシルバー(No.009)です。