いざ！開封！

パッケージ

今回レビューするのは「フジミ模型 1/700 MS70010 日本海軍艦艇用 艦載機ディティールアップセット」という艦載機用のエッチングパーツです。
パッケージはよくあるプラ袋で、エッチングは内袋に入れられて台紙の厚紙に固定されています。
エッチングは台紙で保護されているので、滅多なことでは曲がってしまうことはありませんが、台紙の厚紙がけっこう柔らかめなので通販で単体で購入した場合、メール便の封筒など簡素な梱包だとちょっと心配な感じです。。。
価格がもう100円高くなってもいいので、もうちょっとガッチリした厚紙を台紙にしてくれると、安心感があってよいと思います。

メーカーは「MK1 DESIGN」という韓国メーカー

販売自体はフジミ模型名義でされているようですが、パッケージを見ると生産は「MK1 DESIGN」という韓国メーカーさんのようです。
台紙の一番下に「MADE IN KOREA」と記載があります。
私は初めてメーカー名を知りましたが、©2007とあるので10年以上前に創業されたメーカーさんのようです。

開封したエッチングパーツ

開封したエッチングパーツがこちら！
大きさは名刺より一回り小さいくらいです。
素材は色的に真鍮製と思われます。
やはり1/700という小さいスケールなだけあって、緻密さがハンパないです。
このエッチングには5機の艦載機に対応したパーツが掲載されているので、それぞれのパーツをひとつずつご紹介していきたいと思います。

対応している機体

エッチングパーツ内は写真のようにグループ分けされていて、下記の機体に対応しています。
（カッコ内）はエッチングに彫られている名称を記載しています。

• 天山（NAKAJIMA）
• 九九式艦上爆撃機（D3A Type 99）
• 零式艦上戦闘機（ZERO）
• 九七式艦上攻撃機（B5N Type 97）
• 彗星（KUGISHO D4Y）
• 4枚羽プロペラ／天山用
• 3枚羽プロペラ／天山以外用
• 汎用アンテナ支柱

これからそれぞれの詳細を写真で紹介していきます。

天山（NAKAJIMA）

エッチングの一番上の1段は「NAKAJIMA」の文字が彫られています。
おそらく中島飛行機株式会社の機体用だと思いますが、降着装置の形状を見た感じだと「天山」用だと思います。（間違ってたらごめんなさい。。。）
主脚・格納用パネル・4枚羽プロペラの3種がセットになっています。
セット数は8機分になっています。

天山用に4枚羽のプロペラもしっかり8機分付属しています。
このへんのプロペラパーツは汎用性もあるので、水上機などにも流用ができそうです。

九九式艦上爆撃機（D3A Type 99）

上から2段目は「九九式艦上爆撃機」用です。
こちらはエッチングの中央で折り返し、二つ折りにすることで厚みを稼ぐ作りになっています。
セット数は8機分になっています。

零式艦上戦闘機（ZERO）

上から3段目は「零式艦上戦闘機」用です。
主脚は車輪部分のみ2つ折りにすることで、両側にしっかり車輪のモールドを表現できるつくりになっています。
もちろんサイドの格納用パネルも付属しています。
セット数は8機分になっています。

九七式艦上攻撃機（B5N Type 97）

上から4段目は「九七式艦上攻撃機」用です。
B5Nと記載されているので、中島製の一一型（一号）と一二型（三号）用になっています。
三菱製のB5M1は写真を見た感じ形状が違うようなので、対応していません。
こちらも零式用と同じ車輪部分のみ2枚重ねにする仕様で、8機分のセットになっています。

彗星（KUGISHO D4Y）

一番下段の5段目は「彗星」用です。
ちなみにエッチングに彫られている「KUGISHO」は「海軍航空技術廠」の略称です。
こちらも零式・九七式同様に車輪部分のみ2つ折りにできる設計で、格納用パネルも付属しています。
セット数は8機分になっています。

プロペラ（4枚羽・3枚羽）

プロペラは天山用の4枚羽のものが8枚。
その他4種用のものが共通で32枚（4種×8セット分）付属しています。
プロペラに関しては汎用性が高いので、空母以外に搭載されている水上機系の機体にも流用できそうです。
枚数も多いので、軽巡などの水上機に流用して使うならコレ1枚でかなりの艦数分をディテールアップできると思います。

アンテナ支柱

セット内には共通でアンテナ線用の支柱が80本付属しています。
これを機上に立ててメタルリギングなどの極細線を張れば、グッと緻密感が増しそうです。
こちらもプロペラ同様に汎用性が高いので、水上機や他の機体にも流用できそうです。

切り出してみた感想

切り出しは下にプラ板を敷いてデザインナイフで行いました。
ゲートは非常に薄く仕上がっており、ゲートのパーツぎりぎりに刃を充てて上から軽く力をかけるだけで、パーツが歪むこともなくすんなり切り出すことができました。
微妙に残ったゲート痕はタミヤのエッチング用ダイヤモンドヤスリで軽く整えれば、きれいに仕上がります。
これなら無理してエッチング専用ハサミなどを用意しなくても、仕上げることができそうです。

今回は水偵で使用したのでプロペラのみの設置例になりますが、切り出して瞬間接着剤で接着するだけで簡単に艦載機にプロペラを追加できます。
やはりプロペラが無いと艦載機は締まりませんからね。

まとめ