ガンプラの仮組みで解体時にバラしやすくする下処理のコツ(ガンプラの作り方)

ヘッダーイメージ
ガンプラを仮組みするときに、切り出したパーツをそのままで組み立てていくと解体するときにパーツの噛み合いが強すぎてパーツが外れなくなってしまうことがあります。
最悪の場合パーツを破損してしまうことにもなかねませんので、あらかじめパーツを外しやすくしておく下処理方法をご紹介いたします。

[方法1]ダボの凸側を短く切る

ニッパーで凸部をカットする
パーツを解体するための下処理で、一番簡単な方法はダボの凸側をニッパーで短くカットする方法です。
この方法ならニッパーがあれば簡単にできるので一番お手軽な方法といえます。

加工の断面図
ダボの接触部分が少なくなることで、パーツ解体のときにすんなり外せるようになります。

[方法2]ダボの凸側に切り込みを入れる

加工作業の写真
加工方法は先ほどとあまり変わりませんが、今回はダボの凸側に斜めに切り込みを入れる方法です。
写真ではより簡単に加工できるようにニッパーを使っていますが、この方法ならカッターやデザインナイフでも処理することができます。

加工の断面図
図のようにダボのテンションがかかる部分が少なくなるため、解体時に簡単にパーツを外すことができます。

[方法3]ダボの凹側の穴を大きくする

ダボ穴をドリルで広げる
3つめの方法は、逆にダボの凹側の穴を広げる方法です。
この方法だとパーツに加工痕がほとんど残らないため、外部装甲の取り付け部など隙間から見えてしまいそうな箇所で使うのが有効です。

加工の断面図
穴をひとまわり大きくすることでダボに余裕をもたせ、パーツを外しやすくします。
ただし、穴を広げすぎるとパーツにガタツキが出てしまう場合があるので注意が必要です。
加工時のイメージとしては、ダボ穴にピッタリ入りそうなくらいの径のドリルを使い、加工時にはダボの内径を一皮剥く程度にしておくことです。

道具代と手間がかかるのがデメリット

ダボ穴に合わせて多くのドリル径を準備する必要があるので、0から道具を揃える必要がある場合は道具代が嵩んでしまいます。
全てのダボ穴をこの加工方法で対応する場合、1mm〜3mmまで0.1mm刻みのドリル。3mm〜5mmまで0.5mm刻みのドリルくらいが必要です。

私は、この加工方法がパーツの見た目の仕上りが一番キレイなので、好んでこの方法を多用していますが、ダボ穴に合わせてピンバイスへのドリルの取り替えを頻繁に行なう必要があるため、手間がかかるという意味でもあまり初心者の方向けではないかもしれません。
ただ、穴の内側を削る加工なので、仕上りの見た目が最もキレイに仕上がります。(ただし、組み立ててしまえばほとんど見えませんが。。。)

模型用ピンバイスでは固定できない、大きい径のドリルが必要な場合の対処法

ドリル用バイス
写真は電動ドリルの先端などで使用される3点バイスです。
模型用ピンバイスが使えないような太いダボ穴を加工する場合は、コレを使うと作業がしやすいです。
ホームセンターで1000円ほどで購入できます。

加工時の写真
写真では4.5mmのドリルを使いダボの拡張加工をしています。
適度な重さと太さがあり、とても加工がしやすいです。

まとめ

フッターイメージ
組み立て時に一手間かけるだけで、解体時の労力やパーツ破損のリスクを減らせるので、ガンプラ製作初心者の方は制作時の参考にしてみてください。

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