【タイガーⅠ・後期生産型】Part.16「筆塗りで履帯や牽引ワイヤーなどを塗り分ける」(タミヤ・1/48・制作記)

迷彩塗装完了写真1
前回の記事で、迷彩塗装までの基本塗装が完了したので、今回は細部のパーツを筆塗りで塗り分けていきます。

タミヤのアクリル塗料を筆塗りして、細部のパーツを塗り分ける

使用する道具

使用する道具
まずは牽引ワイヤーや履帯などの金属色部分をタミヤのアクリル塗料で塗り分けていきます。
今回アクリル塗料を使って塗り分けるのは、以下の2点の理由からです。

  • 下地で使用したラッカー塗料を侵さずにに上塗りすることができる。
  • この後行なうウォッシングなどで使用するエナメル塗料に侵されることがない。

使用する場所によって塗料を使い分けることでそれぞれの塗装を溶かすことなく、作業を進めることができます。
筆は、塗る箇所に合わせて使い分けられるように3種類用意しました。
色を調色して使うので、塗料皿も用意します。

暗めのグレーを調色後、薄め液でうすめる

塗料を調色する
まずは塗料を調色していきます。
今回は、タミヤ・アクリル塗料のフラットブラック(XF-1)とホワイト(X-2)を9:1くらいの割合で調合しました。
色としてはかなりブラックに近いグレーといった感じです。

調色ができたら[塗料:薄め液]を[1:1]くらいの割合で薄めて使います。
濃いめの塗料の方が色が乗りやすくていいような感じがしますが、塗料が濃すぎると筆ムラが出やすくなってしまうので、しっかり薄めて使います。
ただ、薄めすぎると色が全然乗らずに4回も5回も重ね塗りしないといけなくなるので、程よい濃さになるよう心がけましょう。

今回はこの色で履帯全体も塗装していくので、できれば写真より大きめの塗料皿で多めに調色することをおすすめします。
写真の量で塗装を進めていたら、塗料が足りずに再度調色するハメになりました。。。

塗装開始 〜 履帯やワイヤーなどの金属部分の塗り分け

牽引ワイヤーの塗り分け
調色した塗料を使って、細かな部分を慎重に塗り分けていきます。
塗料を薄めてあるので、1回の塗りでは下地が透けてしまってムラだらけな感じになってしまいますが、2回くらい重ね塗りをすれば、ムラの無いキレイな色に仕上がるので安心してください。
重ね塗りのコツとしては、1回目の塗りがしっかり乾燥してから2回目の重ね塗りをしましょう。
1回目の塗料が半乾きのまま重ね塗りをしてしまうと、半乾きの塗料が筆に引っ張られて筆ムラができてしまいます。
塗りの手順としては、

  1. 牽引ワイヤーを塗る
  2. スコップやハンマーの鉄部分を塗る
  3. 車体側面のワイヤーを塗る
  4. 最初に塗った牽引ワイヤーが乾いたので、牽引ワイヤーの2回目の塗りに入る
  5. 以下、繰り返し

のような感じで、色々な箇所を順々に重ね塗りしていくと、途中で手を止めずに作業を進めることができます。」

予備履帯の塗り分け
予備履帯など少し面積が大きいパーツは、少し太めの面相筆を使ったほうが、効率よく塗れます。

履帯の塗装
履帯は面積が大きいので、太めの筆で一気に塗ってしまいます。

履帯の内側の塗装
履帯内側の奥まったところなどは、面相筆を使って塗り分けます。
ときどきはみ出したりしてしまいますが、この後の汚し塗装でごまかせると思うので、気にせず塗装していきます。

塗り分け完了
とりあえず、履帯などの金属色部分だけ塗り分けが終わりました。
黒が入ると車体の見た目が一気に引き締まりますね!!(∪´>‿<`)

車載工具の木の部分の塗り分けは、クリアーオレンジを重ね塗りして質感UP!

木の色の調色
次は木の部分の塗り分けを進めていきます。
木の部分は下記の色を調色しました。
※【 】内は調合比率(あくまで目安量です。)

  • タミヤ アクリル塗料 / フラットフレッシュ (XF-15)【4】
  • タミヤ アクリル塗料 / バフ(XF-57)【3】
  • タミヤ アクリル塗料 / ホワイト(X-2)【3】
  • タミヤ アクリル塗料 / フラットブラウン(XF-10)【1】

この色を基本色として、ジャッキ台やスコップの持ち手部分などの木目の部分を塗り分けていきます。

木目の基本色の塗装
極細の面相筆を使って、一通り塗り分けました。
けっこう縁のところなどがはみ出したりしてますが、後の汚し塗装でごまかすことにします。。。

クリアーオレンジの調色
次に上塗り用のニス色を調色します。
クリアーオレンジ(X26)とスモーク(X19)を1:1の割合で調合して、暗めのクリアーオレンジを作ります。

クリアーオレンジの上塗り
調色した塗料を少し薄めて、木目部分に上塗りしていきます。

上塗り完了
1回塗りだと、あまり色が乗らないので、各箇所3回ほど重ね塗りしました。
単色で塗装するよりは、深みが出ていい感じになったと思います。
ただ、車体に対してツヤが強くて、少し浮いてしまっている感じがするので、このあたりは後の汚し塗装のときに調整しようと思います。

布系の物資と消火器の塗り分け

布の物資1 布の物資2
タミヤのジェリカンセットで追加した布系の物資も筆塗りで塗り分けました。
ベースの色はダークグリーン(XF-61)とホワイト(X-2)を1:1で調色したものを塗って、上からダークグリンの原色を薄めて影の部分を少し書き込みました。
布を止めてある紐の部分は、バフ(XF-57)を使いました。
より細かい書き込みは、後で汚し塗装の際にエナメル塗料を使って書き込もうと思います。

消火器の塗り分け消火器は緑色や車体色の作例が多いですが、ネットで調べてみたら赤色の作例もあったので、赤系の色で塗りました。
塗料はタミヤ・アクリルのレッド(X-7)にフラットブラック(XF-1)を少量加えた少し暗めの赤で塗装しました。
このパーツだけ彩度が高いので、模型的なアクセントになることを狙ったんですが、少し派手すぎたかもしれないので、ここも後の汚しでもう少し車体に馴染ませようと思います。

基本の塗り分け完了!!

塗り分け完成1 塗り分け完成2
これで基本の塗り分けが完了しました!
休日に1日かけて塗り分けましたが、細かな箇所の塗り分けは集中力が必要なせいか首・肩・背中のコリがやばいです。。。(。´-д-)

次回は、車体全体にウォッシングを施していきますので、お楽しみに!